殊能将之のレビュー一覧

  • 鏡の中は日曜日
    「どんでん返し」っていうネタバレは見てたので身構えて読んでたけど、予想の斜め上をいかれて気持ちよく騙された感じ!
    劇中劇のほうは正直アンフェアなマニアック知識見立て殺人だなと思ったけど、本筋のほうは出題パートで提示されたヒントだけで結末へたどり着けるかな……いや自分がたどり着けなかったから断言できな...続きを読む
  • 殊能将之 未発表短篇集
    前から読みたかった短編集。
    手に入れられてよかったです。
    ハサミ男の裏話が一番興味深く読ませていただきました。
    どんな作品でもいいからこれからも読みたかった。生きていてほしかったです。
  • 鏡の中は日曜日
    久々にページを捲る手が止まらないような面白い話!第一章から徐々に引き込まれていき、その思い込みのまま読むものだから、気持ちよく騙される。石動が出てきた時点でトンデモをよそうしたものの、全く方向性の違う話でした。殊能将之さんが早逝してしまったのが、本当に惜しい。
  • 鏡の中は日曜日
    異様な構造を持つ館で起きた、特異な動機の殺人事件を名探偵が解明した。これを14年後、別の「名探偵」が再調査することになる……。コアになる14年前の事件だけで充分楽しい。ただミステリとしては若干アンフェア(予め読者に提示されていない、一般的でない知識に基づく推理)なので、凝った構成の中にはめ込まれたの...続きを読む
  • 黒い仏
    まさかの非現実要素の介入!ホラーかと思いきやSFを仕掛けてくるとは。
    名探偵の推理がだまされたのはちょっと残念でしたが、終始楽しく読ませていただきました。
    もっと深く知りたかったけど、あれ以上書くのは蛇足になるのかも。
    アントニオが暗躍していて、石動は何も知らないのがコメディでした。
  • 黒い仏
    壁本呼ばわりされているのは納得がいかない。もっと壁本と呼ぶのに相応しい作品はいくらでもある。

    アンチ名探偵に足を踏み入れた本作はミステリとは何か。名探偵とは何か。を問いただす作品として相応しいと思うし、読んでいてとても満足できた。

    ただこの本を読むならこのシリーズを全て最後まで読むことをオススメ...続きを読む
  • キマイラの新しい城
    石動戯作シリーズ第四弾。最初の方はわりとバカミスって感じなんだけれど、段々キャラクターに感情移入していって最後まで読むとエドガー氏の最期の真相にはわりと胸にくるものがあった。このユーモアとシリアスの落差よ。全体的な事件の真相としてはあっさりと解決したのでミステリとしてはちょっと物足りなかったかな。
  • 黒い仏
    想像の斜め上を通り越して
    亜空間に飛んでいった感じで
    アンチミステリーだった。

    『美濃牛』を読み終わってすぐこの本を読み始めたから
    普通に読み進めていったらまさかの展開。。

    すごいねこれは。。
  • 黒い仏
    たしかに壁本と呼ばれるかもしれないが、これが「殊能将之」なのだと思うと途端に傑作となる。

    著者の物語そのものやその起承転結の編み方に慣れていない人が読むと「なんだこりゃ」となるだろうが…。
  • 黒い仏
    色んな意味で今までと違う作品。

    でも他の作家さんでもそういったものも書いてる方もいるし、
    これはこれで楽しめた、嫌いではないです。
  • 鏡の中は日曜日
    石動戯作を探偵としたシリーズ第三弾。今作は前作の「黒い仏」のような感じではなく割とまっとうにミステリしている。といってもやっぱり単純なミステリではないのだが…。収録されている「鏡の中は日曜日」では石動戯作は探偵役でありながら狂言回し的な役割でもあり、水城というもう一人の名探偵の方が目立っていたともい...続きを読む
  • 鏡の中は日曜日
    ハサミ男でずいぶん驚かされたから、本作にも同様の期待をもって臨んだもの。メタフィクション的な構造になっているけど、それも上手く使ってどんでん返される。柱となる物語自体が、いまひとつ面白みに欠けるから、その点がどうしても弱いと思えてしまう。かなりの数のミステリ作品に対し、同様に抱く感慨ではあるんだけれ...続きを読む
  • 黒い仏
    壁本と噂の一冊。非常によくできた壁本(というかアンチミステリというか...)なので、殊能将之の蘊蓄が好きなら読んでも良いのでは。
  • 美濃牛
    この作者の作品を読むのは「ハサミ男」以来の二作目。「ハサミ男」があれほどの出来だったのでこちらの小説はどんなもんかなーと期待半分で読み始めたが良い意味で裏切られた。横溝正史ばりの舞台設定に毒と洒落を混ぜ込んだような話だった。探偵役の石動戯作のキャラ設定はちょっと薄味だったけれどそれも気にならないほど...続きを読む
  • ハサミ男

    そうきたか

    叙述トリックの傑作として、題名だけはずっと知っていた。何となくファンタジーっぽい題なので後回しにしていたが、ついに手にとった。読み手を惑わすトリックがあることはわかっていたので、意識しながら読んでいたにも関わらず、全く作者の思惑通りにやられてしまった。描写も巧みで、街や室内の空気まで感じ取れるほど、...続きを読む
  • 美濃牛
    石動探偵が胡散臭い(面白いって意味)。
    他の方がレビューで書かれてましたが、
    テレビドラマのトリックっぽいかも。
  • 美濃牛
    文庫本で700ページ超の大作だが、文章も読みやすくおもしろかった。

    取材で訪れた自然に囲まれた田舎の村、不思議な力があるという泉と、怪しい住人たち。雰囲気はドラマのTR●CKのような…。この雰囲気だけでわくわくする。さらに村にまつわる歌になぞらえておこる連続殺人事件。
    取材に訪れたフリーライターを...続きを読む
  • 鏡の中は日曜日
    面白かった!
    次の『キマイラの新しい城』を先に読んでしまって、本作の重要なネタバレを知った状態で読むことになったけどそれでも楽しめた。
    相変わらずエッ?!と思わせる展開。

    でももしこれから読む人がいるなら、絶対キマイラの新しい城より先にこちらを読むのをおすすめする。
  • 鏡の中は日曜日
    過去に書かれた小説と現在を交互に書き出し、殺人事件の再検証を行うというものだが、すっかり騙された。呆け状態の人間をうまく噛ませたなぁと驚愕。
  • 鏡の中は日曜日
    殊能将之面白いなぁ。
    読みやすいし。
    ハサミ男の時は気付けたのに今回は気付かぬまま来てしまったな。