山中朝晶のレビュー一覧

  • 眠る狼
    帰ってきてほしい――10年前に故郷を離れ陸軍で海外勤務についていたバンに、長い間音沙汰の無かった祖父から届いた手紙。ベテランのプロの泥棒である祖父の弱気な言葉に胸が騒いだ彼は、10日間の休暇をとって帰郷する。だが空港からなつかしき祖父の家に着くと、そこでは頭に銃撃を受けた祖父が倒れていた! 人事不省...続きを読む
  • 眠る狼
    父の本。後、2,30Pで読み終わるという所で父にネタバレされそうになり慌てて読み終えました。まあ私はアイツ怪しいとは思ってたんだけどね、と言ってみる。

    昔気質の一本筋の通った悪党とワルとのお話と言ったら大分簡単すぎるけどそんな感じ。今の悪い奴は残虐ですぐ人を殺す感がある。それにしても工業用ダイヤモ...続きを読む
  • ナイスヴィル3 悪夢の終焉 下
    悪霊退散!悪党退治!あれ、この人も法的には悪党だよな、、、は、もはやどうでもいいんです!まんまと狙撃手コーカーが最後はカッコ良く見えてしまうという罠。あんな派手なブーツ履くからバレるんだよ!と思ってたダンジガーも最後にはカッコいいじゃないか!この手のお話はどうしても真面目で優秀な主人公(ここではニッ...続きを読む
  • ナイスヴィル 下──影が消える町
    少しずつホラー要素が出てきてはいますが、ホラー好きにはまだまだ!でも、警察小説としても十分楽しめます。色んな悪党が次から次へ。時々そんな悪党の人間的な弱い部分も垣間見えるのだけど、許せる範囲を既に超えてるから擁護出来ない。しかし、なぜにそんな自信満々で派手な濃紺ブーツでやらかしちゃったの?!は少しだ...続きを読む
  • ナイスヴィル2 忍び寄る闇 下
    爽快に幕を閉じた第2部!後半、ようやくホラーらしさも出始めてきて、次なる第3部はホラーファンは期待していいんじゃないかと思われます!しかし、憎むべき悪党が実はこんないい奴だったのかと、ちょっと悪党に肩入れしてしまう場面もありつつ、人物設定の描き方がうまい。さて、手書きで起こした人物関係図を片手に完結...続きを読む
  • ナイスヴィル 上──影が消える町
    裕福な名家の老婦人、そして庭師の章は、映画『悪魔の棲む家』のあのシーンを彷彿とさせ、70〜80年代ホラーが好きな自分としては、非常にこの作品への今後の展開に期待は高まります!でもまだこの上巻ではホラー要素は少なく、ナイスヴィルの住人やそこで起こる事件などが丁寧に語られ、まだ物語は始まったばかり。迷わ...続きを読む
  • ナイスヴィル3 悪夢の終焉 上
    完結編突入!いきなり凄惨な事件勃発。ナイスヴィルの住人たちにも次々と不穏な影が出はじめ、死んだはずなのに復活してくるものや、逃げたはずなのに、またナイスヴィルに戻るの!?なものや、マフィアも絡んできたり、冷血な殺し屋まで登場したりと盛りだくさんな展開でお腹いっぱいのまま、最終巻へとつづきます!
  • ナイスヴィル2 忍び寄る闇 上
    カラスの大群に襲われて小型ジェット機墜落!強盗犯とのカーチェイスやら、ショッピングモール龍城まではじまっちゃいましたよ!その裏でひっそり異様な暗雲も広がりつつ、レイニーもどうなっちゃうの??で下巻に続きます!
  • ピルグリム〔3〕 遠くの敵
    若干ご都合主義っぽい展開だとは思ったけど、なかなかロマンチックで雰囲気は良かった。壮絶なテロ行為の割に最後の展開が甘いかなぁと思う。
  • 黒い波 破滅へのプレリュード
    パニック作品ですね。

    様々な出来事が同時進行します。(ドラマの)24的です。国家の中枢にいる人物の関係者が、出来事の核となる事態の専門家であるというのは、まぁ、この手の話にはありがちな設定ですね。映画でもそうですよね。インデペンデンス・デーとかね。そうしないと物語が成立しませんが、現実では、そんな...続きを読む
  • Mr.スペードマン
    サイバーパンク前夜的な設定を背景にしたお話。
    ネットにダイブできるけど、人体改造には至ってない、的な。
    主人公のヒットマンの一人称形式のところはハードボイルド的とも言えるし、ちょっと押井の攻殻が思い浮かぶところもありますね。
    早川の SF のシリーズとして出ていれば、そういう意識で読んだんだけど、N...続きを読む
  • KGBから来た男
    旧ソ連のグラーグ(強制労働収容所)で生まれ育った元KGB諜報員ターボ。ニューヨークで調査員として暮らす彼は、銀行の会長マルホランドから誘拐された娘の救出を依頼された。この時から因縁深い人物が次々と現われる。今はマルホランドと結婚している彼の別れた妻、KGB時代の同僚、彼をグラーグから救い出しKGBに...続きを読む
  • レッド・スパロー(下)
    元CIA局員による2013年発表のスパイ小説。〝モグラ狩り〟を主軸にアメリカとロシアで展開する現代の諜報戦を描く。旧ソ連圏の東欧や中東諸国などで情報収集とリクルートに関わったという著者の経験が生かされ、冷戦以後の潜入スパイの様子を知ることが出来る。特に海外支局で活動するケース・オフィサー(現地工作担...続きを読む
  • Mr.スペードマン
    殺し屋を主人公にしたハードボイルト、もしくはピカレスク系かと思えば、なんとディストピア系の小説だった。
    確かに「俺は弾丸」と豪語する殺し屋が主人公なんだけど、そもそもその割にはあっさりターゲットの女の子と逃避行を始める。サイバーパンク風の近未来設定もなんかあちこちの映画でみたような設定の寄せ集め。
    ...続きを読む
  • Mr.スペードマン
    核爆弾だけが核兵器ではない。放射性物質を入れた容器の横で通常爆弾を爆発させれば、一帯は放射性物質で汚染され、人が住めないエリアと、住みたくないエリアが作られる。破壊力だけが核の威力ではない。ニューヨークで発生した事実だ。

    そう展開すれば、読者の頭には現在ではない近未来の時間が動き出す。
    明らか...続きを読む
  • ピルグリム〔1〕 名前のない男たち
    率直によく分からない。
    どこまで過去の話でどこまで現在の話なのか、ついていけなくなった。
    続編読む前にもう一度おさらいします。
  • ピルグリム〔1〕 名前のない男たち
    「わたし」と「サラセン」まだ対決していなくて、導入部といった感じ。
    序盤、読書のペースがあがらなくて、中盤以降から続きが気になるようになてきた。
    翻訳ものは、訳が合わないと十分楽しめないことが多いけど、読みやすい訳で良かった。
  • ピルグリム〔3〕 遠くの敵
    3巻通しての感想。
    サラセンの物語は面白かったけど、ラストあっさりすぎて…
    そして続編書く気満々な終わり方に、ちょっと萎えました。

    ドラゴンタトゥーの女の、ミレニアムシリーズの次はこれだ!みたいな宣伝をどこかで見かけたけど、正直、わたしの中では、足元にもおよばないかな、という印象でした。
  • ピルグリム〔1〕 名前のない男たち
    前評判の割りには・・・
    途中はテロリストが丁寧に描かれていて面白かったが、変なヒューマニズムがあり、結末も矮小化されていてお粗末。
  • ピルグリム〔1〕 名前のない男たち
    最近翻訳ものサスペンスばかり読んでいて頭の中がごちゃごちゃしてきた。何も考えずにとにかく楽しくワクワクハラハラして読める本と思って選んだこのシリーズ。全3巻だけど文字?行間?が大きいので思ったよりボリュームはないと思う。第1巻はほとんど登場人物の紹介。だれそうなものだが、それぞれの人生に重みがあって...続きを読む