山中朝晶のレビュー一覧
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壮大なストーリーのマンハントが終了。ラストはかなり盛り上がった。
が、3巻まで必要かと言えば微妙。
話しが枝葉にそれたり本筋に関係ない話が長々とあったり。
大きくは二つの話があるわけだけど、ウィルステロも結局最後は人質の話で簡単に片が付き過ぎ。サラセンもこれだけ壮大なプランを練っておきながら、あっさ...続きを読むPosted by ブクログ -
1巻を受けて、サラセンの行動とピルグリムの追跡行が緻密に、そして濃密に描かれる。ただその分、話の展開が異様にのろい。しかも枝葉に流れることが多い。
サラセンのウィルス培養のとこだってここまで長々描くところもスゴイし、ピルグリムがそれを受けて雇われるわけだけど、それは前巻でわかってるので話が重複してい...続きを読むPosted by ブクログ -
さすが元CIAの人が書いただけあってリアリティのあるスパイ小説。東西冷戦時代のスタンスを復活してスパイ小説をかけるってことは、現実にロシアの力がしっかり戻ってきてるってことなんだろうなぁ。北方領土還ってきそうないなぁ…。
スパイ同士の手に汗握る防諜描写は読み応えバッチりなんだけど、いらんもんも多い...続きを読むPosted by ブクログ -
1巻の序盤が少し退屈に感じたけど、そこでしっかりと諜報員とテロリストの背景が書かれていたので、結果的にはそれで物語に厚みが出たのかも。
ニューヨークでの殺人事件から始まり、9.11のエピソードも絡め、スケールの大きな話になっていた。
訳者あとがきによると、これが3部作の1作目らしいので、続きがあるの...続きを読むPosted by ブクログ -
冒頭いきなり殺人現場シーンで主人公が登場するが、そこから話は主人公の過去、さらに過去、そして幼少時代へとめまぐるしくカットバックしながら描かれる。
さらにはシリーズでの敵方も同じようにカットバックしながら過去に遡上して人物像が浮き彫りにされていく。
物語の凝った組み上げられ方ではあるが、読みやすい文...続きを読むPosted by ブクログ -
ケチをつけたい点が少なくとも二つはある。そこはかなり気に入らない。ああ、しかし。面白いんだよねえ、これが。スパイものはさほど好きではないので、なかなか手が出なかったのだけど、いやあ、2巻目からはもう一気読み。久しぶりに夜更かししてしまった。
これは良くも悪くも「ハリウッド映画」なのだと思う。実際に...続きを読むPosted by ブクログ -
メインのキャラクターのバックグラウンドが描かれ、これから、というところで二巻目へ。それぞれの出自がじっくり描かれているので、いやでも期待が高まります。その期待感だけでも星4つ。ワクワクしてきました〜。ここで一冊終わらすのは、商売上手だと言わざるを得ません。Posted by ブクログ
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〈サラセン〉を追う〈ピルグリム〉の旅もいよいよ終焉。これまでの話が一つ一つ終着点へと向かい結びついていく…ことを期待した。結果、たしかにそうなった。しかも先が気になる展開で、まさに一気読みだった。情景が浮かぶのも、さすが元シナリオライター。しかし、最後の詰めが甘いのではないかと思った。ここまで緻密な...続きを読むPosted by ブクログ
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いよいよサラセンが動き出す。そしてそれに気が付いて〈死のささやき〉が手を打つ。タイトルのピルグリムがここで分かる。1巻が序章であって本格的にここからピルグリムとサラセンの勝負かと思って読んでみたが、まだいろいろ伏線?があるようでこの巻はダッジの殺人事件の捜査の話がほとんどだったように思える。もちろん...続きを読むPosted by ブクログ
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リアル感が満載です。ラストのサラセンはもう一つヤマがあるかなと思っていましたが、少しあっさりしていました。でも、とても読みやすくストーリーもワクワクしました。これが第1部なら、あとの2作は期待大です。Posted by ブクログ
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1を読み始めた時には「そんなに面白いかな?」って感じだったけど、確かに面白かった!!
久しぶりにしばらく電車に乗り続けて読み続けたい感じだったし、そしてなにより、「わたし」がどうなるのか気になって、先に結末を読んでしまいたい衝動にかられた。
が・・・読んでても疲れ切っちゃうので再読はしないかな。
そ...続きを読むPosted by ブクログ -
だいぶ面白くなってきた!
2巻にしてやっと「わたし」が「ピルグリム(探究者だったかな?^^;)」になった。
2巻後半からはドキドキハラハラ。
1巻ではだれにも感情移入できなかったけど、ようやく「私」を応援できるようになってきた。Posted by ブクログ -
第 2 巻でも面白さは維持されている。
素晴らしい。
特にひねりのない時系列通りに進行する物語は、
読みやすいのだが、
第 1 巻と比べると奥行きよりもスピード感を重視した印象。
さあ、第 3 巻はどうだろう。Posted by ブクログ -
アメリカのあらゆる諜報機関の諜報員を監視する<機関>と呼ばれる組織に所属していたものの、9.11事件をきっかけに若くして現役を退いた、名前のない男である「わたし」。
敬虔で厳格なイスラム教徒であり、孤高のテロリスト「サラセン」。
三部作(三分冊)の一冊目である本作では、二人の素性が交互に行きつ戻りつ...続きを読むPosted by ブクログ -
孤高のエージェントと、復讐に生きるテロリストとの緊迫した鬼ごっこ。テンポよく小気味よくさくさく進むので、長いながらも飽きることはない。テロ計画が明白になった中盤からはスパイ小説全開モードで、ベタながら一気に展開する。この辺りが一番楽しかったかも。
脚本家でキャリアを積んだ作者らしく、インパクトの強...続きを読むPosted by ブクログ -
久しぶりに、超大当たりを引いたかも。
昔、フレデリック・フォーサイスや
ロバート・ラドラムらをむさぼり読み、
興奮した頃を思い出した。
人物描写の深堀り具合にググっとひきつけられる。
決して冗長なわけではなくて、非常にうまい。
お願いだから、第 3 巻まで失速しないで欲しい。Posted by ブクログ