【感想・ネタバレ】ヴィクトリアン・ローズ・テーラー5 恋のドレスは明日への切符のレビュー

19世紀、英国ロンドン近郊のリーフスタウンヒルには小さな仕立屋「薔薇色(ローズ・カラーズ)」。売り子である友人パメラとともにこの店を営む少女クリスが仕立てるドレスは恋をかなえてくれるという噂がある。噂を耳にした公爵家の長男シャーロックが妹のためにドレスを頼みに来て…というお話から始まる、短編集を挟みながら長く続く少女向けライトノベルです。これを「ラノベだから」と見逃すのはもったいない! 上流階級のシャーロックと労働者階級のクリスの恋を通底に、1冊ごとにドレスを仕立てたい令嬢たちを主役としたお話が完結しますが、「恋のドレス」とそれに対立する「闇のドレス」も登場し、ミステリの要素も。ヴィクトリア朝における身分違いの恋を描きながら、恋愛関係やご都合主義だけに終わらず、母娘や夫婦などの人間関係を含めて、登場人物たちの葛藤や成長が丁寧に表現されている非常に優れた少女小説です。シリーズの主人公2人の行く末が気になって、どんどん続きを読みたくなってしまうので、大人買いがオススメ。

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Posted by ブクログ 2013年05月19日

とうとうアイリスが捕まって闇のドレスの件もいったん落ち着きますね!
ユーベルに闇のドレスを作れと迫られた時のクリスも壁を一枚乗り越えたようで安心。
パトリシアのキャラは最初イラッとしたけどクリスのドレスを着てから「ああ、根は素直で明るい子なんだ」と輝いて見えた。
シリーズ始まってから初めての失恋エン...続きを読むドだけど凄く爽やかな感じがする。

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Posted by ブクログ 2011年02月15日

巻を重ねる毎に、クリスの抱えている過去(母)の事が、わかってきました。パメラはどうやら思った以上にクリス至上主義のようで、ちょっと驚きました。密かににイアン先生とどうなるのかと毎回気になってるんですが、そちらもまだ保留のようで。お馴染み?アイリスも出て来て、今回は、今までの巻より、シリアスでした。そ...続きを読むして、シャーロックの行動に私は驚きました。なんか、早く次の巻が読みたくなりました。

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購入済み

2017年07月19日

内容は面白い
しかし、書籍版なのに名前がどう読んでも、別の人間の名前であるべきだったり、誤字とおもえる箇所があった。
電子書籍化する際間違ったのか?

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Posted by ブクログ 2015年10月18日

シリーズ5

鉄道王のワガママ娘と
没落貴族になった付き添いと
わけあり従者

アイリスとシャーロックの駅での対決!

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Posted by ブクログ 2013年09月24日

BOOKLIVEで。
階級を越えた愛。
パトリシアはちょっと傲慢なんだけど、音は悪い子じゃない。そういう女の子って書くの難しそうだけど、すごく憎めなくて愛らしい子だった。
イヴリンは没落した女伯爵、でもフットマンとの恋を貫く、すごく素敵でした。
列車の旅、ってすごく素敵。

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Posted by ブクログ 2012年11月26日

物語に大きな進展あり。
この時代の身分関係って本当に大変だったんだろうなと思う。
身分が高くても、低くてもそれなりの苦労というものはあっただろう。
この身分の違いがこれからどう展開していくのか乞うご期待!といったところ。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

宿敵(?)アイリスとの決着は何とかつきそうな感じだけど…。根本的な解決にはなっていないので、まだまだ目が離せませんね。もちろん、クリスとシャーリーの恋の行方も( ̄m ̄* )ムフッ♪

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Posted by ブクログ 2013年03月12日

ユベールと対決するクリス頑張った。今巻も8章が密度高くてなかなかスリリング。ついにアイリス退場ー。アイリスは中ボスポジションだったんだなぁ。

さてラスボスは本当にリンダ・パレスなのか更なる黒幕が出てくるのか。あとこの巻も身分差恋愛でしたね。まあここんとこは女性が上なんだけど。

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Posted by ブクログ 2010年11月08日

《第5作》

●ゲスト:パトリシア(鉄道王の娘)、イヴリン(付き添い人・伯爵令嬢)、ユベール(従僕・御者)、セイラ(メイド)

●ドレス:『雪中花ースノードロップ』

●内容:

●感想:

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Posted by ブクログ 2010年08月17日

“「怖がるなよ。『薔薇色』がロンドンからここに移転したってことは知っていたけど、来たのははじめてだ。リンダはどうなって?知らないのか?そんなことはどうでもいい。俺が頼みたいことはただひとつ」
「頼みたい――こと?わたしに……」
「あんたは、リンダの娘だろう。誰にも作れないドレスを作る」
頭がくらくら...続きを読むする。だけれど、今倒れるわけにはいかない!ああ、パメラ!
「パトリシアのドレスを、闇のドレスにするんだ。闇の布を使って、闇の心をとき放つ。リンダ・パレスの娘なら、つくれるだろう、クリス」
「つくれません」
クリスは答えた。あとずさりし、ひとり掛けの椅子の背を持つ。手がふるえて、椅子の脚がいやな音をたてた。
「いいや、できる。つくったことだってあるんだろう。なにも表だって頼んでいるわけじゃない。俺は口が堅い。だからあの売り子がいなくなるのを待っていたんだ」
「いいえ。――何のことを言っているのか、わかりません」
「まさか、ロンドンの『薔薇色』で、リンダがつくっていたドレスを、ミス・クリスティンが知らないとでも?」”

シャーロックは確かにクリスが好きで、でも侯爵としての自分の考えがそれを否定している……のか?
闇のドレスと恋のドレス。二つのドレスは=なのか否か。
クリスが何を隠しているのかが気になって仕方ない。

“歩こうとして軽くよろけ、かたわらのサイドテーブルに手をついた。きっとパメラがブランデーを持ってきてくれるわ。そうしたら、もっと落ち着いて考えられる。クリスは自分をはげまして、サイドテーブルから手を放し、顔をあげた。
そこには、鏡があった。
パトリシアの好みなのだろうか、全身を映してもなおあまる、大きな、金の飾りにふちどられた鏡。
クリスは鏡の真正面にたたずみ、自分の姿を見た。避けられなかった。目を逸らすこともできなかった。
黒い髪が、肩を流れている。深い緑色の瞳。透きとおるような肌。白いドレスにつつまれた、華奢な体。見たことのある女。
彼女は、ママ――リンダ・パレスに、よく似ていた。”

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

今回のゲストカップルは、女性の方が身分が高いですね。
やはり男と違って、女は愛する人のためなら、吹っ切れかたも思い切りがいいのかな。
貴族の令嬢のドレスの仕立てを引き受けると、アイリスに狙われるので、貴族からの依頼を断ることにしたクリスですが……
クリスもつくづく運が悪いですね。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

19世紀は鉄道が引かれ始めた時代です。
鉄道王の娘を登場人物に吸えるところが時代感が現れていて面白い。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

『闇のドレス』については、これで一応ひと区切り…なのでしょうか? 新作ドレス、恋愛、闇との対決…どれかひとつでいいので、「おぉっ?」という盛り上がりが見たいのですが(苦笑) 今後だと主人公たちよりも、パメラとイアン先生のラヴ度に期待。

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