辻堂魁のレビュー一覧

  • 風立ちぬ(上)風の市兵衛[6]
    風の市兵衛、二冊目。やっぱり面白い。
    いろいろな話が入り組んでいるんだけど、飽きさせない。次が楽しみになる。
  • 乱雲の城 風の市兵衛[12]
    第十二弾
    兄信正と佐波との婚礼から出産の間に、執拗な罠が、これまで偶然が本編では逆に
    男の嫉妬は見苦しく、そして黒幕は馬鹿にした仲間に城中で殺され、最後には偽装を誤標示とする菓子屋まで
  • 風の市兵衛[1]
    遠すぎず近すぎない、器用だけど完璧じゃない。そんな主人公の活躍がリアルで痛快。極悪人とも言い切れない、人間らしさのある敵もまたいい。これこそ、今の気分にぴったりの時代小説だと思う。
  • 風の市兵衛[1]
    私だけかもしれないが読者の好む展開は下品になりがち。そこをヒラリとかわし、さらりと風のように展開させていく文章に高感度大。時代小説に欠かせない身分という要素、理不尽に捻じ曲げると
    ファンタジーになってしまうのをうまくあしらっていて脱帽。最近の時代小説は軽くて浅いと感じている方、お勧めです。
  • 天空の鷹 風の市兵衛[5]
    市兵衛という男はどんな場面、状況でも自分にできうる事をやり遂げようとする。現代人にそこまで真摯に物事に取り組み続ける人はどれだけいるのだろうかと考えさせられてしまう。
  • 帰り船 風の市兵衛[3]
    醤油酢問屋の窮地を持ち前の算術・剣術で救うべく動く唐木市兵衛。徐々に市兵衛の生い立ちも明らかになってくる。
    このシリーズのすごいところは主人公市兵衛を含め、登場人物の心の動きがきちんと書かれているところではないだろうか。その為か読後感も爽やかだ。
  • 雇足軽 八州御用
    上役の藩札乱発の罪に連座し失職した越後宇潟藩の竹本長吉は文政12年(1829年)、故郷に妻子を残し、仕事を求めて江戸に出てきた。請人宿で斡旋された勤務先に溶け込めなかった長吉は、翌年から、新たに紹介された「雇足軽」の職に就く。
    「雇足軽」は、関八州取締出役・蕪木鉄之助の元、数名で一年をかけて関東八州...続きを読む
  • 母子草 風の市兵衛 弐[32]
     旗本の家柄ながら元服後すぐに江戸を出奔。大坂で商売と算術を、奈良の興福寺で剣術を学び、江戸に戻って臨時雇いの用人稼業で生計を立てる唐木市兵衛の活躍を描く、時代サスペンス。
     シリーズ32作目。第弐部 12巻。
             ◇
     市兵衛と矢藤太は両替商近江屋刀自の季枝の仲介で、下り酒問屋の摂津...続きを読む
  • 銀花 風の市兵衛 弐[23]
    まだまだ、北最上との因縁は終わりそうにないな。しかし、最近は、どんなに窮地に陥っても、全然心配しないのは、若干マンネリなのかな?
  • 修羅の契り 風の市兵衛 弐[22]
    人間を善人と悪人にすっぱり分けられたら、話は早いのだろうけど、世の中、そんなに単純じゃない。今回の敵役も、ある意味、非常に天晴れな人間で、他の作品では主役になってもおかしくないキャラクターだったのに、殺してしまうのは惜しい。
  • 山桜花 大岡裁き再吟味
    楽しく読めた。ちょっと話が飛びすぎてたけど、まぁ、いつも通りの感じでした。
    そこまで登場人物を多くする必要があったかどうか・・・?な気もしました。
  • 架け橋 風の市兵衛[20]
    やっぱり、市兵衛の婿入りは破談になったか!纏まっちまったら、話が終わって仕舞うもんな。でも、今回は、あまりにもハッピーエンド過ぎて、何か、逆に、落ち着かない。
  • 風の市兵衛[1]
    この手の時代劇物で長年疑問だった 悪役が何故か殺さなくてもいい人を殺しそれが事件発覚のきっかけになる、ってのがキチンと理由付けしてあって
    そこがすこぶる気に入った。

    他にも敵っぽく現れた二人組が実は
    って展開も良かったし
    何より冒頭から出てくる重要な脇キャラになるであろう鬼しぶが良いキャラしている...続きを読む
  • 母子草 風の市兵衛 弐[32]
    内容(ブックデータベースより)

    命あるうちに、おのれの心残りに始末をつけたい。
    遠い昔、別れの言葉もなく消えた女に、
    市兵衛は初老の豪商の真心を届けられるのか!? 
    大人気!感涙の時代小説

    還暦を前に大店下り酒屋の主・里右衛門が病に倒れた。店の前途もさることながら、 里右衛門の脳裡を掠めたのは、...続きを読む
  • 秋しぐれ 風の市兵衛[16]
    今回は、派手な立ち回りはなかったけど、相撲の取り組みの場面は、手に汗握る臨場感があって凄かった。全てハッピーエンドではなかったけど、何となく、最後はホッとした。
  • 夕影 風の市兵衛[15]
    やっぱり出てきたか、青、今後も、何度も、至るところに出没するのだろう?いろんな意味で面白いキャラクター!非常に楽しみだ。
  • 寒月に立つ 風の市兵衛 弐[29]
    今回は密偵中に大怪我をした弥陀ノ介の代役として市兵衛が越後 津坂藩の後継ぎ問題を調査する。
    清々しい武士道を持つ忠臣の活躍もあって問題は解決したものの、まさか市兵衛が将軍から扶持を貰うとは、見合いの気配もあるし、これまでのように自由に生きられなくなれば、そろそろシリーズも終わりを迎えそうな予感です。
  • 夜叉萬同心 本所の女

    小太刀遣いの女剣士

    大川のお厩の渡しは浅草と本所を結ぶ船渡しである。
    本所側の河岸通りを少々北に行った大川端に、萱葺屋根の出茶屋が、《お休み処 やき餅くさ餅》の幟を出している。その店の女将は、おはやと言い、嘗て松江藩、松平家の勘定方下役を務めた田部権之助の娘であった。父が勤め先で不正の疑いを掛けられて訴えられ、家は改易...続きを読む
  • 遠雷 風の市兵衛[13]
    読んでる途中から、「もしかしたら?」と思っていたけれど、最後は、「やっぱり!」。でも、封建時代の江戸の世では、好きあっていても結ばれないんだなあ。切ない物語!
  • 乱雲の城 風の市兵衛[12]
    今回は、展開にハラハラさせられたけど、チャンバラのシーンは迫力があって、一気に読み終わった。でも、敵方の動機には、「たったそのくらいのことで、ここまでやるか?」という疑問もあるけど。