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竹千代が尾張に連れ去られ、人質交換から今度は今川家の人質へ。そこで運命の皮肉か太原雪斎から受ける訓育が見どころ。幼い竹千代にわずかな望みをかける松平党の切ない祈りに似た戦い。その後の家康の人格を形成していった周りの環境が集約された堂々の第二巻。
岡崎の家臣団はどんどん死んでいく。しかも戦死ならまだしも今川家から禄がもらえないので餓死しそう。戦後すぐの小説だとよくわかる。その間、織田との人質交換で駿府にきた竹千代はいきなり年賀の場で庭に放尿してしまう。若い頃読んだ時は、漠然と人質時代はいじめられて泣いてばかりいた印象だったが、けっこうふてぶてしい子どもでした。あ母さんお祖母ちゃんの愛が大きくて泣けます。
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竹千代が今川に人質に送られるも途中で尾張に拉致され、織田信広との人質交換で駿府に行って、というところまで。織田信秀の死と葬儀もこの巻で、織田家中も丁寧に描かれている。
広忠が情けなく歯痒いが、本人の苦悩もわかる気がする。華陽院も於大も相当過酷な人生を歩んでいる。
あとがきで、この本を書き始めたきっかけが第二次大戦が終わったときだったことに触れている。家康を掘り下げていったい何が戦乱を終わらしめたのかを大衆と考えたかったのだと。
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いつか読もうと思っていた作品。「豊臣秀吉」、「織田信長」はある程度知った気でいたので、戦国時代の三大英雄、最後の一人を知るためにと思い読み始める。
結果、非常に感動した。司馬遼太郎作品や池波正太郎作品、世の中の一般的な「家康像」を覆す作品であった。家康がなぜ天下を取り、そして江戸幕府260年の平和な時代を築けたのか、おぼろげながら理解できた気がした。
また、著者の目を通して描かれた「家康の思考法」に強く感銘を受け、自己統制の本としても傍に置きたいと思った。
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第2巻め。
竹千代は、今川の人質として駿府に行くまで。
後半は信長が父の葬式で焼香を投げつけるところまで。
信長の話がちょっと面白かった。先は長い。
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松平家に忠義を立てる松平家の家臣たち。後の徳川家の結束の強さは既にこの頃から健在。一方の広忠はクズ度が高まるばかり。織田家といえば、だいたいが桶狭間の戦以降しかあまり知りませんが、平手政秀など、信長の守役くらいにしか知らなかった武将のほか、あの今川家の名将太原雪斎など、ここにはギッシリとそれ以前の織田対今川家、そしてそこに挟まれる松平家の様子が詰まっていて、面白かったです。また信長15歳、竹千代6歳の頃の掛け合いがなんともいい。この巻のラストは信秀の死。信長19歳。まさに内憂外患の中にあって、これから尾張をどう統一していくか楽しみ。
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松平も織田も父親の時代が終わりました。信長のほうは濃姫との掛け合いが始まって、今後を期待してしまいます。一方竹千代は駿府に移って、暫くは勉学の時でしょうか。何度読んでも良いテンポで進む良い小説です。
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竹千代と吉法師の邂逅、のシーンは実は少ないけどどれも和やかでいい
改めて今川方の人質となったあたりもまだ平和。
於大を立派な女性にし過ぎてるとは思いますが、仕様だと思います
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2巻でもまだ家康は出てこなくて、父広忠や信長の話が中心。器量があまり大きくないことを自覚した苦悩や周りへの影響が描写されていく。「徳川家康」はリーダーシップの本だという人もいるが、この巻からもよく伝わる。
3巻が楽しみだなー
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戦乱の不条理さに翻弄されていく人々の様子が描かれている。愛する正室と離縁しなければいけなくなった広忠は、於大と似ているお春を求愛するようになるものの、お春には片目八弥という許嫁が。忠君の八弥は受け入れるものの
、最終的にはお春を自分の手で殺めなければいけない苦しみ、そして広忠に対する埋み火が燃え盛る。
なんという修羅の世界か。
大名も、そこに生きる女達も、一人の人間で、不条理な世の中で必死に生きていた。
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於大と広忠、お春と八弥、思い合っているのに成就しないことの悲しさ。生きるのがこんなに辛く大変な時代があつたのかと思わされる。信長の破天荒ぶり、家康の大物ぶりは興味深い。
重要なところだけ書いて欲しかっ
松平広忠が安城の城を攻める場面のように小気味良く文章を進めて欲しかった。例えば片目八弥がお春を手に書けるまで何ページ費やしたのだろうか。
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主に、家康の父・広忠が、今川・織田に挟まれて運命に翻弄されていく話が前半~中盤。
中盤は、家康が人質として尾張に行ってから、今川に取り戻され、そして織田家のドタバタが中盤~後半。
ようやくにして歴史の歯車が動きだす頃の内容です。