山中朝晶のレビュー一覧

  • ピルグリム〔3〕 遠くの敵
    はらはらドキドキ、送別会の後、一眠りしてからの読書。通勤途中の読書。一気に読んだおかげで、おもしろかった。いや、面白いおかげでイッキ読みできた。
    まぁ、ニューヨークでの殺人にはちょいムリがあるけど、今後続編もある見たいやし、絡んでくるやろなぁ。
    次も楽しみ。
  • ピルグリム〔3〕 遠くの敵
    孤独なテロリストとそれを追う秘密機関の元エースの戦い。心理戦。相手の心理にどこまで迫れるのかが、読んでいて面白かった。迂回しながらも、じわじわと真相に近づいていく元エースの鋭敏さと、それを見越して自らの足跡を徹底的に(それはもう入念に)消し去っていくテロリスト。最後の対峙の場面は、ページをめくる手が...続きを読む
  • ピルグリム〔3〕 遠くの敵
    テロと諜報員の話。
    それに殺人事件が絡む。
    テロ犯との直接の絡みは数十ページ。
    話が映画的でサクサク進む。余分なことがない。
    そこに至るまでの背景が濃い。
    ちょっと伏線の入れ方がワンパターンな気もする。
  • ピルグリム〔3〕 遠くの敵
    <サラセン>の正体をつかんだと思ったのも束の間、彼は死んだことになっており、彼を追う手がかりは途絶えてしまいます。
    絶望に打ちひしがれる中で、<ピルグリム>が閃いた逆転の発想。そして訪れる対峙の時。彼は<サラセン>の悪魔的な計画を阻止できるのか。
    本当にハラハラしっぱなしでした。
    いくらアメリカ政府...続きを読む
  • ピルグリム〔2〕 ダーク・ウィンター
    ふとしたことから、テロリスト<サラセン>の企みがアメリカの知るところとなり、アメリカ政府は、<わたし>にテロリスト捜索の命をくだします。
    コードネーム<ピルグリム>となった<わたし>は、わずかな手がかりを頼りにトルコの地で捜索を始めます。
    少しずつ少しずつではありますが、ピルグリムがサラセンに近づい...続きを読む
  • ピルグリム〔3〕 遠くの敵
    たった今訳者のあとがきまで読み終わり 思いがけぬ発表にびっくりした気持ちもあるが 物語を読み終えた時はまさに"にっこり"という笑顔になれた
    作中の悲壮感に反して読後感は爽快で 心が最高の大冒険を終えた後のようだ
    とにかく多くの人に読んで欲しいし口を開けてテレビなんか見てる暇があるならこっちを読め!と...続きを読む
  • ピルグリム〔2〕 ダーク・ウィンター
    とにかく話がでかい。面白い。うまい。面白いだけで読ませるのは、一番すごい。読んじゃうんだよなぁー。世界をまたにかけたはなし、イスラム教に関する情報、全てが面白い。古典と違って今生きてる人間がリアルタイムで書いている臨場感もある。ワールドスタンタードのエンターテイメント。しりの穴がでかい。が、少しずつ...続きを読む
  • ピルグリム〔1〕 名前のない男たち
    Pilgrim = 巡礼者。
    元諜報員と敬虔なイスラム教徒の宿命といってもいいようなこれからの展開が気になってしょうがない。

    謎がちりばめられたスピード感たっぷりの壮大なプロローグといった感じで、読むのがやめられなくなります。
  • ピルグリム〔2〕 ダーク・ウィンター
    いよいよ本格的に始まった、テロリスト「サラセン」と諜報員「ピルグリム」との戦い。
    物語のテンポの良さが、お互いに見えない敵への、命をかけた挑戦の緊張感を上手く読者に伝えていると思います。
  • ピルグリム〔1〕 名前のない男たち
     全3巻の1巻目を読んだだけで感想を書きたくはなかったが、書かずにはいられない。

     「これだけは保証しておこう。本書の出来は、あなたの予想を超えている」。というミステリマガジンの絶賛レビューに期待して読み始め、少し疑いを持ち始めたところで、片足を引きずったニューヨーク市警の黒人警部補ベン・ブラッド...続きを読む
  • レッド・スパロー(上)
    アメリカのスパイとロシアの女スパイの駆け引き。それに至るまでの諜報活動の凄まじさ。33年も諜報活動に携わった著者ならではの臨場感たっぷり。下巻も楽しみ。それにしてもドミニカは魅力いっぱい。
  • KGBから来た男
    本作は、“ターボ”という異色な感じの主人公を通じて、「“ソ連”とは何だったのか?」とか「“ソ連後”の1990年代のロシアとは何だったのか?」を問うような一面も在るように思う。他方で「“情報”と人々」というようなことも些か考えさせられる一面が在る…或いは“一作完結”な雰囲気では在るのだが、何となくこの...続きを読む
  • 真珠湾の冬
    面白かった、後半一気に読んだ。上司のビーマーが一枚噛んでいたとは。ジョン・スミスの本名はついにわからずじまいだったが執念深く目的を忘れずに追い詰めて目的を達成したマグレディはかなりの勇者だ。
  • 真珠湾の冬
    色々と忙しく、なかなか感想を書く時間がない。読んだ先から忘れていくことが得意な私なので、あまり間があくと書くことが億劫になってしまう。

    ケストレルの著書は初めて読んだ。そういう人が少なくないと思うが、本書を手にしたのはタイトルが目についたからである。ただし、この邦題はミスリードで、ほとんど内容とマ...続きを読む
  • 真珠湾の冬
    水面下では真珠湾攻撃が忍び寄る1941年11月のホノルル。
    軍上がりの刑事、ジョー・マグレディは上司から署長の知人宅離れで発見された惨殺死体の調査を命ぜられる。

    死体の身元を調べていくうちに、ぞんざいには扱えない縁故を持った被害者であることがわかると共に、犯人と思われる輩の足取りも思わぬ方向に表れ...続きを読む
  • 渇きの地
    ・あらすじ

    旱魃に苦しむオーストラリア内陸の町リバーサイドが舞台。
    その町では1年前牧師による銃の乱射事件が起きた。記者であるマーティンが取材を行った住民の殆どは牧師に対して好意的な様子…。
    人気があり敬虔な牧師がなぜ銃乱射事件を起こしたのか。

    ・感想
    牧師の動機を探るうちに色んな要素や過去が判...続きを読む
  • ピルグリム〔3〕 遠くの敵
    面白かった!大作!あと書きを読んで、この物語を書き切ったエネルギーに感動する。少し混みいってて分かりにくいところや、情景が浮かびにくいところがあった。作者の次の作品も読みたい!映画化はされたのかな?日本未公開?
  • 渇きの地
    作者の経歴がそうさせるのか、描写が鮮明に感じた。
    何の予備知識もない舞台なのに、没入感がすごかった。事件の展開に夢中になるのはミステリならではのものだけれども、自分もそこにいるような感覚は珍しいかもしれない。
    中盤以降、物事が大きく動くのに、街は旱魃で動きがない。対比がよかった
  • 渇きの地
    面白かったけど、主人公の途中の解説が長いせいか、飽きそうになった。
    解説のせいで、複雑な話が判りやすい面もあるけど、もう少し何とかならないのかとも思う。
  • ピルグリム〔2〕 ダーク・ウィンター
    天然痘を合成するテロリストを追う特殊チームが編成されて追跡劇が始まった。舞台はトルコ。
    といってもドンパチした追跡ではなくて、情報収集で外堀を埋めていくような展開。
    ピルグリムというコードネームを与えられた「わたし」のドキュメンタリー映画を見ているような気になってくる。
    おもしろいけど全貌はまだ見え...続きを読む