プラトンのレビュー一覧

  • 国家 上
    学生の頃に、夏期講習でこの本の講義を受講しました。

    読んだ当時は、本書で展開されている理論がすべて理想論にすぎず、心を入れすぎると人生に悪影響をもたらすと思っていた。本書で展開されている理論、人間観、国家論なにもかもは誰もが思うことなのかもしれないが、それは所謂、官僚主義や共産主義、そして全体主義...続きを読む
  • パイドロス
    人類史に残るような偉業は狂気によって生み出された。
    俗世的な正気からは、けちくさい奴隷根性しか生まれない。
    魂の快活さ、躍動感こそ大事なんだ。
    ソクラテスによって語られる恋
    ―アプロディテの子、エロース―
    の物語(ミュートス)は圧巻!
  • ソクラテスの弁明 ほか
    哲学に生き、死んだ人。哲学・思想と行為を一致させた人。自らの命を度外視して正しさを主張した。

    哲学の基本書。プラトンの著作はたいてい対話形式で書かれているが、この著作に限っては、途中メレトスとのやりとりがあるものの、主としてソクラテスの一方的な独白形式で話が進む稀な作品。確かに弁明という性質上、形...続きを読む
  • ワイド版世界の大思想 第3期〈7〉ウェーバー
    版が違うかも。家のは新装版『世界の大思想』3 です。

    けして忘れない。
    「Ich kann nicht anders,Hier stehe Ich…わたしはここに立つ。他になしようがない。」と言う言葉を。
  • 国家 下
    内容に入る前に一言…「長いんじゃ、ボケ!」 そして、対話のテーマが、柱である「国家論」「正義論」に留まらず、あらゆる方向に伸びてるのに巻数ごとのテーマ別の分類などが一切無いため、非常に読みづらい。まぁ、解釈書じゃないから原典に忠実でなければならないのはわかるけど…苦しかった。



    さて、下巻では上...続きを読む
  • ソクラテスの弁明
    哲学書の古典だと身構えていたが、法廷を舞台にしたエンタメ小説かと思うくらいの読みやすさ。
    特にメレトスの告発を鮮やかに論破する「新しい告発への弁明」は、日曜劇場のような爽快感。
    加えてソクラテスは、彼が死刑に抗わなかった理由にまで一本の筋を通していて、さながら少年漫画の主人公のなのだ。
  • メノン~徳(アレテー)について~
    徳は他人から教えられるものではない。最後には結局、徳とは何であるかという問いに戻る。人生において何が大切なのか気づきを得られた。
  • ソクラテスの弁明
    2000年前に生きた哲学者の言葉に時代を超えて感銘を受ける。自分の死をもって裁判員の愚かさを指摘するソクラテスはまさに偉人。そして健気に彼の言葉を書き残したプラトンのお陰で私たちが彼の考えを知ることができる。感謝。
    無知の知はよく知られているが、人を裁こうとすると、より一層人から裁かれることになると...続きを読む
  • プロタゴラス~あるソフィストとの対話~
    おもしろかったなあ
    これが紀元前の作品だなんて…今読んでも色褪せないし、対話形式だから私たちの疑問も拾いながら連れて行ってもらってる感覚になる
    考えることについて、その方法を物語形式で教えてくれている
    中高生ぐらいのときに出会えていたらなあと思わずにはいられない

    ソクラテスが処刑で死んだ理由は何と...続きを読む
  • 国家 下
    単に政治論、政体論などと一言で片付ける事の出来ない、哲学の歴史的名著。一人の人間として、どう生きるべきか、ということを考えさせられる。哲学的思考法のお手本。
  • 国家 上
    「正義とは何か、悪とは何か」を導き出すために、ソクラテスがその友人や弟子たちと対話していく話の、上巻。

    これまで読んだ『ソクラテスの弁明・クリトン』と『パイドン』ではソクラテスの死の間際というタイミングであったのに対し、この国家は弁明・裁判から遡った時間軸になる。

    そのためソクラテスの質問への回...続きを読む
  • 饗宴
    古代ギリシャの饗宴(飲み会)でのオッサン達による戀バナ。
    テーマはエロス(愛)古代ギリシャなので当然少年愛(パイデラスティア)エロさえも哲学なのだ。
    成人した男性が少年と恋愛する事こそが最高の教育とか流石古代ギリシャレベル高すぎ。

    今作ではソクラテス自身ではなくマンティネイアのディオディマ(多分腐...続きを読む
  • 饗宴
    昔々、人間には男男、女女、男女、の3種類の性があった。人間は球体の体をしていて、二つの性が背中合わせになっていた。二つが合体して倍の能力を持っていた人間は、慢心して神さえ恐れない振る舞いをした。神は罰として人間を2つに分離した。こうして(半身の)男と女が生まれた。人間はかつて合体していた半身を求めて...続きを読む
  • 饗宴
    今までの対話編と違って、宴会で一人ずつが愛の神エロスについて話を披露するという形式。ソクラテスの話の内容も、今までのように論理的な対話形式でなく伝聞の話を延々語るというもので面食らった。しかし構成やストーリーとしてはいままでになく凝っていて面白いので、二重に面食らうことになってしまうのだ。ソクラテス...続きを読む
  • ソクラテスの弁明
     ソクラテスは、「徳」について、様々な人と対話する生活を送っていた。しかし、70歳頃、「不敬神」で告発され、裁判にかけられる。神への不信で訴えられたが、実際は、対話によって生まれた中傷や妬みが原因だとソクラテスは主張する。私たちは物事を知っていると思う市営に強い批判をぶつけている。

     「不知」と「...続きを読む
  • ソクラテスの弁明
    ギリシアで誕生した人類初の哲学者と言われるソクラテスに関する本。知を愛し求めるという哲学について学び始めるきっかけとして良い本だと思う。
    無知の知という言葉だけは知っていたが、その日本語表現自体が適切ではないということが驚きであった。
    自分は知らないことを知らないと思っている、自覚している、というこ...続きを読む
  • 饗宴
    エロスはイデアに昇るための強烈な欲求ってことかな?美の段階説(外見、内面、普遍、イデア)はいい視点になった。
  • ソクラテスの弁明 クリトン
    非常に難解な内容であるので、ぜひ、解説まで読んでほしい。少し理解が進むだろう。
    そして、「ソクラテスの弁明」、「クリトン」に加え、「ファイドン」(パイドンと思われる)の3作は、「この世界史上類なき人格の、人類の永遠の教師の生涯における最も意義深き、最も光輝ある最後の幕を描いた三部曲とも称すべき不朽の...続きを読む
  • ソクラテスの弁明
    「人間たちよ、ソクラテスのように、知恵という点では本当はなににも値しないと認識している者が、お前たちのうちでもっとも知恵ある者なのだ。」

    というわけで『ソクラテスの弁明』です
    ソクラテスですよ!「哲学」ですよ!
    なんか思えば遠くに来たもんだなどと思っておりましたが、あれ?これたぶん読んだことあるか...続きを読む
  • ソクラテスの弁明 クリトン
    国家を読んで鬱陶しいなあと思ったソクラテスの印象はそこまで変わらないが、正義や徳を追い求めようとする姿には哲学者としてのイデアが垣間見えたような気がした。