【感想・ネタバレ】ヴィクトリアン・ローズ・テーラー26 聖者は薔薇を抱きしめてのレビュー

19世紀、英国ロンドン近郊のリーフスタウンヒルには小さな仕立屋「薔薇色(ローズ・カラーズ)」。売り子である友人パメラとともにこの店を営む少女クリスが仕立てるドレスは恋をかなえてくれるという噂がある。噂を耳にした公爵家の長男シャーロックが妹のためにドレスを頼みに来て…というお話から始まる、短編集を挟みながら長く続く少女向けライトノベルです。これを「ラノベだから」と見逃すのはもったいない! 上流階級のシャーロックと労働者階級のクリスの恋を通底に、1冊ごとにドレスを仕立てたい令嬢たちを主役としたお話が完結しますが、「恋のドレス」とそれに対立する「闇のドレス」も登場し、ミステリの要素も。ヴィクトリア朝における身分違いの恋を描きながら、恋愛関係やご都合主義だけに終わらず、母娘や夫婦などの人間関係を含めて、登場人物たちの葛藤や成長が丁寧に表現されている非常に優れた少女小説です。シリーズの主人公2人の行く末が気になって、どんどん続きを読みたくなってしまうので、大人買いがオススメ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

パメラの恋と未来に決着がつきます。
イアンもアントニーもいい男たちですねぇ。

パメラの良いところというのは、
高ぶらず卑下もしない
その生き方とか態度。

依存もしないかわりに
誰かのせいで自分をダメに
したりもしないので、堅実で
自力で実現できる未来に向けて
歩いてゆける子です。

こういう子がちゃんと愛されて
幸せになるっていいものです。

よく頑張ったね。

出生の秘密が明かされ、
彼女を愛する家族と巡り合って

「勇気が欲しいの。」

と打ち明けるパメラは、とても可憐です。

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2012年08月17日

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