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荒涼とした屋敷で暮らす兄妹の狂気.ぶきみな黒猫を嫌悪する男….表題作の他,「アッシャー家の崩壊」「黒猫」「ウィリアム・ウィルスン」「赤死病の仮面」「大渦にのまれて」など,謎解きのおもしろさと恐怖に満ちた7編.
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Posted by ブクログ
小学生のときに教室の隅にあった本棚。 エドガー・アラン・ポーというなんだか聞いたことのある名前の人。 その中の「黒猫」を読んだらとっても怖くて続きが読めなかった。 彼の作品はおどろおどろしくて 映像的で、頭がいい。 今、やっと読めて良かった。
英語で読んだ初めてのミステリー(たぶん)。ミステリーというエンターテイメント文学の枠を越えて文学となっている作品だと思う。
約200年前の作品。 世界で初めての推理小説と言われている“モルグ街の殺人”を読みたくて購読。 合計7つの短編でどれも非常に味わい深く、今読んでも古さを感じさせない描写と世界観。 独特な世界観の背景に時代や史実が伴わない設定が、さらにそう思わせているのだと思う。 目的であったモルグ街の殺人は、想像し...続きを読むていたシンプルさとは角度の違う無駄のなさ、意外性とロジカルな謎解き。 和訳も違和感のない文体なので読みやすく、次へ次へと没入できた。 文学、歴史、人物など様々な方面に影響を与えたという事実を私の頭ではまだ事実として捉える事しか出来ていないが、 言葉にできない、抽象的な感覚というもので肌に触れたように思う。
数十年ぶりに読むポー。これは少年文庫で、読みやすい訳で代表作ばかりを集めていてお得感あり。 子どもの頃読んで、夜トイレに行けないほど恐ろしかった「黒猫」、子どもにも「一番怖かった」と言われた。 「赤死病の仮面」なんか、本当に詩のような美しさと象徴性があって、安易に恐怖小説と片付けられないものね。 「...続きを読むアッシャー家」はドビュッシーが音楽にしたいと熱望したが叶わなかったというだけあって音楽的で、これをドビュッシーで聴けないのは残念。 デュパンもホームズに似ているなと思った(もちろんドイルが後なのだが)。 お手軽なホラーの人気は高いけど、やっぱり読むなら、格調高く美しいものがいいと思う。 名作は何度読んでもいいものだ。
どれもタイトルは聞いたことがある有名なものです。 黒猫が怖くて一番印象に残る話でした。 090908
さて、まず何よりエドガー・アラン・ポーがアメリカ生まれだという事に驚いた。鈍色の空気感そしてダークな質感はヨーロッパ生まれだとばっかり思いながら読んでいた。 世界初の推理小説と言われている表題作の「モルグ街の殺人」ホームズの原型と言われている主人公デュパンの推理展開は抜群だが、何より世界初の犯人は誰...続きを読む?と思うと「まさか?」と思う展開に唸ってしまった。 その他「黒猫」や「ウィリアム・ウィルスン」など全7作品の短編小説集となる。様々に編纂された短編集があるので一読の価値はありです。
荒涼とした屋敷で暮らす兄妹の狂気、ぶきみな黒猫を嫌悪する男……。表題作の他、「アッシャー家の崩壊」「黒猫」「ウィリアム・ウィルスン」「赤死病の仮面」「大渦にのまれて」など、謎解きのおもしろさと恐怖に満ちた7編。 収録作品:「黒猫」「ウィリアム・ウィルスン」「アッシャー家の崩壊」「赤死病の仮面」「大...続きを読む渦にのまれて」「アモンティリァードの樽」「モルグ街の殺人事件」
非常に悲惨な事件を物語ったこの作品は、犯人がオランウータンだというなんとも言い難い結果に終わる。凶悪な人間の犯人が居るはずだと推測していたために、驚きを隠せないものであった。しかしやはりそこで、私たちの当たり前だと考えていることを全くひっくり返してしまうような奇想天外な事柄が読者を惹きつけているのだ...続きを読むろうと感じた。
アニメの名探偵コナンが好きで、 いつか読んでみたいと思っていた作家のお話。 7つの短編が収められている。 最後が有名な『モルグ街の殺人事件』 初めの『黒猫』は、 生き物好きの優しい主人公が 酒のせいで残虐性を止められなくなり、 堕落していった様を自ら語る形をとる。 依存症や勝ち誇った時の油断など...続きを読む 心理描写も今読んでも秀逸。 『ウィリアム・ウィルスン』は、 不思議物語のように描かれるが 最後に種明かしするようなスタイル。 『アッシャー家の崩壊』や 『赤死病の仮面』は 描写が絵画のようで想像力を刺激される。 そして、とにかく薄気味悪い。 ミステリー作家だと思って読んでたが こういうジャンルを恐怖小説というのを 訳者あとがきで知った。 ポーから名前をつけた江戸川乱歩の作品の あの薄気味悪さと重なる。 絵画的な表現などのルーツも感じた。 なるほど。 『大渦にのまれて』は 科学的な視点で描かれていて 当時は新しかったのかなと思った。 ポーはすごく賢く好奇心も強く 新しいことを学んでいた人なのかなと感じた。 『アモンティリァードの樽』は 殺し方において 『黒猫』に重なる部分がある。 生き埋めに対する恐怖なのか こだわりがありそう。 『モルグ街の殺人事件』は、 推理・探偵小説の起源のような作品 ということでドキドキわくわく読んだ。 デュバンという人がいかに知的で 分析的かを描いた後に事件発生。 新聞記事とたくさんの証言者たちの情報。 おなじデータを見せられているが デュバンのように真実に辿り着けない 主人公と読者である私。 謎解きが展開されていく。 警察を出し抜くほどのデュバンの分析力。 いまなら当たり前のこの形式を 初めて作ったと思うと尊敬しかない。 探偵小説やミステリーの 原型を作ってくれて ありがとうと気持ちでいっぱいだ。
黒猫は面白い。昔読んだのに詳細は結構忘れてた。 主人公は、死刑の前日にこの話を書いてること。子供の時は動物好きでおとなしい近所のこどにもからかわれるような子供だったこと、最初は猫を可愛がってたこと、お酒に溺れて最後はあんな結末になるなんて救われない。 お酒には気を付けよう。 ウィリアムウィルソンは結...続きを読む局二重人格なのかなびっくり。 アッシャー家は何故か近親そうかんの話かと長いこと勘違いしてた。リビングデッドか。 モルグ街は犯人覚えてたけど、やっはり、すごい。 これが、世界最初の名探偵のミステリ。すごい才能だよ、本当。 どの話しも総じて最後がなんかドラマチックだな。
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モルグ街の殺人事件
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E.A.ポー
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