開高健のレビュー一覧
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開高健がブラジルで釣りをする本。表紙でもお分かりかとおもいますが、ピラーニャの恐ろしさを改めて知りました。それと、釣りは楽しそうだと素直に思いました。
作者については、今あまり見ないとてもおしゃれな言葉遣いをする方だと思う。雲塊とか。
当時のブラジルの様子も分かりますが、今またどうなっているのか、...続きを読むPosted by ブクログ -
菊谷匡祐の解説によると、この作家はテーマを展開していくプロセスの文章表現に非常な情熱を注ぐからで、言葉が言葉と連結し、重層的に重なり合い、おそろしく密度の濃い文体ができあがります。
そんな感じでブラジルフィッシング70日間の旅を描く!Posted by ブクログ -
開高健はどれを読んでも面白い。これもかなりオススメできる。なにせ読みやすい。6編の短編小説が収録されている。うち、前から4つが面白い。タイトルにもなっている6編目のロマネ・コンティだけは平凡な気がする。Posted by ブクログ
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開高氏のエッセイ。幼少時代~大学時代まで。
文学の世界や自然世界に魅了されて過ごした思い出や、戦後の働きづめだった思い出。
氏の目を輝かせていた日々や、悶々としていた日々が描かれている。
一読して、氏のとても繊細で過敏な気性を感じることができるけれども、どれだけの暗い言葉や表現を目にしても、な...続きを読むPosted by ブクログ -
6つの短編小説を収めた短編小説集。それぞれがいつ書かれたのかは分からないけれども、晩年の作かと思う。それぞれの小説は酒やグルメ、阿片、釣り等がテーマ、というよりはモチーフとなって書かれている。阿片はともかく、酒・美食・釣りは開高健が生涯愛したものであるが、これらの小説は、酒について/美食について/釣...続きを読むPosted by ブクログ
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言わずと知れたサントリーの元広報部出身の冒険小説家であり高い教養も備えた文化人、開高健の壮絶フィッシング旅行記。単なる釣りの話だけでなく、その当時の少しレトロになったうんちくなども満載で、そのセンスの良さには脱帽です。Posted by ブクログ
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釣りはあまりしたことがないし、食に特にこだわる方でもない私が、ちょっと興味を持ってしまうような、文中にもあるが、いい年した大人をそそのかす、ワクワク、ムズムズさせてくれる。旅先に持っていきたい1冊。Posted by ブクログ