山中朝晶のレビュー一覧

  • ピルグリム〔1〕 名前のない男たち
    スパイ小説です。おもしろいなあ。
    3冊シリーズの1冊目ということで、主要人物たちの紹介が主ですが、なぜか描写に退屈せず読ませます。翻訳も良いのかな。
    一見普通そうで普通でない殺人事件で幕が開き、引退したはずの諜報エージェント、イスラーム世界のテロリスト、9.11で負傷した警察官といったチート気味のキ...続きを読む
  • 渇きの地

    旱魃と不景気と暑さでいらいらしている人たちにいらいらする時間も長いし、スクープ抜いた抜かれたもめんどくさいと思いましたが、
    じわじわと真相が明らかになっていく過程は読み応えがありました。
  • 渇きの地
    オーストラリア内陸の町リバーセンドの教会で、牧師が銃を乱射し五人を殺害する事件が起きた。一年後、町へ取材に訪れた新聞記者のマーティンは、住民が牧師を庇う証言をすることに気づく。だが、町外れに住む男だけは、住民の言葉を信用するなと警告するのだった。そんな中、山火事が町を襲い、火災現場からかつて行方不明...続きを読む
  • 渇きの地
    なかなかに読ませる話だが、主人公の一人思考が濃すぎて、
    もうすこし薄くて良かったか。しかし、みな嘘ばかりついてるな。続編でるのか?
  • 真珠湾の冬
    フィクションでありながら、とても作り物は思えない・・手に汗を握る慟哭のストーリー展開だった。
    かなりの分量があり、読み通せるか時間的に不安だったものの、細切れの時間を積み重ねた分、感動がじわじわとボディブローを効かせ、ラストは圧巻。
    ホノルル警察の刑事が辿る怒涛の時間は日本人がぜひとも読むべき内容と...続きを読む
  • 真珠湾の冬
    1941年ハワイ。アメリカ陸軍上がりの刑事マグレディは、白人男性と日本人女性が惨殺された奇怪な事件の捜査を始める。ウェーク島での新たな事件を経て容疑者がマニラ・香港方面に向かったことを突き止めた彼はそれを追うが、折しも真珠湾を日本軍が攻撃。太平洋戦争が勃発する。陥落した香港で日本軍に捕らえられ、東京...続きを読む
  • ピルグリム〔2〕 ダーク・ウィンター
    いよいよピルグリムと言う名前を得た「わたし」の、
    サラセンを探す旅が始まった。
    顔も名前もわからない犯人に対して、わずかなヒントを元にひたひたと近づいていく。途方もないことに感じるのに、確実に距離は縮まっていく。

    少ししっくりこないのが、このピルグリムと言う人物、
    あまりにもノーマルでごく普通の感...続きを読む
  • ピルグリム〔1〕 名前のない男たち
    全3巻に渡るスパイ小説。
    第一部は主人公「わたし」、
    第二部はわたしが追うことになるサラセンの人物像をじっくりと描いている。
    じっくりだけに少々退屈な場面もあるものの、投げ出してしまうまでには至らず、次巻への期待が高まる。

    「わたし」に関わる養父や黒人の警部補やその妻など、
    好印象なキャラクターに...続きを読む
  • ピルグリム〔1〕 名前のない男たち
    というわけでスパイ小説です

    池上彰さんの本でスパイ小説を読みたくなったタイミングでたまたま『真珠湾の冬』の訳者山中朝晶さんで検索かけたら見つけました
    こんな出会いも推奨したい

    全3巻の第1巻なんですが
    すごいです
    あらすじで「アメリカは名前のない男にすべてを託す!」とありますが、1巻終わった時点...続きを読む
  • 真珠湾の冬
    ミステリーというよりも冒険小説。スパイ小説かな。昔の007映画を見ているような気にもさせられます。
    真珠湾攻撃直前にハワイで起きた事件を追って東京に...。今なら15時間程度のフライトのハワイ⇒香港の移動や第二次大戦前・後の日本と日本人が描かれていて面白かった。
  • 真珠湾の冬
    タイトルから連想するのは戦争モノだが、ページをめくると刑事モノ。読み進めれば魅力的な女性が何人も出てくるソフトな場面もあり、幅広いジャンルに加えハワイから香港、東京、野沢温泉と行動範囲も広く、長編ながら最後まで飽きることなく異なる刺激を得られた。

    第二作が楽しみ。
  • 真珠湾の冬
    ほぼ一気読み。こんな壮大なミステリは初めて。事件に戦争と幽閉を挟むなんてすごすぎます。真珠湾や東京大空襲をこんな角度から見るのは実に新鮮。映像が目に浮かぶほどリアルだし、舞台となる地域が目の前に広がるようで、中身が濃すぎです。日本人である我々が読まないでどうするの、レベルの作品と断言できます。高橋氏...続きを読む
  • 真珠湾の冬
    2023私が読みたい本3選に選んだ1冊を読み終えました。

    読み応え十分な作品で、タイトル通りに第二次世界大戦の前後、ハワイで起こった凶悪な殺人事件を追うマグレディ刑事の視点で描かれたストーリーです。

    殺人事件と戦争?戦争のどさくさに紛れた殺人ではありません。

    犯人を追うマグレディが戦争という苦...続きを読む
  • 真珠湾の冬
    1941年ホノルル、真珠湾攻撃直前、アメリカ人男性と日本人女性が殺害される。男性は提督の甥だった。刑事は容疑者らしき男を追いかけていた香港へ。そして思いもよらぬ人生に。

    面白かった。殺人事件の真相よりもマグレディがまさかそんなことになってしまうという驚きの方がインパクト大だった。

    ※ネタバレ

    ...続きを読む
  • 真珠湾の冬
    読み応えあり。

    凄惨で目を背けたくなる殺人事件から、このようなスケールの物語に発展していくとは。ハワイ、東京、香港など地理的にも大きく動き、また、さまざまな人種、立場の人物たちとも関わり合ううちに、何度か緊迫して息を詰める。東京大空襲のことも日本にいる視線で描かれていたのが印象的だった。

    そして...続きを読む
  • ハンターキラー 東京核攻撃 上
    そうですねぇ。。。
    リアルに起こりそうかどうかで
    内容を楽しめるか考えていますが
    これはこれで、悪くないですね

    とは言うものの、なかなか進まないのは
    仕方ないことなんでしょうかね
    私が焦り過ぎているのか何なのか。。。

    じっくり話が展開するのを
    下巻で期待しますかね
  • ピルグリム〔1〕 名前のない男たち
    手に汗握る最高のスパイ小説、読み始めたら止まらなかった。
    主人公やテロリストをはじめとして、優秀な設定のキャラクターにちゃんと説得力があるのが良い。
    実際にどこまで現実的に可能なのかは分からないけど、9.11後の米国でいかにしてテロを起こすのかってのは興味深かった。
  • ハンターキラー 東京核攻撃 下
    物語終盤まで、どうなるかハラハラドキドキ。なので、物語が急転して、解決に至るところは若干拍子抜けというか、そんな都合のいいことあるかというかw

    潜水艦の強奪を企てたという事は過去にある様で、潜水艦の強奪はあながち荒唐無稽という事ではないようです。もっとも、現実世界では、事前に発覚して犯人たちは逮捕...続きを読む
  • ハンターキラー 東京核攻撃 上
    映画化された『ハンターキラー 潜航せよ』のハンターキラーシリーズの第3作。映画化された『ハンターキラー 潜航せよ』は3作目にあたる。

    いま、この手の話を書くとしたら、東アジアは避けられないですよねぇ。この作品も例にもれません。

    前2作で活躍したジョン・ワードは陸に上がっています。まぁ、そうなるよ...続きを読む
  • ハンターキラー 最後の任務 下
    若干微妙に話がうまくいきすぎと感じないこともないではありませんがw、まぁ、それでも、陸・海でテロリスト・売人を追い詰めていく様は、なかなか面白いです。

    舞台が水上艦の場合、陸上にはない制約が登場人物たちを窮地に陥れることがままありますが、今回の舞台は潜水艦。水上艦に輪をかけて制約が多い上に、老朽艦...続きを読む