プラトンのレビュー一覧
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ソクラテスの正義、理性に基づく持論の展開に中毒性があり時間をおいて読みたくなる。対話形式と言うには相手が弱いが、ソクラテス理論をスムーズに展開させるための役回りなのでちょうどいいのだろう。
一冊の本としては続き物といえる二作をまとめて読めるのが嬉しい。また、訳者注が当時の社会的背景を理解するのに非常...続きを読むPosted by ブクログ -
「プロタゴラス」で、ホメロスを引用して“2人で行けばどちらかが先に気付くことができる”と言っていてるのだけど、いいこと言うなあと思う。
プロタゴラスに引き続きアレテーについての探究。誰もいなければ歴史の中での対話に参加することができると教えてくれたのはセネカなのだけど、プラトンのおかげ。彼らは無理強...続きを読むPosted by ブクログ -
対話の流れがはやすぎて時々迷子になった。
興味深かったのが、どんな人にも固有にもつ才能があり、それを見つけ出して国家のために役立てることの重要性を話していた。
知識という言葉はあくまでもカテゴリーという意味づけで〇〇の知識という使われ方をしていることを再確認した。Posted by ブクログ -
哲学の祖ソクラテスの裁判での弁明を、弟子プラトンが創作した作品。自らの死刑宣告に対する弁論は、取り乱しているようにも思える。しかしそこには、ソクラテスの考える真実にもとづいて真実が語られている。「真理を探求する歩みこそ人間としての生きることである」という、哲学の原点を見れた気がする。私も、知を探求し...続きを読むPosted by ブクログ
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・ソクラテスが若者たちを堕落させたとして告発され、501人の陪審員を前に弁明する対話形式の構成
・陪審員は裁判官ではなく一般人から選出されているため、あえて」アテナイ人諸君」ソクラテスはそう陪審員に呼びかけている。
・自分が知らないことを知ってつもりにならないことが賢明である→ 無知の知
・死を恐れ...続きを読むPosted by ブクログ -
毎月1冊、古典にチャレンジしようと1冊目に選んだ本書。
最後まで信念を貫き通し、死さえも甘んじて受け入れるソクラテスの生き様はかっこいい。
自分は何も知らない「無知の知」を自覚し、常に謙虚でいること。いつの時代も変わらない普遍の真理だと思います。
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難しかったけど、読めなくはなかった。
対話形式でアレテーについて深めていく内容で、ソクラテスの論理的な思考が物凄いなと思った。仮説を立てて証明を行なっていく様がとても面白かったし、物事を深く考えるのって楽しいんだなと思った。Posted by ブクログ -
魂は不滅であり、死とは魂の肉体からの解放であるということを、これは一体何段論法なんだ?というぐらい理屈で証明していく、死刑直前のソクラテスを描いたもの。
真理に到達する、善く生きることができる人について、「純粋な思惟それ自体のみを用いて、存在するもののそれぞれについて純粋なそのもの自体を追求しよう...続きを読むPosted by ブクログ -
一先ず通読しました。
厳しく合理的で誤解を生みそうなところも感じられましたが、熱くロマンがあって、尚且つ愛を感じる作品だと思います。素晴らしいです。
復習したり、要所で読み返してみましたが誤読があるかもしれません。
今度は参考書や研究書を読みながら多角的な視点で読み返したいと思います。Posted by ブクログ -
個人の話から国家、そして下巻の宇宙にまで広がるスケールの大きさたるや。
壮大なものではありましたが、その国家がしっかりと個々の人間と対応していて、ある種の比喩になっているのが面白いです。
下巻まで通読することをお勧めしたいです。Posted by ブクログ -
ソフィスト(ゴルギアス&ポロス)とアテネの政治家(カルリクレス)とソクラテスの対話を通じ、「善」を目的とした生き方であってこその人生であり、「善」を押し進めることによってこその政治であるとのプラトンの理想を伝えた対話編。Posted by ブクログ