殊能将之のレビュー一覧

  • 黒い仏
    例えば、名探偵による謎解き後の超展開なんかを、メタミス的に捕えることもできるだろうが、それはやっぱり考えすぎで、これはどう見ても悪ふざけだよ。褒めるのもけなすのも、あまり真剣になるのは違う気がする。ミステリ的な部分に目を向ければ、トリックは軽めながら、変に良くできてる。ただ、ミステリとしてはいちばん...続きを読む
  • 鏡の中は日曜日
    【時間を超え交錯する謎 まさに完璧な本格ミステリ】

    梵貝荘(ぼんばいそう)と呼ばれる法螺貝(ほらがい)様の異形の館で起きた殺人事件。事件は、名探偵の活躍により解決するが、年を経た後、再調査が現代の名探偵・石動戯作に持ち込まれる。
    石動戯作シリーズ3作目。
    [鏡の中は日曜日][樒(しきみ)/榁(むろ...続きを読む
  • 美濃牛
    ようやっと読み終えましたねぇ…自分はやっぱりこうした想像の産物? 的な物語より前作のハサミ男のように現実を舞台にした物語の方が好きだなぁ…と…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    今回は岐阜県? のとある山村を舞台に物語が進行しますけれども、この舞台とて作者の想像の産物らしいですし…そうした但し...続きを読む
  • キマイラの新しい城
    ちょっと特殊な設定のため、
    最初はカタカナが頭に入らない。。。

    すごく好き嫌いは分かれそうな気がする。

    最後のオチもえっそうなの?という感じで、
    あまり好きではなかったけど、読ませる力はさすが。
  • ハサミ男

    難しかった

    内容は面白いんだろうけど、多重人格から、新たな人物、最後へのクライマックスが突然過ぎて、もう一度読まないと理解できないという感じでした。
  • ハサミ男
    テレビで面白いと紹介されていたので読みました。
    ハサミ男が真犯人を探して探偵めいたことをするのは面白かったです。
  • 鏡の中は日曜日
    ハサミ男の時もそうだったけどなんだか複雑すぎてよくわからなかった。名探偵の正体はわかったけど、龍司郎と誠伸と一体どっちがアルツハイマーなの?同時収録の樒と榁は読みやすく遊び心が溢れていて楽しめた。
  • 黒い仏
    前作「美濃牛」作中で、ガン末期患者病がよく分からない理由で完全治癒するという奇跡が起こっていたが、石動探偵シリーズの世界設定はこういうことなんだな、と本作を読んでわかった(ような気がする)。
    普通のミステリー小説かと思ったら予想を裏切られた。

  • 子どもの王様
    友達の話が現実になる。
    子供の王様もそのひとつでした。
    主人公のショウタの行動の物語で
    結末が・・・
    でもそんなにうまくいくものかな?
  • 子どもの王様
    「講談社ミステリーランド」で刊行されたものを文庫化したもの。今作は非常にわかりやすく少年少女向けミステリとなっている。他に「講談社ミステリーランド」で刊行された作品は「これは子供向けじゃねぇ!面白いけど!」という作品が結構あったように思うがこの小説は正しく少年少女向けミステリ。だがそれでも大人が読ん...続きを読む
  • 鏡の中は日曜日
    叙述トリックを狙いすぎている感じを受けた。
    読み終えてスッキリした感じはしない。

    樒/榁でこのもやもや感を吹っ飛ばしてくれるのかと思って読み進めたが、読み終えて全く別の作品だとわかる。
    色々と残念だ。
  • 子どもの王様
    大どんでん返しもなく、子どもの読み物にしては…情操教育的には…どうなんだろうというラスト。だって、これって、本人は良かれと思っても、少年院レベルでは…。途中までは冒険活劇で、友を救うヒーロー物かと思わせておいて…。
  • 美濃牛
    2018.09.11

    奇跡の泉 リゾート開発 首なし死体からの連続事件 飛騨牛

    長かった。ハサミ男や鏡の中は日曜日と比較するとインパクトは弱い。
    古今東西の作品のオマージュが散りばめられてるらしいけど全然わかりませんでした。
  • 鏡の中は日曜日
    今回も騙されました。探偵が殺されるとは思ってもみなかったです。けど、前に読んだ「ハサミ男」でも同じような騙され方をしたので、他の作品も同じネタなのかなと思ってしまう。。
  • 鏡の中は日曜日
    うーん、水城の件はたしかにえー、と思ったが、それ以外はなんというか若干ドキドキが少なかったかな。好みかもね。

    後半の鮎井が書いた小説の章や、その後の石動の章がそんなに意味があったかというと謎かな…惰性的な感じ。
  • 黒い仏
    とてもいいですね。
    まるでボクシングの試合でバックドロップを炸裂させて相手をノックアウトするかのよう。
    ミステリとしては反則負けかもしれないが、見事にエンタメ勝利じゃないだろうか。
    まあ、トリックとしてはとるに足らないし、謎解きと呼べるようなものもないが、あえてミステリ作品にしてしまっているとこが、...続きを読む
  • 黒い仏
    これはミステリーと呼んでいいのかという疑問は起こる。提示したいことはなんとなくわかるが、それはミステリーの範疇なのって。笑おうと思えば楽しめたのだろうか。
  • 子どもの王様
    子どもの王様の正体は解説の通り割れやすく、そのためかミステリとしてでなくジュブナイルとして読んだ。小学生間の力関係や大人との距離感、クライマックスの対決とその後の顛末、ショウタくんの成長は子供と自分では読後感が全然違うのだろうなぁ
  • 美濃牛
    オーソドックスな本格ミステリなのに、読みやすい。
    キャラが個性的で面白い。
    本格の要素も、ホラー的な面も、申し分なくラストの収まりもいい。
    大傑作とは言えないまでも、際立ってよい作品でした。
  • 子どもの王様
    2016/1/21 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2021/8/20〜8/21

    殊能将之さんの最後の文庫化作品で、講談社のでんせつの編集者宇山さんが企画したミステリーランドの第一弾として発表されたジュブナイル。子供向けということもあって、それなりの内容ではあるが、若くして亡くなってしまった殊...続きを読む