大石圭のレビュー一覧

  • きれいなほうと呼ばれたい
    途中までは良かったんだけれど、切羽詰まった主人公の状況が、最終的に、「あ、やっぱり(結末が)そっちにいく~?」でした。個人的には、結末をどういうふうに描写して、うまく事件にせずに心理描写なども含めて描いてほしかったです。まあ、そうなるとまったく違う小説を探した方がいいっていうことかな。こればっかりは...続きを読む
  • 自由殺人
     普通の人々が、アタッシュケースひとつに踊らされる。
     大きな力を手にすると、人は変わってしまう。
     勿論、変わらない人もいるけれど、世の中、優しい人たちばかりではない……。
  • 地獄行きでもかまわない
     合コンで知り合った女性を手にいれるために、一つの嘘をついた男。

     まぁ、お決まりに転落していくのだけど、これがなかなかしぶとい。
     ダメだ、ってなってくると、何かの助けがはいる。いい意味でも悪い意味でも。で、どんどん自ら首をしめていくことになるのだが…。

     周りにはとんでもない迷惑男なんだけど...続きを読む
  • きれいなほうと呼ばれたい
    表紙の写真が刺激的

    美容整形の話
    手術すると美しくなる、愛人になる、マンションで暮らす、妊娠する
    美しい容貌を手に入れたが、別人となってしまった
    男の視線から見た美人、女の視線は求めていない

    美しさとは粋であること、かな
  • 60秒の煉獄
    いつもの大石圭のテイストとは少し趣を異にした短編集。不思議な少女が与える1回だけ60秒時間を止めることができる能力。選ばれる人に共通点はない。従って、彼らがそれを何に使うかは様々となる。その使い方が本書の面白さである。1話目が意外に前向きな話だったので、おぉ、こんな感じかーと思いきや、以降はその大半...続きを読む
  • 殺意の水音
     色々なことが積み重なって、壊れていく青年の話。

     うーん。
     単に運が悪いとか、環境が悪いとかで、片付けられない感じなのがなんとも後味が悪いのである。
     まぁ、やってることはひたすらエグいんですけど。

     でも、結局のところ閉塞された場所から抜け出せなかったのは、彼自身の視野の狭さ、というか、価...続きを読む
  • きれいなほうと呼ばれたい
    スポーツジムで受付のアルバイトをする鈴音は自分の容姿にかなりのコンプレックスを持つ。同じ受付の女の子は「受付のかわいい方」と言われていて、常にうらやましく感じている。そこへ、客である美容外科クリニック院長、榊原に手術を提案される。費用を無料にする代わりに愛人になる条件付きだ。美貌や贅沢な暮らしと引き...続きを読む
  • 殺意の水音
    過去様々なタイプの殺人鬼にフィクションの中で出会ってきたけれど、この主人公はその中で動機その他があまりにもありがちすぎた。

    でも実際殺人を犯す人の心理としてはこのパターンが多いんだろうかと思うとリアルっちゃリアルか。 しかし読み物としては面白みに欠ける印象。
  • 人を殺す、という仕事
    大石さんの作品にしてはさわやか?ホラー。
    逆に主人公の仕事がうまくいってほしいと願いたくなるような。最後のその後がとても気になる。
  • きれいなほうと呼ばれたい
     冴えない女の子が、美容整形医師から美容整形と愛人契約の話を持ち込まれる。

     …整形したとたん、大石圭のステレオなヒロインに変わってしまって、ちょっとびっくり。
     ま、人の性格は外見で左右されるところが大きいからな。

     あと、最近のヒロインは結構強いです。
     火事場の馬鹿力的な強さかもしれないけ...続きを読む
  • きれいなほうと呼ばれたい

    ???

    大石先生の大ファンで著作はほとんど持っています。
    湘南人肉医や復讐執行人など、昔の大石ワールドが好きなのですが、今作は最近路線通りエロティック要素の強いものだと思います。なんとなく予想のつく結末でした。整形手術に関しては、以前読んだ百田尚樹のモンスターと比べてしまうと下調べが足りないような気がします...続きを読む
  • 殺さずに済ませたい
    人形作家が、自分の作った人形に似た女性を殺し凌辱する。
    人形はいつまでも美しく年を取らない。それに比べて人間は老いて、やがて死んで行く。
    作家は何を求め自分の手を汚していくのか。
    とにかく気分が深く沈む作品。

    2015.3.17
  • 60秒の煉獄
    特別な力を授けられる男女の話。その力とは60秒だけ時間を止められるというもの。たった60秒。けれど、様々な使いかたによって、人の本性を暴き出す。とはいっても、使い方は自由だし、それが幸せととるのか、不幸なのかは判断しかねるよね。私が一番人を殺めたいと思うのは、通勤で、一瞬だえけ殺意が芽生えてしまう。...続きを読む
  • 1303号室
    うーん・・・。
    いつもの大石さんの作品の方が怖い。。
    母親と娘の関係が、物語の後ろにあるけど・・・
    正直、あんまりいらないかなあ、と思いました。。
    とにかく人が死にすぎて「ありえんだろ」と思ってしまうま。また謎の少女も謎すぎる・・・。
    消化不良。。
  • 堕天使は瞑らない
     
     バリ島で、挙式するために一組のカップルが出国する。
     結婚を機会に、自分を振り返ったり出会いを思い出したりするカップルなんだけど、新婦は男性だった。

     ここんと、マイノリティーを主人公にもってきてるのが多いっすね、大石氏。
     嗜好がマイノリティーから、存在がマイノリティーにシフトしてるのか?...続きを読む
  • 人を殺す、という仕事
    「何をしてもいいから、お願い、殺さないで」
    命乞いのシーンが今も鮮明に頭に焼き付いています。そしてその後の残酷さも。
    怖くて不条理です。気分が悪くなります。
    狂人になれない犯人がひたすら哀しいです。
  • 愛されすぎた女
    金持ちなら、閉鎖された空間(知っても助けてくれない人材も含めて)を作り出すのが可能って言うことが怖い。


    美貌を売りに高所得者を狙って結婚した選択の結果ということもあるけど
    更に元彼を夫婦の寝室に入れて妊娠までしちゃったら、
    普通の男でも殺意抱かれると思うな。
  • 苦い蜜
     若夫婦の隣の家は、美貌の未亡人で…。

     って、お決まりの展開です。
     ついでに、夫と未亡人の年齢で、ん、と思ったら、やっぱり正解でしたww

     このステレオww
     
     いや、大石さんのステレオは嫌いじゃないんだけど、つか、結構好きなんだけど、これはちょっとね。
     未亡人が豪華な夕食を頻繁に作るん...続きを読む
  • 1303号室
    分厚い本だったけど、すんなり読めたかな。
    表紙怖すぎーと中学生の頃周りの子にビビられたあの頃が懐かしい。
    なんとなく事の発端は子離れできない母親にありそう。
  • 女奴隷は夢を見ない
    え…?これジャンル、ホラーだったの?
    じゃあ何が正しいのかと云われると、うーん…という感じですが。
    とりあえずホラーではないのではないかなと思います。

    女性を奴隷として売る仕事…現実には勿論有り得ないでしょうけど、
    この物語に登場するような、加虐的な人とかは居るのでしょうね…。
    奴隷ではなくても、...続きを読む