大石圭のレビュー一覧

  • 60秒の煉獄
    もし、あなたが時間を60秒間止められる力を貰ったら、果たして、何をするだろうか?

    そんなイフの数々を、短編集にした本作。
    なかなか癖のある登場人物が、少女から授かったその力をどう使うかが、見どころですね。

    そして、最後、不可解な連続殺人事件を追う刑事。
    なかなか真相に迫れないが、やがて刑事の元に...続きを読む
  • 裏アカ
    スルスルと読み進められるような読みやすい本でした。

    途中でこうなるんだろうなぁと予測はつくものの面白く読めました。

    ただ、オチに違和感があり何だか消化不良な感じがしました。
  • 自分を愛しすぎた女
    周りから見れば痩せすぎでも
    それが美しいと思う女
    彼女は自分を特別な存在であると思い生きてきたようです
    そんな女のお話でした
    この著者にしてはちょっと物足りなさを感じました
  • 呪怨 終わりの始まり
    俊雄と同じ名を持つ子供が、かつて父親からの壮絶な虐待の末に殺された。俊雄は自身を殺した父を憎み自分見殺しにした母を憎んだ。 そして、死ぬ瞬間に彼は神に祈った。どうか次は自分を必要としてくれる母から生まれますようにと……。「呪怨 終わりの始まり」のノベライズ。 登場人物は大体同じだが、厳密に言うと他の...続きを読む
  • 呪怨 黒い少女
    芙季絵の体の中にはもう一人、彼女の栄養を吸って生きている「ふきえちゃん」がいる。不思議と不気味とは感じない彼女は友達だった。しかし、その存在は年月を経る毎に忘れ去られていく。芙季絵が11才になったとき、ふとその存在を思い出した。巻末にのみ伽椰子の例の「皆が私を避けている」という描写が入るのみで、この...続きを読む
  • 百二十歳の少女 古美術商・柊ニーナ
    いつもの大石圭とは違い、フランスと日本を行き来しながらアンティークショップを中心に物語が展開される異色の作品である。アンティークドールの世界は全く知らなかった分野なのでちょっと興味あり。
  • 自分を愛しすぎた女
    母親の自己中な暴力にイライラした。
    自分で離婚決めて娘引き取って慰謝料も自分のちっさなプライドで断って生活苦。学生の娘に家事強要。ダイエットにも古臭い考えで年頃の女の子の母親とは思えない思考。もっと協力してくれたらあんな拒食症にはならなかっただろうなと思った。
    着飾ってない女より、太ってようが、年を...続きを読む
  • 溺れる女
     安定のステレオ(いい意味で)

     大学の頃付き合った男が、くずやろうで、そいつのせいでとことん落ちていく主人公。
     あまりの墜落っぷりに、哀れを思うのである。
     
     ようするに自我がない。
     うむ。自分に対して無欲であることは、自我がないことと、ほぼ一緒なのだろう。
     いや、欲はあった。が、その方...続きを読む
  • エクスワイフ
    大石圭さんの短編集。
    短編だと、偏愛的官能作品にしか読めないのが残念。
    と言うか、そうとしか読み取れていない自分の読解力なのか。
    どちらにしても、長編と比較してやや物足りない。
  • 奴隷商人サラサ~生き人形が見た夢~
     サラサの妹が!
     
     妹視点の生活が語られ…。
     うーん。
     あんまりアリア@妹には、人間的な魅力を感じないんだけど。
     
     ともあれ、アリアは自分を買った男の子供を妊娠する。
     それによって、物語は大きく動くのだけど、どう書いてもネタバレなので自粛。

     サラサの選択は、やっぱり暴走する欲望の結...続きを読む
  • 女奴隷の烙印(らくいん)
     人身売買をしているサラサ。
     彼女は、過去に自身が売られ、また妹も売られ消息不明になっていた。

     「女奴隷は夢を見ない」の世界。
     ただ、今回は売るサイドの話なので、残虐であったり陰惨であったりはしない。
     とはいえ、それは女主であるサラサ、所以なのだろう。

     にしても、人の欲望は限度がない。...続きを読む
  • わたしの調教師
    冴えない女子大生・琴音が金持ちの紳士・白石に調教されて変わっていく。だが、白石にはある秘密が、というストーリィ・ラインで白石の件も途中から察せられるため、何も捻りがないのがやや残念。SM度合いが非常に濃いというのが新基軸かもしれないのでファンなら必読だが、もう少し期待してしまうんだよ、大石作品には。...続きを読む
  • 地獄行きでもかまわない
    読んでいると次どうなるのか?いつバレるのか?とハラハラして先が気になり、どんどん読みたくなります。
    ただ、冷静に振り返ると、主人公が超ラッキーで自己中なだけだとだんだん感じてきました。
  • 地獄行きでもかまわない
    平凡な男の南里遼太郎は美女の夕紀に恋して人気作家だと嘘をつき、歓心を誘い、後戻りできない境地に自らを追い込み、罪を重ねる。普通の冴えない男が凶悪犯に陥る可能性を示唆している小説。
  • 60秒の煉獄

    おもしろかった

    何話かの人の考えて同じことを起こすのがちょっと物足りなかった。
    でもほとんどの人は誰かを不幸にさせることを考えるとゆうことなのかなーと思いました。
  • 殺人勤務医
    大石圭さん2冊目。
    以前読んだ「湘南人肉医」とよく似た設定。優雅な暮らしをしているお医者さんが裏で人を殺しまくるというお話。小さい子供や動物を虐待する奴は同じ目に遭ってしまえ!と思ったりするので、いいぞもっとやれという気持ちになりました。拷問シーンが沢山あったけど、そんなにグロさは感じなかった。淡々...続きを読む
  • 処刑列車
    どこにも救いがない物語。
    なぜ自分が殺されなければならないのか、わからないままに奪われていく命。
    生き残るために乗客たちはさまざまな行動にでる。
    けれど、犯人たちの行動はそんなものでは止まらない。
    徹底した究極の「悪意」に対抗できるものなんてあるのだろうか?
    誰もが持っているかもしれない「闇」のよう...続きを読む
  • 人でなしの恋。
    常軌を逸した男の恋物語。自分はこういう、狂愛的な話が好きでうっとり出来る面があるから楽しめたけど、そうじゃない人にはつまらないかもしれない。
    物語にあっと言うような山場はなく、淡々と男が女を愛していく様が書かれている。登場人物に感情移入をすることもない。
    しかし、そこそこに楽しめた。少なくとも自分に...続きを読む
  • 優雅なる監禁
     双子の兄弟に監禁された、美人歯科医の戦い。
     
     良くも悪くも大石圭です。

     にしても、悪いことするヤツに限ってお金があるっていうのはどうなんでしょうね。
     (監禁のために部屋を立ててしまうぐらい)

     で、監禁の果てに生きるために開き直る主人公。
     まぁ、そこまで追い詰められたとは...続きを読む
  • 殺さずに済ませたい
    欲を言えば、もうちょい主人公の心理状態や壊れていく過程を知りたかったかな。なんかさらっと殺してしまうし、いつも似たような状況というか。