開高健のレビュー一覧
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こちらを読んだ後、マジェスティックホテル にどうしても行ってみたくなりホーチミンに行った。ホテルのロビーの窓は赤、白、水色、黄色、緑を使ったステンドグラスがはめ込まれていて、そこから光が入って美しかった。目の前のサイゴン川には蓮の花が流れこの景色を開高さんも見ただろうかと、思いを馳せた。Posted by ブクログ
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60年代末の文章表現は、今ほどの社会的規制を受けていない表現の自由に嫌悪感も感じるが、戦争の嫌悪感なのか渾然一体となって区別できない感じが、芸術性を感じる。Posted by ブクログ
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釣り、阿片、ワインなど6つの短編それぞれにテーマがあり、それらの持つ魔力を圧倒的な表現力で描いている。
表現や比喩、言葉の豊富さにはまさに圧倒された。それらから描写されるテーマごとの魅力は、『魔力』と呼ぶにふさわしく、読者自身がどうしても手を出してみたくなってしまう。どれも一般人には簡単に手を出せる...続きを読むPosted by ブクログ -
開高先生は独特の感性をお持ちになられていたらしく、笑ったり感動したり、時には泣いたり、作品のラストを読むまではどのような結末を迎えるのかわからないというドキドキ感など、さまざまな感性を駆使しての表現が有名です。収録された作品のなかでいえば「珠玉」が印象に残りました。
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他にもこのジャンルに一家言ある作家は古今東西いるのだろうが
現代と地続きに見える感覚を纏う物書きの、前時代的かつ近代的な酒と煙草への愛着と思索。Posted by ブクログ -
一大ドラマ。
旅行して、そこで暮らし、そこの飯を食べる。それだけで十分。
本当に幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。
その時の記憶を文字とともに残す。Posted by ブクログ -
詳細な味覚描写に圧倒される。酒でもベトナム料理でも魚でも。鮮烈、濃密、深淵、至極、軽妙、自分が通りいっぺんの言葉を並べても言葉がぴたっとはまらない。何という表現力。脱帽。Posted by ブクログ
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最近の作家が、開高健とふれあい、その感想を記している。様々な思いの中に、共通した開高健への尊敬と哀悼の意が見え、感動し、うれしく思ってます。
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開高健によるブラジル釣行の一部始終。
これ一冊でブラジルに行った気分になれる優れもの。グルメ書物としても素晴らしいものがある。Posted by ブクログ