金原瑞人のレビュー一覧

  • 天才たちの日課 女性編
    大好きな本の女性編。最高。
    子育てや家事に追われる日常で、いかに創作に打ち込むか。
    自分の時間をどう使うかに、もっと我が儘になっていいのだと勇気付けられた。
    (逆に、そうでないと、そりゃクリエイティブもくそもないぞと)
  • モルグ街の殺人事件
    非常に悲惨な事件を物語ったこの作品は、犯人がオランウータンだというなんとも言い難い結果に終わる。凶悪な人間の犯人が居るはずだと推測していたために、驚きを隠せないものであった。しかしやはりそこで、私たちの当たり前だと考えていることを全くひっくり返してしまうような奇想天外な事柄が読者を惹きつけているのだ...続きを読む
  • ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち<上>
    2019.9.21

    映画が面白かったから原作も読んでみることに。

    エマとオリーブの特性が逆になってるって読んでみるまで知らなかったから、一瞬あれれ?ってなったけれど、特に違和感なく楽しめた。
    そんなわけで、映画とはヒロインの特性が違うから、この先どんな感じに展開していくのか下巻を読むのが楽しみ。
  • 文学効能事典 あなたの悩みに効く小説
    昔ジュンク堂で平積みされているのを見つけ買ってみた。さまざまなお悩みに対して処方箋としてそれぞれ読むべき本が紹介してある。

    この本でまず面白いのが興味を引くお悩みの種類。人には相談できないけど、でもたしかにこういう悩みってあるよな。っていうことが細かく直接的に書いてある。

    それで、なんとな...続きを読む
  • 宝島
    最初の方は不気味でちょっと読みづらかったけど、読み進むにつれて、どんどん冒険のワクワク感が広がっていく様子にすごく引き込まれました。
    古い作品なのに、さすが名作。男の子だけじゃなく、冒険物が好きなら女の子でもすごく楽しんで読めるだろうなと思いました。
  • どこまでも亀
    すごくよかった。出てくるみんな愛おしい。特にアーザ。強迫性障害に苦しみ友達や恋人のことをちゃんと考えられず傷つけて自分を責めて責めて彼女もまた傷ついて、それでも生きたいと叫ぶ、生を渇望する姿に涙が出た。アーザが主人公で本当によかった。あなたの物語で本当によかった。

    親友デイジーがスターウォーズシリ...続きを読む
  • 12歳からの読書案内 海外作品
    12歳から、とタイトルに冠しているが12歳をとうに過ぎた大人の方も楽しめる海外文学のブックガイド。

    児童文学、ヤングアダルトが主なのだが、時折ドキッとするような本が混ざっていて気が抜けない。
    バタイユとか、学校の課題図書に絶対入らないからなあ。
    12歳って、何でも読んでいいんだ、読ませていいんだ、...続きを読む
  • 天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々
    "作家、作曲家、画家、哲学者など天才と言われた人たちの日常を探った本。
    散歩をしている人たちが多いことに、驚くと同時になるほどとも感じる。
    薬物やお酒に頼る天才もいるし、規則正しい習慣で仕事時間を作り出している人もいる。それぞれに合った、その人なりの方法で創作時間を作り出している。
    昼寝をする人も多...続きを読む
  • ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち<上>
    すごく面白くて下巻まで一気に読んでしまった!
    ティム・バートンが映画化したものの原作で、とても面白かったのでこちらも読んでみました。
    映画とはベースが同じだけで、キャラクターの設定が大きく違うところがたくさんあったけど、それが気にならないくらい物語に引き込まれました。
    原作も映画もそれぞれ違う魅力が...続きを読む
  • さよならを待つふたりのために
    表紙や題名に騙されないで。甘い難病ラブストーリーじゃない。病気では無くても、今生きていると言う事を静かに考えたくなる。
    自分が今感じてる全て、耳をすましてじっと見つめて、風を感じて。
    読み終わった時には泣かなかったのに、今じわじわ心が痛いです。
    何も世界に残せなくても、私に弔辞を書いてあげたいと思っ...続きを読む
  • 魂の図書館〈下〉――――ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち3
    『ミスペレグリン』の続編が完結した。どんどん広がりを見せ、思いもつかない形で完結した。古くて奇妙な写真も、ちゃんとお話しの中に納まっている。訳者あとがきによると『ピキューリア物語』というスピンオフ小説があるらしい。「興味のある方はぜひ読んでみてほしい」と書かれているが「ぜひ訳してほしい」と思う。
  • 12歳からの読書案内 海外作品
    海外編。国内編ではそれほど気になる作品に出会えなかったけど、こちらでは結構見つかった。今、外文に対する興味が強いせいもあるけど、いかんせん海外に関する知識が少ない、ってのも大きいかも。トヨザキ社長もここでは編者に名を連ねていて、それもポイント高し。でも、彼女がお勧めしている作品は、殆どがここ以外でも...続きを読む
  • 虚ろな街 下
    映画原作となった『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』の続編だが、前の巻の後半は映画と違っている。島を出た子どもたちがロンドンまで旅するのだが、1940年、ドイツ軍による爆撃などもあり過酷な旅路となる。ピキューリアについても、新たに明かされる事実がたくさんあって、ともかく、早く第三部が読みたい。
  • さよならを待つふたりのために
    何回も読んでいる。ヤングアダルトながら深いテーマ。よくある "病気を持つ主人公の物語で御涙頂戴" ではなく、主人公が冷静且つシニカルで翻訳文も読みやすく痛快なのが魅力的。ティーン(というかミレニアル世代は共通)のカジュアルな言い回しが、私には心地良かったが、それ以前の年代の人ならばこの部分に抵抗があ...続きを読む
  • 虚ろな街 下
    映画の内容が書かれているのかと思いきや、新たな登場人物(動物?)やら、組織やら

    めちゃくちゃおもしろい。

    しかも

    大団円かと思いきや・・・どんでん返しがすごい。

    そしてなんと、第3巻に続く・・・

    次巻が楽しみです。

    ちなみに、映画ではエマとオリーブの能力が入れ替わっています。
  • 虚ろな街 上
    映画の内容が書かれているのかと思いきや、新たな登場人物(動物?)やら、組織やら

    めちゃくちゃおもしろい。

    しかも

    大団円かと思いきや・・・どんでん返しがすごい。

    そしてなんと、第3巻に続く・・・

    次巻が楽しみです。

    ちなみに、映画ではエマとオリーブの能力が入れ替わっています。
  • 12歳からの読書案内 海外作品
    12歳からとのタイトルだが、当然、大の大人が読んでも面白そうな本がたくさん紹介されている。紹介されている本は絵本から大人向けの本まで様々。

    あとがきにも書いてあるが、学校で推薦される本とは、味わいが違うものが多い。切実に、人生のひりひりさを感じるような本がたくさん載っている印象。

    世の中には、面...続きを読む
  • アルバート、故郷に帰る 両親と1匹のワニがぼくに教えてくれた、大切なこと
    読み終わるのがさみしい、と久々に思えた作品。

    ペットのワニ、アルバートとさよならする旅のはずが、破天荒な脱線の連続...アルバートは球団のマスコットになったり、映画に出演したり...で、湿っぽい別れの予感はどこへやら。ヒッカム夫妻の思惑も(それに職業も)刻々と移ろって落ち着かず。アルバートを本当に...続きを読む
  • ジャングル・ブック
     ジャングル・ブック、モーグリ編を集めた書籍です。最近複数の出版社からジャングルブックが出ていますが、モーグリの物語を読むのであれば、実質的後日談の番外編である「ラクの物語」が入ったこの文春文庫版が良いのではないかと思います。
  • さよならを待つふたりのために
    とっても良かった。

    周りに闘病している人がいないのもあり、
    素直に、本当に大変だなというのと、
    若いがん患者の率直な考えを知ることができた。

    子供のころ、当たり前に思いを巡らせていた
    大人になったら何をしたいとか、
    どんな人と結婚して何人子供を産んで、とか
    想像することすら許されないというのは本...続きを読む