【感想・ネタバレ】ヴィクトリアン・ローズ・テーラー21 恋のドレスと湖の恋人のレビュー

19世紀、英国ロンドン近郊のリーフスタウンヒルには小さな仕立屋「薔薇色(ローズ・カラーズ)」。売り子である友人パメラとともにこの店を営む少女クリスが仕立てるドレスは恋をかなえてくれるという噂がある。噂を耳にした公爵家の長男シャーロックが妹のためにドレスを頼みに来て…というお話から始まる、短編集を挟みながら長く続く少女向けライトノベルです。これを「ラノベだから」と見逃すのはもったいない! 上流階級のシャーロックと労働者階級のクリスの恋を通底に、1冊ごとにドレスを仕立てたい令嬢たちを主役としたお話が完結しますが、「恋のドレス」とそれに対立する「闇のドレス」も登場し、ミステリの要素も。ヴィクトリア朝における身分違いの恋を描きながら、恋愛関係やご都合主義だけに終わらず、母娘や夫婦などの人間関係を含めて、登場人物たちの葛藤や成長が丁寧に表現されている非常に優れた少女小説です。シリーズの主人公2人の行く末が気になって、どんどん続きを読みたくなってしまうので、大人買いがオススメ。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

一冊の本を読むのに、一体どれだけかかってるんだよ、と自嘲したくなるほど。これの前に読んでいた本に時間がかかっていたので、速攻でいけるこの本に手が伸びました(笑)

クライマックスを迎えつつある本シリーズ、仕立て屋のクリスと大貴族の御曹司、シャーロックとの身分違いの恋を描いています。

一度は別れた二人が、ひかれ合い、クリスの暗い過去と決着を着けるべく闘いに臨んだあとの、つかの間の小休止のこの巻。

決定的なところで理解し合えないまま、それでも愛しあっているという事実に支えられて二人は進んでいくのですが…その溝が明らかにされる時は、もうすぐそこ。 

その時、すべての不安を一方的でない解決で乗り切れるかが鍵ですね。

甘く華やかな少女小説ですが、書かれている愛のテーマは意外にもシビアでクールだと思います。

無理のないハッピーエンドか、あるいは澄み切ったかなしい結末を望みます。無理やりな甘い結末は、このお話を壊してしまうから。

次の巻が楽しみです!

0
2019年03月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

結構ラブラブ。
ある人の独白シーンではかつての謎が結構解き明かされているかも。
この部分はちょっと退屈でした。
クリスは何であんなにジャレッドを信頼してるのでしょーか。
ジャレッドに会いたいとシャーリーに言ってしまうところはハラハラしました。
シャーリーが決意を固めたというか周りを気にしなくなったというか…笑
アントニーがシャーリーにつっこむのも時間の問題のような気がします。

0
2013年06月03日

シリーズ作品レビュー

「女性向けライトノベル」ランキング