19世紀、英国ロンドン近郊のリーフスタウンヒルには小さな仕立屋「薔薇色(ローズ・カラーズ)」。売り子である友人パメラとともにこの店を営む少女クリスが仕立てるドレスは恋をかなえてくれるという噂がある。噂を耳にした公爵家の長男シャーロックが妹のためにドレスを頼みに来て…というお話から始まる、短編集を挟みながら長く続く少女向けライトノベルです。これを「ラノベだから」と見逃すのはもったいない! 上流階級のシャーロックと労働者階級のクリスの恋を通底に、1冊ごとにドレスを仕立てたい令嬢たちを主役としたお話が完結しますが、「恋のドレス」とそれに対立する「闇のドレス」も登場し、ミステリの要素も。ヴィクトリア朝における身分違いの恋を描きながら、恋愛関係やご都合主義だけに終わらず、母娘や夫婦などの人間関係を含めて、登場人物たちの葛藤や成長が丁寧に表現されている非常に優れた少女小説です。シリーズの主人公2人の行く末が気になって、どんどん続きを読みたくなってしまうので、大人買いがオススメ。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2010年08月12日
なんだろこの満足感。もう少し広げてほしい部分もあったものの、ものすごくまとまってて読みやすかったです。アントニー、かわゆすぎる。ラストの二人……色んな邪推してしまう。いいや妄想でも夢見させていただきます☆
Posted by ブクログ 2010年06月06日
完全に開き直りきったシャーロックがいい。
それよりもさらにいいのは何と言ってもアントニーでしょう!!
「失礼な、まだ余ってます」って!!!
前回の「食べちゃった」と並んで最高です。
Posted by ブクログ 2013年02月03日
前2冊の消化不良感がここで拭えるか?と思っていたが、まだ消化不良は続く。
次の巻でやっとホッとできるのかもしれない。
ジャレットが脇役ながら、いい味を出している。
かえって、女性陣の方がしっかりと前を見据えてしっかり生きられているのかもしれないと思ったりもする。
本の後ろのあるアキさんのイラストが、...続きを読む読み手の言いたいことを簡潔に表していて、気持ちがいい。
Posted by ブクログ 2012年08月12日
お姫様(クリス)救出戦が面白かった。
運を使い果たしたという台詞に対するアントニー返答がいい。
余裕だな。
しかしお城に行ってから闇のドレス陣営もいまいちぱっとしないしクリスの目的も良く分からんしリンダには会えないしよくわからんな。
Posted by ブクログ 2010年10月01日
このシリーズにしては珍しく、派手な乱闘(?)シーンがあってちょっとビックリ!!
全てはクリスを取り戻し、闇のドレスに纏わる事件を終わらせる為なのだけれど…ジャレッド! あなた一体何者ですか!?
只者じゃないとは思っていたけれど、よもやここまでとは!!
もちろん、クリスを護って戦うシャーリーも格好良か...続きを読むったけれど、二人きりになった途端、ぐずぐずになっちゃう彼も可愛いな───とか、思ったりw
何にしても、クリスとシャーリーが元通りになってくれてひと安心したけれど、根本的な部分での解決には何1つ至っていない点がとても気がかり。
二人には、一日でも早く本当の意味で幸せになって貰いたいのだけれど…。
Posted by ブクログ 2011年05月09日
前回いいとこなし(ヒドイ)だったシャーリーですが、今回憑き物が落ちたかのように、ガンガンと攻の姿勢。
元来こういう性格なんだろうな~彼は。
それが侯爵家の跡取り息子であり、政治家であるという立場が、いろいろがんじがらめにしているんだろうな、って。
にしても、馬が苦手でいろいろ我儘な面も目立っていた、...続きを読むあのシャーリーがねぇ…と思うと、長らく読者でいて見守り続けていた気分のものとしては、感無量です。(かなり勝手に)
しかし今回一番ビックリしたのは、クリスの変わりようかな。
知らない男性の前だと極度の緊張で、状況によっては失神していたあのクリスが、母の為とはいえ敵陣に乗り込み、あれだけしっかりと立ち会えるとは思わなかった。
展開的にどうなの?と思わないでもないところもあるけれど、シャーリーとクリスが、周囲のことも含めて、自分達の立ち位置を確認した回だなぁと思って読みました。
彼らは彼らの覚悟を。
そして周囲は周囲として支えていく心積もりを、文面ではなく感じました。
シャーリーが自分の立場でクリスを望む事は難しいと思っていて、クリスも終わりの予感を抱えていた頃とは雲泥の差、この雰囲気!!
その頃は、この話は一体どうやって終わるのかと思っていたけど、今なら打破していくことを信じられるもん。
そうう風な流れを説明じゃなく、読んでいる人間に感じさせるのはすごいなぁと思う。
そしてめちゃめちゃカッコ良かったシャーリーが、宿屋で弱って寝ているのもそうですが、それ以上に翌朝には何もなかったような顔をして、フロックコートを着ちゃうんだろうなぁと思うと、そのええカッコしいのところに萌えました(笑)
クリスにはいいとこだけ見せようという気持ちは変わらないのに、ちょっとだけ、無意識にも弱いところを見せ始めている今が、たまらなくおいしい。
でもやっぱり、貴族(しかも侯爵)と仕立て屋の恋は前途多難で。
結ばれることはもう疑ってはいないけれど、その後の彼らのことを思うと、どうなるんだろうと思う。
公爵夫人としてクリスがやっていけるとは思えないし、シャーリーが自分の責務を放棄するとも思えない。
やっぱりいろいろ心配です。
Posted by ブクログ 2010年06月15日
とりあえずひと段落でしょうか、まずはめでたい。自信満々に開き直ったシャーロックかっこよす。シャーロックが絡むとしゃんとするクリスかわゆす。次回の糖分注入が楽しみで今からにやにやです。予想外に大きな方向に話が展開してびっくりでした。歯切れよくさくさく展開して、とても読みやすかったけど、闇のドレス陣営を...続きを読むもう少しじっくり見てみたかった気もします。コルベールとアイリスはなんらかの形で救われて欲しいなあ。あらかた事情が明らかになってもリンダはまだかなり謎の人なので、今後の展開に期待します。いろいろ問題は残ってるしまだまだ終わりそうにない気配でわくわくです。しかし、とりあえずお二人にはローストビーフを食べに行ってほしい。ついに仲間達に先越されちゃってるし!笑
Posted by ブクログ 2019年04月14日
シリーズ20
リンダの過去や、
リンダの愛人ヒューのこと、その妻コルベール。
クリスの過去と、闇のドレスの経緯が明かされる
シャーロック、よくがんばったね、
クリスも守られるだけの存在から、
ちょっぴり強くなりました(^^)
Posted by ブクログ 2010年06月12日
ひとまず…よかった、と言ってもいいのでしょうか。一区切りということか、冒頭にこれまでの簡単なガイドが載っていました。親切ですねぇ。…結局あんたたちはお似合いのカップルだよ、お幸せにね!
Posted by ブクログ 2010年06月11日
よーし、シャーリー、そこに座れ(笑)。
うん、何とかあるべき場所に収まりそうでよかった。でも、問題はこれから山積みだろうと思わなくもないんだが。
ってか、今回の事件と言うか、私が今までの中で見落として忘れているだけなのかもしれないが、ばら戦争云々って言う話、いつから出てきたのでしょう……? 前に読...続きを読むんだ気もするが、この手の時代の話を他にもいくつも読んでいるので、これでどういう形で出てきたのか思い出せないとかいう体たらく。
ま、いっか。らぶらぶだったし。
アントニー可愛いな。頑張れ!!