【感想・ネタバレ】徳川家康(17) 軍荼利の巻のレビュー

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家康が大坂城西の丸に移ってから関ヶ原の戦いに至るまで。直江状、大谷吉継と三成の友情、細川ガラシャの死、小山評定、伏見城玉砕などといったイベント。家康の神仏に賭けるという気迫が凄い。

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2021年09月28日

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いつか読もうと思っていた作品。「豊臣秀吉」、「織田信長」はある程度知った気でいたので、戦国時代の三大英雄、最後の一人を知るためにと思い読み始める。
結果、非常に感動した。司馬遼太郎作品や池波正太郎作品、世の中の一般的な「家康像」を覆す作品であった。家康がなぜ天下を取り、そして江戸幕府260年の平和な時代を築けたのか、おぼろげながら理解できた気がした。
また、著者の目を通して描かれた「家康の思考法」に強く感銘を受け、自己統制の本としても傍に置きたいと思った。

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2011年05月04日

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この巻は関ケ原前夜。結局、淀君は本当に三成を応援していたのか家康を応援していたのかがよく分からないところ。またさらに分からないのは、なぜ三成は、こんなに家康を敵視していたのか、三成がここまであかんやつじゃなかったら、たぶん豊臣家は滅んでなかったんやろうなあと、思いました。そしてこの巻のハイライトは、鳥居元忠の伏見での奮戦。次は、いよいよ関ヶ原!

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2022年07月18日

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関ヶ原前夜、家康と三成の駆け引きが佳境に入っていく。
家康の老獪ぶりが際立つ。
信長、秀吉と続いてきた天下泰平の夢。
家康が見事にその夢を叶えようとしている。

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2019年11月14日

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いよいよ関ヶ原の戦いに向かう。関ケ原前夜の様子が描かれる。
鳥居元忠の伏見城攻防の描写が秀逸。
ガラシャ夫人の描写は思った以上にあっさり。

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2019年07月24日

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石田三成、自分の器を知りつつ、皆を破滅に巻き込んでいく。
直江兼続、賛否が分かれそうな対応。漢を魅せた立派な対応ととるか、状況をわからないただの愚行と取るか。
なんにせよ、皆家康の掌の上で踊っている・・・。
いよいよ関が原へ。

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2014年09月03日

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ここにきて家康の精神がまた一歩「天下人」に近づく。

天下というか自分の生命まで含めた諸々を神仏からの預かりものとして理解しはじめる。


あと十余年の生涯でどこまで成長していくのか。



かつて中国攻めで秀吉と交渉した怪僧安国寺が再び策動する。



光秀謀反の折りに初登場したガラシャが死ぬ。

正信の子の正純は表向きのことに口出すようになり、鳥居元忠は伏見で立派に戦って果てた。 結城秀康は大将が出来るくらいになり、秀頼は未だに幼い。



この糞長い小説は登場人物がどんどん生まれ、どんどん死んでいく。

無常感がどんどんと醸成され、家康の心境がとんでもなくよくわかる。



経営虎の巻と呼ばれたり、佐藤栄作に誉められたりしたわけが、家康が天下分け目の決戦前夜に至り、やっとわかってきた。


なるほど、天下取りの心境を知るのにこれよりいい手段はない。


出てきてはロクな死に方しない人々が命を教えてくれる。



人を相手にせず、天を相手にすると西郷と同じことを言い始めた家康。

山岡にここまで築かれてきた人物像がそう言うと、とても納得がいく。

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2010年05月23日

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大権現様が天下人としての使命を堪え忍ぶ17巻。

直江状により上杉征伐を決意し、
天下泰平のための戦いに臨む大権現様。
幼少からの家臣である鳥居元忠が自ら捨石になり、
出自のために翻弄された細川ガラシャも犠牲になってしまう。
立場は違えど、二人の死に方はまさに殉死である。

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2014年04月14日

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関ヶ原前夜。石田治部少輔との駆け引きなのだが、家康については、天命に逆らわず、事を進めるように表現する。そして、事を邪魔する者から人々を守る軍荼利明王にたとえている。司馬遼太郎が狸親父にたとえているのと対象的で面白い。12.11.14

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2012年11月14日

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