辻堂魁のレビュー一覧
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今回の市兵衛の雇われ先は新宿の呉服問屋。抜きん出た算盤侍(ホント、ぴったりの表現)っぷりは変わらず。さらに今回は渋井と弥陀ノ介始め、磐栄屋の主、天外など、市兵衛以外の登場人物が一層魅力的に描かれていたように感じた。これは癖になる面白さ。Posted by ブクログ
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大岡越前守忠相。還暦を越えてもなお吉宗の計らいで寺社奉行として幕閣に留まる旗本だ。忠相には南町奉行時代に下した裁きの中に引っ掛かりを覚えるものがあり、晩年を迎え内々に再吟味に乗り出すことにした。シリーズ3作目。
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今回の再吟味は15年前に起きた、大身の旗本同士の間で起きた...続きを読むPosted by ブクログ -
「風の市兵衛 弐」(第二期)第12弾。(通算・32作目)
市兵衛は、病に倒れ療養中の大店下り酒問屋〈摂津屋〉の主人・里右衛門から、彼が若き日に真心を通わせた三人の女性を捜し出し、自分の気持ちを伝えてほしいと頼まれます。
早速、市兵衛は矢藤太と共に、里右衛門の数十年も前もの想い人の探索に動き出します...続きを読むPosted by ブクログ -
いつの時代も、金持ちのどうしようもない息子っているものだな。
そして、人は職業によって信用してもらえたりもらえなかったり…これも変わらないな。Posted by ブクログ -
津坂藩内の不祥事はまだ続いていた。
ホントに時代小説に出てくる小藩の重役達はめちゃくちゃなことを平然とやり、それが隠し通せるとか権力で通用するとか勘違いした人が多いですね。
最後は勧善懲悪のお約束なので呆れながら読んでいますが、現代の中小企業や地方自治体でも充分ありそうな話なので、人間の性なんだろつ...続きを読むPosted by ブクログ -
今回は、何かホッとした。これで重いしがらみが断ち切れれれば、この後の話を読むのが楽になる。市兵衛自体は、魅力的な人物だから、先が楽しみだ。Posted by ブクログ
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生意気な言い方だけど、読んで行く途中で、だいたいの謎は解けていた。面白かったのは、大岡越前が、意外と幕閣のなかで嫌われいた、ということだ。まあ、あまりに堅い人間は、いつの世も、煙たがれるものか?Posted by ブクログ
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最後は、ほぼ予想通りの展開になったけど、何か虚しい感じだ。「武士の意地」を貫いて行くと、際限の無い悲劇になるのだろう。気が滅入る。Posted by ブクログ
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今回の敵役には、哀れみを感じた。特に、「武士の矜持」(というか「自己満足」)のために、市兵衛に戦いを挑んで、斬られてしまう結末は、わかっていたけど、「やっぱり、そうなるか?!」Posted by ブクログ
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今回はいつもと違うテイストだった。
3人の女性を探す依頼が来る。この依頼といつもの大きな事件がいつの間にかリンクしてくる展開を予想しながら読み進めていたら、今回はそんな展開もなく。あれ?このまま終わっていくのか、、と。
でも、これはこれで良しかな、と。個人的には。
大きな陰謀や事件と、市兵衛の緊迫し...続きを読むPosted by ブクログ