山中朝晶のレビュー一覧

  • 真珠湾の冬
    ハワイ真珠湾から香港、東京と太平洋戦争の始まりから、終戦までが舞台の今までにないシチュエーションの小説でぐいぐい引き込まれるすごい読書体験だった。
    欲をいえば大きく広げた風呂敷のほんの少し不明点が残ったかなというのが正直なところ。とくに今はやりの異常な殺害方法は少し前までは表現されなかっただろうと思...続きを読む
  • 真珠湾の冬
    1941年のハワイ。アメリカ人の刑事マグレディはある殺人事件の捜査を始める。そして容疑者が香港にいるという情報でそれを追うがその最中に真珠湾の攻撃、太平洋戦争の勃発。そこからマグレディの人生が狂い出していく。日本軍に捕まり東京へ。ここまででもすごく読ませるけどこの東京の日々やその後が本当に面白い。一...続きを読む
  • ハンターキラー 東京核攻撃 下
     潜水艦を扱った軍事スリラーとしては最高峰の出来。
     作者が元潜水艦乗りであるからだが、きめ細かい描写が凄い。
     全体構成も素晴らしく、前作(ハンターキラー潜航せよ)では、少々無理な設定も見受けられたが、本作ではそれらも解消されていた。
     また、訳が素晴らしかった!
     次作が待ち遠しい。
  • マンハッタンの狙撃手
    P51 ルーカスのこども=養子
    P84 ルーカスの前妻ナンシーは、ルーカスの臓器提供に同意した自分が許せなくて離婚かと。エリンは小児外科医。
    P94 犯行の弾丸は、.300ウィンチェスター・マグナム徹甲弾
    P105 二人目の犠牲者。ATF
    P134 フロワッサン、シロなんだろうけど、見つからないのも...続きを読む
  • ハンターキラー 潜航せよ 下

    間違いない!

    一気に読んでしまいました。
    駅を乗り過ごすところでした。
    特に戦闘部分では分かりやすく、頭にイメージしやすかったです。わからない戦闘車両や潜水艦はネットで調べてイメージ膨らませました。
  • ハンターキラー 最後の任務 下

    潜水艦ものに間違いなし

    多少登場人物の名前を覚えるのに苦戦しましたが、一気読みでした。潜行せよも読み直してみたいと思います
  • ハンターキラー 最後の任務 下

    手に汗にぎる

    上巻より面白かった。物語の展開スピード、迫力、ともに申し分なく、どんどんストーリーに引き込
    まれていく。老朽化した原潜で次々に発生するトラブルに全力で立ち向かう乗組員の姿に感動した。
    とくに危険な原子炉内での修理作業では思わず力が入ってしまった。これだけ原潜について詳細に
    書けるのはさすがだと...続きを読む
  • レッド・スパロー(下)
    映画を先に見てからの原作。
    どちらも それぞれの良さがありますが 
    原作のラストより 映画のラストの方が好きです。
     
  • レッド・スパロー(上)
    日曜日 のめり込むように読んでいたら テレビからソフトバンクとSVRのスパイ疑惑のニュースが⁉️
    ますます のめり込むように。 
    私には興味深々、しかし自分とは関係ない⁈とも思える現代。
  • 眠る狼
    カテゴリは”ハードボイルト”と迷わず選べる、カチカチのハードボイルト。
    最近は、サイコ的な味付けや派手なアクション場面がウリの作品が多くなってきて、それはそれでいいのだけどこういう硬派な作品が少なくなってきているので嬉しい一作。

    10年ぶりに祖父の連絡で軍から帰省してきた主人公の目の前で祖父が襲わ...続きを読む
  • ピルグリム〔3〕 遠くの敵
    なんて壮大なスケールなんだろう!読み終わった今〈ピルグリム〉に心から感謝している。もう少し余韻に浸っていたい。優れた本て、こういうこと。読後の余韻が心を満たし、元気にさせる。息つく間もない展開に、心臓は早鐘のようにドキドキしっぱなしだったけど、読者としての旅は終わった。お疲れ様〈ピルグリム〉。あなた...続きを読む
  • ピルグリム〔1〕 名前のない男たち
    全3巻のまだ1巻目。ここでは主人公の生い立ちと、彼の書いた本が縁で知り合った、9.11貿易センターでの出来事がトラウマになった警察官との交友などが描かれる。同時進行で父親をサウジアラビアで処刑された14歳の少年がテロリストになる様を克明に綴っていく。世界を舞台にこれから何が起こるのか。読んだ後すぐに...続きを読む
  • ピルグリム〔3〕 遠くの敵
    近年のスパイ/冒険小説の衰退に憤りを感じていたファンの渇きを一気に癒やす紛れも無き傑作。三分冊の大長編にも関わらず、中弛みや無駄なエピソードの類は一切無く、凄まじいテンションを保ったまま終盤まで疾走する。散りばめられた枝葉が最終的には全てが関連付けられて永い年輪を重ねた巨木へと収束し、その緻密で鮮や...続きを読む
  • ピルグリム〔3〕 遠くの敵
    評判に違わず、面白かった。
    ただ、ミレニアムとの比較は、少し違うかなという感じ。
    それほど残虐なシーンもなく、安心して読めました。

    後半、行先の変更を伝えたときの、パイロットの「ボドルムってどこだ?」が、おかしかった。
    ボドルム、ほんとどこにあるのか調べてみよう。
  • ピルグリム〔1〕 名前のない男たち
    CIAでもFBIでもない政府機関に所属し若くしてその世界のトップに居た私「ピルグリム」が、一度は引退して普通に暮らそうとたものの、911のテロやその後の世の中の混乱によって、否応なく諜報の世界に戻ることになり、非常に緻密で慎重で手強い相手「サラセン」を追うお話。もともとは映画の脚本家をしていたという...続きを読む
  • ピルグリム〔3〕 遠くの敵
    近年読んだスパイ小説では最高かもしれない。特にこの3巻目の迫力は凄かった。このスピード感とリアリティを出すために、前2巻をあえて抑えた表現にとどめたのではないかと思えるほどだ。往年のスパイ小説好きには文句なしにお勧めだと思う。
  • ピルグリム〔3〕 遠くの敵
    ピルグリム、《死のささやき》、義父ビル、テロを企てる《サラセン》など。

    集中して読めて嬉しい。
    ピルグリムがカッコ良くて嬉しい。

    ストーリーは緊張感があるし、
    各章が短く集中が途切れない。

    それからストーリーとは関係のない
    「バート・シンプソンにでも相談した方がまし」とか「シャナイア・トゥエ...続きを読む
  • ピルグリム〔3〕 遠くの敵
    面白かった!場面がリアルに感じられて、さすが脚本家です。展開も見事でした。サラセンが出てくる場面以降は、こんなにあっけなくていいのか、とは思いましたが、イスラムの戒律がそうさせたのでしょう。たいへん読み応えのある、素晴らしい作品でした。
  • ピルグリム〔2〕 ダーク・ウィンター
    周辺からだんだん核心に近づいていく感じ。本が閉じられず困ります。人物をたいへんしっかり描いているので、事件の重さの割になかなか進まず焦れったくなるほど。
  • ピルグリム〔1〕 名前のない男たち
    人物をしっかり描いていて、これから先が期待できます。まだ事件の入り口にも入ってない感じですが、壮大かつエグい事件が起きていきそう。