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資本主義の最終局面にいち早く立つ日本。世界史上、極めて稀な長期にわたるゼロ金利が示すものは、資本を投資しても利潤の出ない資本主義の「死」だ。他の先進国でも日本化は進み、近代を支えてきた資本主義というシステムが音を立てて崩れようとしている。16世紀以来、世界を規定してきた資本主義というシステムがついに終焉に向かい、混沌をきわめていく「歴史の危機」。世界経済だけでなく、国民国家をも解体させる大転換期に我々は立っている。500年ぶりのこの大転換期に日本がなすべきことは? 異常な利子率の低下という「負の条件」をプラスに転換し、システムを構築するための画期的な書!【目次】はじめに――資本主義が死ぬとき/第一章 資本主義の延命策でかえって苦しむアメリカ/第二章 新興国の近代化がもたらすパラドックス/第三章 日本の未来をつくる脱成長モデル/第四章 西欧の終焉/第五章 資本主義はいかにして終わるのか/おわりに――豊かさを取り戻すために
...続きを読むPosted by ブクログ 2020年08月07日
地球上の資源が有限であることから導き出せる考察である。
仮に、構造改革や積極財政では近代の危機は乗り越えられないのだとしたら、国民への最先端技術への教育を通じて直接投資していくしかないのではないだろうか?
教育こそ生きた投資である。
少くして学べば、則ち壮にして為すことあり
壮にして学べば、則ち老い...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月06日
これは確か、経済ブックガイドからだったか。プラス、帯の内田樹推薦コメントもポイント。
若干読み流してしまった部分もあるんだけど、基本的にはリーダビリティが高く、読みやすいものだった。可視資本が飽和した後、ネット世界という不可視資本に活路を見出したのは凄いけど、次にそれさえも飽和してしまったら、その先...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年04月03日
とても実感に近い著書だった。
資本主義は1番優れたシステムだと思っていたがもしかしたらそうでは無いのかもしれないと考えるようになった
どんなに政策を打っても利子率が上がっていないと言うことがそのサイン
資本主義は中心と周辺から構成され中心が利潤率を高め資本の自己増殖を推進していくシステム
資本主...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月31日
世界経済を歴史的観点から分析した内容で、グローバリゼーションも格差拡大も賃金減少も、すべて資本家が利益を求めるために国家(国民)を見捨てたためであると説明しています。
14〜15世紀のヨーロッパではペストの流行によって人口が減少したため、労働者の実質賃金が上昇し、封建領主層は没落していった。この危...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月01日
本書は2014年3月に発行された本だが、小生は2014年4月に一度読んでいる。このほど再び本書を読み、時の流れと共にさらに説得力を増してきたと思った。
「西欧的な近代化は、途上国から資源を安く購入することで成り立っていたが、途上国の近代化によってその条件はもはや消滅した」。まさにその通りではないか。...続きを読む
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