プラトンのレビュー一覧

  • ソクラテスの弁明
    初めて読むプラトン
    現代語訳のため大変に読みやすい

    はじめプラトンは、弁論家や実業家達と対話することで彼らに恥をかかせる意図はなく、ただひたすらに真理の追求をしていたのだと主張し、その証明のためにさまざまな例を出している。
    しかし途中から真実の追求は神によって下された使命だと論旨を切り替える場面が...続きを読む
  • 饗宴
    これは解説無くして読めなかったな。パイデラスティアという風習がどんなものか全く想像できないし、それ以前に寝椅子で横になって食事っていうことすら???だったしな。(多少横になってたほうが消化にはいいのか?)
    まあこの少年愛の理解は難しいだろうから、それはそういうものだということで受け入れて読む。
    でも...続きを読む
  • ソクラテスの弁明 クリトン
    ソクラテスの正義、理性に基づく持論の展開に中毒性があり時間をおいて読みたくなる。対話形式と言うには相手が弱いが、ソクラテス理論をスムーズに展開させるための役回りなのでちょうどいいのだろう。
    一冊の本としては続き物といえる二作をまとめて読めるのが嬉しい。また、訳者注が当時の社会的背景を理解するのに非常...続きを読む
  • ソクラテスの弁明
    クセノフォンの方も読んでみたい。
    この文庫は解説でプラトンの作品が紹介されている。カルデミスとかリュシスとか読む手段ないものか。
  • メノン~徳(アレテー)について~
    「プロタゴラス」で、ホメロスを引用して“2人で行けばどちらかが先に気付くことができる”と言っていてるのだけど、いいこと言うなあと思う。
    プロタゴラスに引き続きアレテーについての探究。誰もいなければ歴史の中での対話に参加することができると教えてくれたのはセネカなのだけど、プラトンのおかげ。彼らは無理強...続きを読む
  • 国家 上
    すぐれた人間による統治(アリストクラティア)が理想。すぐれた人格的な素質と卓越した実践能力の持ち主(哲人)が、経験や感覚の堕落した世界から人々を真理へ導く。感覚の世界に生きる人々は洞窟の中で、灯に照らされて壁に映る影(偽の姿)を見ている。統治する者は、彼ら蒙昧な民を洞窟から連れ出し、まばゆい光、真の...続きを読む
  • 国家 上
    対話の流れがはやすぎて時々迷子になった。
    興味深かったのが、どんな人にも固有にもつ才能があり、それを見つけ出して国家のために役立てることの重要性を話していた。
    知識という言葉はあくまでもカテゴリーという意味づけで〇〇の知識という使われ方をしていることを再確認した。
  • ソクラテスの弁明 クリトン
    哲学の祖ソクラテスの裁判での弁明を、弟子プラトンが創作した作品。自らの死刑宣告に対する弁論は、取り乱しているようにも思える。しかしそこには、ソクラテスの考える真実にもとづいて真実が語られている。「真理を探求する歩みこそ人間としての生きることである」という、哲学の原点を見れた気がする。私も、知を探求し...続きを読む
  • ソクラテスの弁明
    有名な「無知の知」(訳者曰く、この標語は誤りらしいが)として解釈されるソクラテスの弁明部分が読めて、単純にテンションが上がった。
  • ソクラテスの弁明 クリトン
    ・ソクラテスが若者たちを堕落させたとして告発され、501人の陪審員を前に弁明する対話形式の構成
    ・陪審員は裁判官ではなく一般人から選出されているため、あえて」アテナイ人諸君」ソクラテスはそう陪審員に呼びかけている。
    ・自分が知らないことを知ってつもりにならないことが賢明である→ 無知の知
    ・死を恐れ...続きを読む
  • ソクラテスの弁明 クリトン
    毎月1冊、古典にチャレンジしようと1冊目に選んだ本書。
    最後まで信念を貫き通し、死さえも甘んじて受け入れるソクラテスの生き様はかっこいい。
    自分は何も知らない「無知の知」を自覚し、常に謙虚でいること。いつの時代も変わらない普遍の真理だと思います。

  • プロタゴラス~あるソフィストとの対話~
    難しかったけど、読めなくはなかった。
    対話形式でアレテーについて深めていく内容で、ソクラテスの論理的な思考が物凄いなと思った。仮説を立てて証明を行なっていく様がとても面白かったし、物事を深く考えるのって楽しいんだなと思った。
  • パイドン 魂の不死について
    魂は不滅であり、死とは魂の肉体からの解放であるということを、これは一体何段論法なんだ?というぐらい理屈で証明していく、死刑直前のソクラテスを描いたもの。

    真理に到達する、善く生きることができる人について、「純粋な思惟それ自体のみを用いて、存在するもののそれぞれについて純粋なそのもの自体を追求しよう...続きを読む
  • 国家 下
    何となく読んでみた。内容は確かに難しいが、対話形式であり、また難しい箇所を飛ばしながら読んだので割とスラスラ読めた。よく教科書に出てくるイデア論や哲人王による国家、4つの徳などが本書にすべて盛り込まれている。表紙にも書いてあるが、善のイデアに関する「太陽」「線分」「洞窟」の比喩も本書に当然存在する。...続きを読む
  • ソクラテスの弁明
    ソクラテスが法廷で自分の無罪を主張した話、というイメージがあったけれど全く違った。

    アテナイの法廷では、有罪か無罪かを決める時と、刑を決める時、2度の投票を行っていた。
    ソクラテスは、1度目の投票では有罪になったものの、「無罪の票がこんなに僅差になるとは思わなかった」というところまで持っていけたの...続きを読む
  • 国家 下
    一先ず通読しました。
    厳しく合理的で誤解を生みそうなところも感じられましたが、熱くロマンがあって、尚且つ愛を感じる作品だと思います。素晴らしいです。

    復習したり、要所で読み返してみましたが誤読があるかもしれません。
    今度は参考書や研究書を読みながら多角的な視点で読み返したいと思います。
  • 国家 上
    個人の話から国家、そして下巻の宇宙にまで広がるスケールの大きさたるや。
    壮大なものではありましたが、その国家がしっかりと個々の人間と対応していて、ある種の比喩になっているのが面白いです。
    下巻まで通読することをお勧めしたいです。
  • ゴルギアス
    ソフィスト(ゴルギアス&ポロス)とアテネの政治家(カルリクレス)とソクラテスの対話を通じ、「善」を目的とした生き方であってこその人生であり、「善」を押し進めることによってこその政治であるとのプラトンの理想を伝えた対話編。
  • ゴルギアス
    ソクラテスと弁論を重ねるソフィスト達の意見が、現代であっても十分通用するものなので、そっちに驚いてしまった。
    ソクラテスの意見もソフィストの意見も「なるほど。確かに。」と納得できる。
    部分的に言い回しがくどい/分かりにくいところがあったが、論理的に何かを探ることはこんなに難しいのかと再確認できた。
    ...続きを読む
  • ソクラテスの弁明
    哲学に触れられる本。
    ソクラテス哲学の入門書としてオススメ。
    読み始めると一気に紀元前までタイムスリップができる。
    こんな奇跡的な体験は初めてである。