【感想・ネタバレ】ヴィクトリアン・ローズ・テーラー23 恋のドレスと翡翠の森のレビュー

19世紀、英国ロンドン近郊のリーフスタウンヒルには小さな仕立屋「薔薇色(ローズ・カラーズ)」。売り子である友人パメラとともにこの店を営む少女クリスが仕立てるドレスは恋をかなえてくれるという噂がある。噂を耳にした公爵家の長男シャーロックが妹のためにドレスを頼みに来て…というお話から始まる、短編集を挟みながら長く続く少女向けライトノベルです。これを「ラノベだから」と見逃すのはもったいない! 上流階級のシャーロックと労働者階級のクリスの恋を通底に、1冊ごとにドレスを仕立てたい令嬢たちを主役としたお話が完結しますが、「恋のドレス」とそれに対立する「闇のドレス」も登場し、ミステリの要素も。ヴィクトリア朝における身分違いの恋を描きながら、恋愛関係やご都合主義だけに終わらず、母娘や夫婦などの人間関係を含めて、登場人物たちの葛藤や成長が丁寧に表現されている非常に優れた少女小説です。シリーズの主人公2人の行く末が気になって、どんどん続きを読みたくなってしまうので、大人買いがオススメ。

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ヴィクトリア朝のイギリス

これは経費で落ちませんを読み、ファンとなり、同じ作家さんで他の作品をと探していたら、なんと「ヴィクトリア朝のイギリス」「階級が違う恋」「素敵なドレスの数々」という設定のこのシリーズを見つけて即全巻購入してしまいました。この巻はサイコパスなお姫さまが主人公を危機に落とし入れるなんて美味しいくだりもあったりしてオススメです。

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2020年04月22日

シリーズ作品レビュー

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