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武田家が滅び、功績のあった家康を信長が接待。光秀は接待役に。信長への不信や誤解により光秀が本能寺の変で信長を討つ。
その頃、高松城攻めの秀吉は信長が撃たれた知らせを隠して和睦。
堺を見物していた家康は、茶屋四郎次郎の手引きもあり、伊賀越えで岡崎に戻る。この伊賀越えでの駆け引きは特に面白かった。
秀吉は姫路城には二度と戻らない覚悟で戦い、主人の仇として光秀を討つ。
家康は、領民が大切と悟り、東を固めに入る。
動きが多く、非常に面白い巻でした。
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家康が京、堺を見物し、光秀が饗応に当たり、これが秀吉の後詰を命ぜられ、本能寺の変を起こし、家康が伊賀越えで三河に帰り、安国寺恵瓊と秀吉の交渉、そして中国大返し、山崎の戦い。本能寺の変、光秀の短慮説はこう読むとあり得る。コミュニケーションエラーが生んだ悲劇と描いている。
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いつか読もうと思っていた作品。「豊臣秀吉」、「織田信長」はある程度知った気でいたので、戦国時代の三大英雄、最後の一人を知るためにと思い読み始める。
結果、非常に感動した。司馬遼太郎作品や池波正太郎作品、世の中の一般的な「家康像」を覆す作品であった。家康がなぜ天下を取り、そして江戸幕府260年の平和な時代を築けたのか、おぼろげながら理解できた気がした。
また、著者の目を通して描かれた「家康の思考法」に強く感銘を受け、自己統制の本としても傍に置きたいと思った。
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この巻は何と言っても本能寺。光秀謀叛に至るまでの経緯が、信長に左遷されるという光秀の勘違いとして、この本では書かれていたのが新鮮でした。また、本能寺の戦いでは、信長視点ではなく、濃姫の視点で描かれていたのもすごく良かったです。そして中国大返しの秀吉が恵瓊を説得して清水宗治を切腹させるよう説得する場面。ここまで詳しく書かれている小説はありません。この巻は伊賀抜けはあったものの、家康の存在感は薄めの巻でした。
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徳川家康、織田信長、豊臣秀吉、明智光秀の人生が大きく動き出す。
人生の岐路に立ち、素早く、最良の判断ができるかによって、その人の運命は大きく変わる。
それぞれの武将が、人生を賭けた判断を下す。
四方八方から切り込んでくる敵を、どう倒していくのか。
武将同士の駆け引きが読み応えあり。
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本能寺の変を経て信長から秀吉へと対峙する相手が変わるという、家康にとって重要な時期だけに、かなりスペースを割いて、丁寧に描写されている。
ただ、細川ガラシャ夫人のくだりはやや冗長なような...
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大権現様が盟友の死と人生の危機を堪え忍ぶ8巻。
自分の中の家康像では、
伊賀越では信長の死を知り、
狼狽えまくり、前途に絶望して死のうとし、
本多忠勝あたりに殴られて思いとどまり、
ひいひい言いながら岡崎に帰って、
兵を出したところで光秀が討たれた知らせを聞き、
秀吉の行動の速さに唖然とするのだが、
この小説では常に堂々としており、三手先を読みつつ、
どんな状況でも民衆を救うことばかりを考えている。
聖人君子というレベルを超えており、
思わず本に手を合わせたくなってしまう。
この小説の家康公は作者に平和への祈りを
託された存在なので、天から遣わされた
神仏の化身として描かれているのだろうか。
これからは大権現様とお呼びすることにしよう。
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今回は一年に満たない内容を一巻に凝縮。
徳川家康は実質初めて読むので、伊賀越えについては今回初めて理解した。
本能寺の後天下を狙わなかった背景の解釈も興味深く読めた
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信長死す。
雪斎の教えがまたもや出てくる。
自我を捨てて無になること。声なき声を聞くこと。
武田信玄との三方原の戦いで、我を通し屈しなかった家康が再び無に立ち返ろうとする様は同じ戒めを何度も繰り返す人生そのものだ。
人間には4つの側面があり2つ3つ欠点がある人との和合は美点の触れ合いであり、衝突は欠点のぶつかり合いである。
正直は深く、嘘は浅い。