水野和夫のレビュー一覧

  • 閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済
    日本はEUに加盟すべきと提言します

    近代と言う無限に広がる空間の中で株式会社より遠くへ行くための最適な資本調達制度でした株式会社は不特定多数の株主からより遠くへ行くために巨額の資金を効率的に集めることができました。しかし21世紀の資本が過剰な時代により多くの首相止める必要はありません。

    中世にお...続きを読む
  • コレクションと資本主義 「美術と蒐集」を知れば経済の核心がわかる
    経済と芸術に何の関係があるんだろうと思って読み始めた。また、水野さんのいう「蒐集」という概念が気になっていたことにもよる。二人の専門家による対話は興味深く、大変勉強になった。素晴らしい!
  • 閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済
    数百年のスパンで展望する資本主義社会と国家の鳥瞰図です。著者持論の超低金利社会の歴史的意味とそれに対応すべく移行中の「閉じてゆく帝国」がわかりやすく説明されています。今後の日本の進むべき方向については各自異論はあると思いますが、それは、自分で考えていくしかないですね。
  • 閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済
    【文章】
     読み易い
    【気付き】
     ★★★★★
    【ハマり】
     ★★★★・
    【共感度】
     ★★★★★

    フロンティアが無くなってしまった現代において、常に成長し続ける事は不可能。閉じた空間で投資を行う事は、将来の不良債権を生んでいるのに等しい。それはつまり、資本主義の限界。

    資本主義の本質は、蒐集に...続きを読む
  • 閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済
    グローバリゼーションが収縮に転じた今、貨幣が神の座から滑り落ちようとしています。
    無限の空間においては、貨幣が資本に転化することで、無限の神となりえた。フロンティアが消滅し、グローバリゼーションが限界となった現代の有限な空間において、無限に膨張する資本が神の座におさまっていることは、もはやできません...続きを読む
  • 閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済
    古くはウェストファリア体制から紐解き、通時的な視点から、
    今日的課題を読み解いてくれている名著ともいうべき著作である。

    なぜ日本はゼロ金利(どころかマイナス金利)政策を採用せざるをえないのか、
    米国のトランプ大統領誕生の意味とは何なのか、
    そういった昨今の時事的主題についても、
    巷間で評されている...続きを読む
  • 閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済
    もはや、資本主義は終わった
    『近代』とは経済的にみれば『成長』と同義語であり、資本主義は成長をもっとも効率的に行うシステム。『中心』たる欧米諸国は『周辺』(フロンティア)を広げることによって利潤率を高め、資本を増殖させてきた。そのためにグローバリゼーションを叫び、規制緩和をさせ、ひたすら『蒐集(しゅ...続きを読む
  • 国貧論
    今日の書籍は「国貧論」水野和夫著。著者の略歴を紹介すると、早稲田大学大学院経済学研究科修了後、八千代証券(現三菱UFJモルガンスタンレー証券)に入社後、2010年退社、同年内閣府官房審議官、法政大学教授と素晴らしい肩書を持った方だ。

    本書は簡潔に言えば「反リフレ派、ゼロ経済成長下でのマクロ経済運営...続きを読む
  • 閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済
    ■成長が真であるへの疑問
    ■モノで既に満たされている
    ■国家が恐怖を自作自演
    ■過剰サービス・費用対効果
    ■より近く、よりゆっくり、より寛容に
    ■主権国家システム
    ■地域帝国化
  • 閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済
    衝撃を受けた本でした、この本の著者である水野氏が「資本主義の終焉」を書かれたときにも感じましたが、この本では更に踏み込んだ内容が書かれています。

    今から40年ほど前に「ノストラダムスの大予言」という本が流行りまして、その中で今でも明確に残っている内容は「共産主義はなくなるだろう、資本主義はなくなら...続きを読む
  • 株式会社の終焉
    今から2年前に、この本の著者の作品(資本主義の終焉と歴史の危機)という本を読んで、中学生の頃に、半分笑いながらよんでいた、ノストラダムスの予言に書かれていた詩を思い出したのを覚えています。その詩の内容とは、「共産主義はいずれ衰退する、しかし、資本主義も終わらせなければならない」という内容で、助動詞の...続きを読む
  • 国貧論
    著者の「資本主義の終焉と歴史の危機」という新書の続編みたいな本。
    続編と感じるのは、新書を読んだ直後に読んだからそう感じやすいのかもしれない。
    この本でも一貫して主張していたのは、暗黒の中世のような時代がやってきて、資本主義にとって代わるような制度が生まれるのではないかということ。
    日本は今の経済状...続きを読む
  • 資本主義がわかる本棚
    大ベストセラーになった「資本主義の終焉と歴史の危機」の著者である水野和夫・日本大学教授が、朝日新聞と日本経済新聞に寄稿した書評と小論をまとめた一冊。重厚かつ読み応えのある本が並んでおり、できることなら、この本で紹介され本を全部読破したいと思ってはいる。しかし、この本で紹介されている本は、一般向けとは...続きを読む
  • 超マクロ展望 世界経済の真実
    原油価格を巡っての先進国と新興国の交易条件が変化し、これにより変動費が高騰したため、景気の変動とは関係なく、固定費、つまり賃金を引き上げられなくなった。これに対し、アメリカは実物経済の比率を下げ、金融経済のレバレッジにより国家経済を巻き返そうとした。ヨーロッパも同様だが、レバレッジ係数はヨーロッパの...続きを読む
  • 超マクロ展望 世界経済の真実
    資本主義とは自由な市場原理における経済活動ではない。なぜならその市場のフレームやそこでのルールの策定は市場原理とは別の力(国家による政治力)によって決められているからだ。バブルが崩壊したとき公的資金という市場とは別に調達された資金が、資本主義のシステムを支えているのはそのいい例だ。本書は資本主義を歴...続きを読む
  • 文藝春秋 2015年 6月号

    イイネ

    10年前から毎月購読していますが、本の整理が大変ですので3年前から電子ブックに変更。もう少し、普通の書籍に比べて安くなるとありがたいですが...
  • 資本主義という謎 「成長なき時代」をどう生きるか
    水野和夫氏の言説が読みたくて手に取った。後半は完全に大澤真幸氏のペース(「食っちゃった」という感すら)。でも知的刺激に富んだまれに見る好対談と言える。
  • 資本主義という謎 「成長なき時代」をどう生きるか
    とても(めちゃくちゃ)いい本でした。ラストのほうでは、桐島、部活やめるってよの高校生たちと社会が対応させられていたりして、対談の結論にもぐっときて、泣いてしまいそうでした。「アメリカ、覇権やめるってよ」には噴き出してしまいました(笑)。
    石原千秋さんの『打倒!センター試験国語』で資本主義についてはこ...続きを読む
  • 資本主義という謎 「成長なき時代」をどう生きるか
    資本主義の「終わり」を大きな観点から論じた対談。目先のこまごました事象は気になるが,こうした大局的な見方を自分のものにしておくのは大事。
  • 資本主義の終焉と歴史の危機
    資本主義が民主主義、国家を喰い潰していく時代なのだ。◆あと30年このシステムが続いていくことはないのか。