開高健のレビュー一覧

  • キス・キス
    ブラックユーモアたっぷりの短編集。

    ロアルド・ダールは児童書「チョコレート工場の秘密」しか知らなかったが
    わたしは風刺やブラックユーモアに満ちた短編小説のほうが好きかも。
    想像力をかきたてるような文章がたまらない。
  • 【電子特別版】オーパ!
    開高健がブラジルで釣りをする本。表紙でもお分かりかとおもいますが、ピラーニャの恐ろしさを改めて知りました。それと、釣りは楽しそうだと素直に思いました。

    作者については、今あまり見ないとてもおしゃれな言葉遣いをする方だと思う。雲塊とか。
    当時のブラジルの様子も分かりますが、今またどうなっているのか、...続きを読む
  • 珠玉
    石が買いたくなった。
    読んだあと、何か温かいものがとどまりつづける。
    すこしだけ開高健の人生を見ることができた気がする。
  • キス・キス
    久しぶりにロアルド・ダールを読んだ。ピリリとしつつヒヤッとする楽しい短編が詰まっていてとても楽しめました。
  • 私の釣魚大全
     釣りエッセイ。「釣りを知らないわたしが読んでも仕方ないんじゃないか……」とそこはかとなく不安に思いながら読み始めたのだけれど、何の、ど素人にもじゅうぶん面白かった。
     変わり種の釣りに挑むべく、リュックサックに釣り道具と原稿用紙を詰めて日本中の湖や川や海を巡った記録。書かれた時代が時代なので、数を...続きを読む
  • 【電子特別版】オーパ!
    菊谷匡祐の解説によると、この作家はテーマを展開していくプロセスの文章表現に非常な情熱を注ぐからで、言葉が言葉と連結し、重層的に重なり合い、おそろしく密度の濃い文体ができあがります。
    そんな感じでブラジルフィッシング70日間の旅を描く!
  • ロマネ・コンティ・一九三五年 六つの短編小説
    開高健はどれを読んでも面白い。これもかなりオススメできる。なにせ読みやすい。6編の短編小説が収録されている。うち、前から4つが面白い。タイトルにもなっている6編目のロマネ・コンティだけは平凡な気がする。
  • 珠玉
    「玉」=・・・
    水晶で人の運命を見極める占い師を連想する本書。如何にも「神経質」な小説家っぽい小説である。一つの軸「玉」を守りながら展開していく。
  • キス・キス
    映画化された怪作「チャーリーとチョコレート工場」など、特に児童文学で有名なイギリスの作家・ダールの短篇集。

    素朴なユーモアストーリーと見せかけて、毒と恐怖をほんのり混ぜてくる所が素晴らしい。幼少期からこんな人のこんな話ばっかり読んでりゃ、そりゃイギリスジョークもバリバリになるわな。感想を読んで興味...続きを読む
  • 珠玉
    中学~高校の頃、愛読していた開高健。久しぶりに氏の文章と交わりの世界を堪能した。氏の影響を自分が心の奥深くで受けていると感じた。開高健の世界には、これからも帰る時があるだろう。
  • 破れた繭―耳の物語*
    開高氏のエッセイ。幼少時代~大学時代まで。

    文学の世界や自然世界に魅了されて過ごした思い出や、戦後の働きづめだった思い出。

    氏の目を輝かせていた日々や、悶々としていた日々が描かれている。

    一読して、氏のとても繊細で過敏な気性を感じることができるけれども、どれだけの暗い言葉や表現を目にしても、な...続きを読む
  • キス・キス
    「女主人」「ウィリアムとメアリイ」「天国への登り道」「牧師のたのしみ」
    「ビクスビイ夫人と大佐のコート」「ローヤルゼリー」
    「ジョージイ・ポーギイ」「誕生と破局―真実の物語」
    「暴君エドワード」「豚」「ほしぶどう作戦」

    友達からのススメで読みました。
    エレベーターのある家に住んでいる夫婦の話がコワ...続きを読む
  • ロマネ・コンティ・一九三五年 六つの短編小説
    6つの短編小説を収めた短編小説集。それぞれがいつ書かれたのかは分からないけれども、晩年の作かと思う。それぞれの小説は酒やグルメ、阿片、釣り等がテーマ、というよりはモチーフとなって書かれている。阿片はともかく、酒・美食・釣りは開高健が生涯愛したものであるが、これらの小説は、酒について/美食について/釣...続きを読む
  • 私の釣魚大全
    この本は、基本的に開高健の釣り体験に基づいて書かれている。私は全く釣りをやらない(生まれてこのかた、1回か2回しかやったことがない)のだけれども、それでも、何故か面白かった。が、釣りって大変ですよね、っていう感じもあって、実際に自分でやってみようとは思わないけれども。
  • キス・キス
    シニカルで黒い…だから好きです、ロアルド・ダール。「ウィリアムとメアリィ」が一番好きだなぁ。メアリィの感覚がよく分かるというか…確かに抵抗できぬ相手にわざと嫌がることをするっていうのは、なんというか加虐心が疼きますよね…ニヤリとするよね。しかも相手が今まで自分を抑圧してた人なら尚更。ゾクゾクする。
  • パニック・裸の王様
    大衆社会、官僚制化。これら現代社会の特徴を個別に追究するのではなく、これらを(ネズミと人間に擬して)「大衆vs.大衆」、「大衆vs.官僚組織」と対決させてしまうという独創的なアイディアが光る「パニック」は傑作。また、官僚制化を始皇帝による秦国建国という壮大なスケールの歴史的事業に乗せて描く「流亡記」...続きを読む
  • キス・キス
    『誕生と破局―真実の物語』

    凄く、いい、酷い、話。
    本を読んでいて珍しく、泣きそうになった。
  • 【電子特別版】オーパ!
    言わずと知れたサントリーの元広報部出身の冒険小説家であり高い教養も備えた文化人、開高健の壮絶フィッシング旅行記。単なる釣りの話だけでなく、その当時の少しレトロになったうんちくなども満載で、そのセンスの良さには脱帽です。
  • 【電子特別版】オーパ!
    釣りはあまりしたことがないし、食に特にこだわる方でもない私が、ちょっと興味を持ってしまうような、文中にもあるが、いい年した大人をそそのかす、ワクワク、ムズムズさせてくれる。旅先に持っていきたい1冊。
  • 私の釣魚大全
    文化的な、伝統的な釣り(魚捕り)。
    外国での、離島での冒険心くすぐる釣り。
    釣れた釣れなかったに留まらない、釣りの面白さを改めて感じ、そして旅に行きたくなる、エッセイであった。