殊能将之のレビュー一覧

  • ハサミ男
    帯の煽り文に釣られて読んだ。令和の今読んでも脳が痺れるトリックだった。自分の先入観と想像力にまんまと騙されたので、もう一度読みにいく。
  • 鏡の中は日曜日
    またしても騙された。
    ひっくり返される連続で混乱しそうだけれど、笑ってしまうほど、ことごとく騙された。
    騙されるって楽しいと、つくづく思わされる。
  • ハサミ男
    叙述トリックとは知ってたけど…衝撃!
    ハサミ男じゃなくてハサミ女だったか〜
    途中から読み進める手が止まらなかった
  • ハサミ男
    途中で混乱した。きっとこうだろうなと思いながら読み進めたがまんまと騙されて結果最高だった。
    何度も登場する自殺未遂の描写がリアルすぎて作者が心配になって調べたら亡くなっていた。死因は書かれてなかったがゾクッとした。
  • ハサミ男
    500ページを超える作品には初挑戦
    時間があれば一気読みしていたなというくらい読みやすく、面白かった

    ずっとハサミ男 犯人目線で語られる物語
    と思っていたら突然!何が起きた?あれ?ってなる状況が発生して
    本当に騙された!と思いました!

    ページを遡って捲ってみると確かに!一人称は「わたし」

    思い...続きを読む
  • 黒い仏

    驚いたなんてもんじゃない。

     同じく石動戯作シリーズとしては前作にあたる「美濃牛」を読んだ流れでこの作品を読むと、途中の展開による驚きで腰が抜けそうになります。まさに驚天動地。
     読後の脳内には、顔に薄い笑みを浮かべながら中指を立てている作者さんが想像されて、それはそれで面白かったです。
  • ハサミ男
    うん。すごい。見事騙された。
    読んだ感想を簡潔にまとめると
    「何が何だかわからない。それがもう作者のどんでん返しに陥っている証拠かぁ!」
    っていう納得感があった。


    ミステリー作品にハマり、ちょこちょこ読んできているので、事件が起こりはじめて設定をなんとなく理解したあたりから、どんなどんでん返しな...続きを読む
  • ハサミ男

    小説じゃないと味わえない面白さ

    1998年に書かれた小説との事ですがめちゃくちゃ面白かったです!
    途中まで完全に騙されました。後半の伏線回収を読めば読むほど構想構成の巧みさに驚きました。
    予想外の展開続きで止まりませんでした。
    時々謎が謎のままになる小説とは違いちゃんと謎解きされ、意外な真相に感心しきりでした。
    これは小説ならでは...続きを読む
  • 黒い仏
    前知識なく読むとまさに壁に叩きつけたくなる気持ちはわかります。私は事前に壁本、バカミスとわかっていて読んだので、法術バトルのシーン、そしてクトゥルフにつながる部分はまさに手を叩いて大喜びしましたが。

    個人的に色々想像の余地を残す作品の方が好きなので、あのラストは◎です。


  • 鏡の中は日曜日
    冒頭に館の図面、登場人物一覧はあるものの、これまた変わった幕開けだな~って思ってたらまさかの出来事!?衝撃を受けつつも読み進めページを行ったり来たりして、真相に辿り着く。こんなに翻弄されるとは。。。でも、悪くない。

    文庫同時収録の短篇「樒/榁」の在り方も面白かった。
  • キマイラの新しい城
    非常に面白かった
    黒い仏を読んでいたからこそ楽しめたのか、、
    水城優臣の登場で胸が高鳴る!
    石動は今回も全然名探偵じゃないのがいい
    このシリーズの続きがもうないのが悲しい、、
  • 殊能将之 未発表短篇集
    作者の未発表短編集。 
    全体的に荒削りといわれる部分が多いとも感じたが、個人的には非常に満足。
    かなりイチオシの作家であるので、才能が惜しい、願わくばもっと作品を読みたかったと今更ながら思った。
  • ハサミ男
    【古典にして、大傑作】

    美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる


    どんでん返しミステリ...続きを読む
  • 殊能将之 未発表短篇集
    殊能さんという人間が垣間見れた貴重な一冊でした。
    同郷ということでなんだか思い入れもあって、もっとたくさんの作品を読みたかったなぁ。
  • 殊能将之 未発表短篇集
    殊能将之の生前未発表の短編を集めた作品集。
    「ハサミ男」でデビューする前に書かれたものらしい。
    「鬼ごっこ」なんか特にそうだけど、ちょっと筒井康隆味を感じた。
  • 鏡の中は日曜日
    石動戯作が当たり前のように推理を外して真相に辿り着くのがクスッとなる。
    読む手が止まらないし、パロディが散りばめられていたりして楽しい。
    水城が魅力的で名探偵然としてるし、鮎井の押し付けがましい理想も面白かった。
  • 黒い仏
    シリーズ物の探偵、石動戯作ものなので、当然これは本格ミステリだと思ったのです。
    ところが読み進めるうちに、何やら雲行きが怪しくなってくる。
    これは伝奇小説なのか?

    結果的には名探偵石動戯作は、依頼された案件の外に殺人事件の謎も解いてしまうのだけど。
    でも、これ、絶対受け付けない人が一定数いると思う...続きを読む
  • 美濃牛
    引用文献の量に吃驚!
    現実離れしたような内容も出てくるにも関わらずすんなり読めてしまう、技術力があるんだなあ。
    また大好きな作品が増えました。
  • ハサミ男

    深く仕込まれた罠

    この本を知り、読もうとした時点でもう作者の仕掛けが始まっているという点に本当に驚いた。
  • 美濃牛
    のんびりとした村で起こるどんでん返しな事件。
    村の雰囲気も好きだし、奇跡の泉の逸話もいい味。
    残酷な人間の所業が隠されていて、表面的には平和に見える世界。
    江戸川乱歩と横溝正史さんの雰囲気を持ちつつ、主人公と取り巻く人々のおかげで楽天的に進むのが良かった。
    殊能将之さんもニヒリストなのか?と気になり...続きを読む