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僕は人形を作り続ける。42号と名付けられたこの人形の頭部にはまだ髪がなく、唇にも紅は塗られていない。しかし柔らかな筆で丹念になぞると、その頬は赤みを帯びていく。まるで、死体に命を与えているかのようだ。42号が完成すれば、僕はもう、人を殺さなくて済むかもしれない……。美麗なビスクドールを造る天才人形作家、椿涼。その裏の顔は、忌まわしい連続快楽殺人鬼であった。
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Posted by ブクログ
天才人形師の青年、実は…。 毎度の大石圭氏ですww このステレオが快感っていうのが、不思議です。 で、今回も主人公に幼児期のトラウマがあるのかと思ったら…。 とはいえ、普通に育ったわけじゃなし、お姉さんの状況が、淡々と説明しているだけに、かえって哀れなのである。 タイトル通りなん...続きを読むとか自分で自分の状況を変えようとしたのだけど、そのベクトルがそもそも間違ってるというのはデフォか。 結局のところ、方向性を間違えると何であれダメなんだろうな。 主人公はなんかカタルシスを得たっぽいけど、読んでるほうはガクブルでした。 この先を考えてくないやww
欲を言えば、もうちょい主人公の心理状態や壊れていく過程を知りたかったかな。なんかさらっと殺してしまうし、いつも似たような状況というか。
人形作家が、自分の作った人形に似た女性を殺し凌辱する。 人形はいつまでも美しく年を取らない。それに比べて人間は老いて、やがて死んで行く。 作家は何を求め自分の手を汚していくのか。 とにかく気分が深く沈む作品。 2015.3.17
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