水野和夫のレビュー一覧
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今後の世界経済の動向を見据えた上で日本がどの方向へ行くかを示唆した一冊。
ただ、抽象的な話が多く、正直あまりよく理解できなかった。
最後の「日本がEUに加盟すれば」というのも荒唐無稽すぎ。Posted by ブクログ -
ざざざざーっとみただけだが、やはり対談本でお勉強するのは難しいという印象。ファン向けではないだろうか。Posted by ブクログ
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●資本主義は終焉に向かっており、新たなシステム構築が求められる時代に来ていると筆者は説く。例えば、グローバリゼーションや金融革命は、他の空間に富を求めるもので、既存のシステムを強化したところで、もう空間はなく、ただ資本主義を延命しているに過ぎないのだという。Posted by ブクログ
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歴史的な観点から資本主義の終焉を語るエコノミストの水野和夫と、気鋭の政治哲学者である萱野稔人の対談が収録されています。
水野の本では、彼の資本主義の見方が簡潔に説明されている『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社新書)だけしか読んでいなかったのですが、本書でもそれとおなじ見解が語られています。ただ...続きを読むPosted by ブクログ -
各分野の識者がエネルギー、食料、国家が今後どうなるかについて、過去の歴史を参考にしながら見通したもの。エネルギーでは、シェール革命後も価格は下がらないだろうというのは、常識的な見通しだが、食糧については、「これから世界は食料の『過剰な時代』へ突入する」というのには驚いた。人口増、化学肥料の高騰、水不...続きを読むPosted by ブクログ
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競争の作法やデフレの正体と同時期に読んだので、この20年くらいの経済の停滞について色々な見方があるなあと思うばかりである(対話者の一人が政治哲学者なので期待してなかったのだが)。エネルギー業界にいるものとしては、資源価格の高騰が交易条件を悪化させたことがデフレの原因とする説は、非常に共感できた。した...続きを読むPosted by ブクログ
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今日本の政権が躍起になっている、成長戦略に異議を唱える二人の経済学者が持論を展開。
ゼロ金利が長らく続いていることとは、もう世界にフロンティアが残っておらず、資本を投下する場所が残っていないこと。日本だけではなく世界の各先進国が同じ状態になっていることを数値・グラフを使って解説する。その状況下で起こ...続きを読むPosted by ブクログ -
自分とは全く違う畑の経済であるが、社会学から誘引されここに行きついた。経済にまつわる本や雑誌を読んだことがないわけではないが、特に資本主義の原理と歴史が頭に入っていないためわかるようでわからない。あるところまでは理解できていたつもりが、一つの概念をもって自分の中の構造が乱れていく。要するに勉強してい...続きを読むPosted by ブクログ
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コペルニクス「天球回転論」(1543年)からニュートンの「プリンキピア」(1678年)までの150年間に、近代科学の成立とそれに伴う知的変革が起こった(野家啓一「パラダイムとは何か」)。
1987年2月のルーブル合意によって、これまで以上のドル安を防ぐために日独の協調利下げが行われた。9月にドイツ...続きを読むPosted by ブクログ -
世界にはもう新しいフロンティアはないから(まだ成長するインドを除き)先進国の成長余地は乏しい。だから成熟国家日本はもうモノは欲しがらないし、豊かな安全安心国家なのだから、2%も成長しなくてよいという。失われた20年ではなくて、成長しなくていい成熟国家になっただけ。 アベノミクスの”成長戦略”も意味は...続きを読むPosted by ブクログ
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資本主義の来歴と現状を広範に論じた対談。「知的遊戯」としては抜群に面白いし、新自由主義経済の犯罪的本質への批判も真っ当だが、「資本主義はこのままでは破綻する」という現状認識の域を出ないため、副題の「『成長なき時代』をどう生きるか」という問いに対する具体的・実践的な指針は示されない。歴史学サイドとし...続きを読むPosted by ブクログ
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資本主義の「暴力」とか、「必然」なんてタイトルだったら買わなかったと思う。惹かれたのは「謎」というタイトル。帯に挙げられている「謎」は次のようなもの。曰く「なぜ西洋で誕生したのか」、「法人の起源はどこにあるのか」、「利子率革命とは何か」、「成長なき資本主義は可能なのか」。
ぼくの浅薄な知識によれば...続きを読むPosted by ブクログ -
資本主義のこれまでとこれから。現代の資本主義はいかに成り立ち、今どういう局面を迎えているのか。
国家単位を基準に成り立った資本主義はグローバル化を迎えて(通貨交換を行う時代を迎えて)機能不全を起こしつつある部分もある。また、成長なき時代、フロンティア・外部がなくなりつつある時代でもあり、早晩、別のシ...続きを読むPosted by ブクログ -
随所に論旨のつながりが追いきれない箇所あり。著者の水準についていけぬ私の未熟のせいか?
超マクロ展望世界経済の真実
■資源価格の高騰
先進国の交易条件の悪化、途上国の改善。
グローバル化以降、新興国向けの貿易が増加。ゆえに価格転化できず。
先進国は売上が増えども、原材料費が増加。固定費つまり人件費...続きを読むPosted by ブクログ -
経済も政治もド素人の自分が読んだかぎり、政治と経済の関係を歴史を振り返りながら考える、というような本なのかなと思った。
もう少し勉強したらまた読み返したいと思う。Posted by ブクログ -
面白い部分もあったが、本当に超マクロな展望であり、なんかふわふわした感じがした。
現在のデフレは構造的な問題である、だとか、もう先進国の経済成長は望めないというった事を資本主義がどのように発展していったかを踏まえながら説いている。
産業革命によって資本主義が発展していったという認識があったので、...続きを読むPosted by ブクログ