中原尚哉のレビュー一覧

  • ネットワーク・エフェクト
    2022-04-19
    弊機にせよARTにせよ、もうとにかくキャラクターが愛おしくて仕方ない。
    まあ悪がまったく具体的に描かれていない(顔が見えない)のだけれど、そこはそれ。エンタメだから。
    にしてもレビューや感想で、誰もエイリアンシリーズについて触れていないのが不思議でならない。本作なんかモロにプロ...続きを読む
  • マーダーボット・ダイアリー 下
    2022-04-17
    ヒューゴー連覇納得の面白さ。リーダビリティも高いので万人にオススメ。
    上巻の感想では敢えて書かなかったけど、これ元ネタというか発想源は「エイリアン」だよね。1,2,4で描かれたアンドロイドの方から語って見た感じ。もちろんエピソードは、全然違うけど。
    と、なると、「エイリアン」の...続きを読む
  • マーダーボット・ダイアリー 上
    2022-04-14
    上下巻だが、ノヴェラ2本づつなので個別に。
    まぁとにかく語り口がいい。人間不信を通り越して人間恐怖症の警備ボットの日記。と言うか愚痴。語り手(弊機)も人間くさいが、取り巻く人々が敵味方問わずさらに人間くさい。いい意味でも悪い意味でも。こんなのがまだいくつも残ってるなんて、幸せ。...続きを読む
  • 逃亡テレメトリー
    シリーズ継続、ということで、ビジョルドの後継者の地位も確立(東京創元的にも)、かな。
    問題は、どこまでページ数が肥大化するか(させられるか)、だけど…
  • スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選
    もともとビデオゲームを題材にした26篇が収録されていた米国のアンソロジーから、12篇を邦訳した日本版再編集アンソロジー。全体的に読みやすい文体で短めの短編作品が多い。ゲームSF縛りだけど全く飽きず。

    「リスポーン」★★★☆☆
    - 本アンソロジー唯一の日本人作家、桜坂洋。ラノベ出身なだけあってサラッ...続きを読む
  • ネットワーク・エフェクト
    1作目が面白かったので続編購入。
    プリザベーションのスタッフは良いメンバーだなぁ。今回の誘拐事件は警備ユニットを狙った事件だし、怒っても良いというか訴えたら負けるところだけど世間慣れしてない感じが、うん。良い人たちだ。

    警備ユニットが軟派オトコを撃退するところとか、02の思考回路とか相変わらず皮肉...続きを読む
  • ネットワーク・エフェクト
    マーダーボット・ダイアリーの第二部(といっても、第一部は中編4話を日本向けにまとめて上下巻にしたもので、長編としてはこの第二部が初なのだそう)。
    今回も“弊機”のボヤキとイヤミと内省とごく稀な素直な気持ちをたっぷり聞かせてもらって、楽しい時間を過ごせました。設定がそれなりに複雑なので、楽しむのと理解...続きを読む
  • マーダーボット・ダイアリー 下
    後半の2部もどんどん主人公のキャラが立ってきて楽しいんだけど、なぜこの主人公だけが、基幹システムから自由になれたのかとかその辺は気になるところ。
    続きのお話の中で明かされていくのかな。そして、解説止むまで気がつかなかったけど、弊機を3人称代名詞で表現すると彼女だったのか。まあ、あまり性別を気にする必...続きを読む
  • この地獄の片隅に パワードスーツSF傑作選
    久し振りに読みやすく分かりやすい内容で、面白く読めた。満足、満足。
    ストレスフリーで読める本は、楽しい。
  • ネットワーク・エフェクト
    待ちに待ったマーダーボット・ダイアリーの続編。
    弊機とまた会える!
    プリザベーションで幸せな暮らしをしてるのかな、今度はどんな物語かなと思ったらすごい冒険譚だった。
    ART再登場も嬉しかったし、「情緒的破綻」を起こす弊機の可愛さといったらないし、2.0と子どものくだりは大笑いしたし、別れは辛すぎるし...続きを読む
  • 失われた世界
    8、9ページのような遊び心を見るだけで、いやが上にも期待は高まる。個人的には、どうでもいいように思われる部分(失礼)に力を入れることで臨場感を高め、「さあ、思う存分、楽しんでくれよ!」と言われている気分だ。

    ちなみに、「チャレンジャー教授」が調査隊を率いてと、あらすじには書いてあるが、実際のところ...続きを読む
  • ネットワーク・エフェクト
    続編が翻訳されてたいへんうれしい。「弊機」の、いつもどこか口をへの字に曲げたような語り口が健在でとてもうれしかった。本作は初の長編で、ちょっとミステリー?サスペンス風味。
    前作の感想にも書いたと思うが、本作も、視覚的描写がやや少なめで、建造物や乗り物の見た目や構造、キャラクター達の姿や動きを想像する...続きを読む
  • ネットワーク・エフェクト
    弊機君の語り口はいつも通り(人が苦手なロボ視点)で嬉しい。
    謎っぽい要素はそんなに深くなくダラダラと楽しんでました。
    ARTは大きさの概念は無いのに大きな存在として感じてしまうのが不思議。

    この世界観の特徴と、今回問題となった物質についてなんとなくでしか理解できなかったのは、私が隙間時間でチマチマ...続きを読む
  • ネットワーク・エフェクト
    弊機、お帰りなさい!
    と声をかけたくなるほどの嬉しさでいっぱいだった、待ちに待ったマーダボット・ダイアリーの続編です。じっくりと読ませていただきました。そしてとても楽しめました!

    今回はメンサー博士の依頼で赴いた任務先でまたもや絶対絶命の危機に脅かされる弊機の活躍と、人間たちとあのARTたちとの交...続きを読む
  • マーダーボット・ダイアリー 上
    初めてのSF小説。しかも海外もの。今まで食わず嫌いで敬遠していたジャンルだったが宇垣美里がYouTubeで紹介していたこと、日本翻訳大賞など賞をいくつか受賞していたことから思いきって購入。
    なるほど、これは面白い。SF独特の用語に終始苦労しつつも楽しみながら読破出来た。やっぱり慣れないジャンルなので...続きを読む
  • マーダーボット・ダイアリー 上
    企業所属のマーダーボット(警備ロボット)が、人が住んでいない惑星での調査で危機に合ったクライアントを救出し、その企業からの恩を受けずに結局逃げ出すというところまでが上巻です。マーダーボットくんの一人称「弊機は~。弊機は~。」で話が進みます。英語(前半のAll Systems Red)→日本語の順で読...続きを読む
  • スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選
    ゲームがしたくなる!
    ゲーム好きには人間ドラマがドラマチックに目の前に映し出され、ゲーム未経験にはゲームの妄想が膨らむ傑作短編!
  • この地獄の片隅に パワードスーツSF傑作選
    「パワードスーツ」というテーマからして、かなりコアなファン向けと思ったが、読んでみるとどれも楽しめる内容だった。初っ端の表題作「この地獄の片隅に」が恐ろしさを感じつつも1番この本にふさわしく大変面白かった。恋愛ものの「アーマーの恋の物語」や猫の救出劇を描く「猫のパジャマ」、不気味さを感じさせる「天国...続きを読む
  • ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 上
    第二次世界大戦で枢軸国側が勝ち、アメリカ西海岸が日本統治下にあるという「歴史改変SF小説」。
    作者がアメリカ人であることを忘れそうになるくらい、日本に詳しい。面白い。

    日本がアメリカに原爆を落とした世界線。真珠湾攻撃を仕掛けなかった世界線。「軍国主義的、かつ日本的」価値観がまだ当然生きていて、まさ...続きを読む
  • スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選
    すごく読みたいと思いつつずっと寝かせてあったのを、今モンハンにハマっているので読んだ。もっと早く読んでおけばよかったとも思うし、面白い本読む機会を今得られて良かったとも思う。 殺伐とした雰囲気の中にどこかユーモアのある「リスポーン」、フィクションが段々リアルに置き換わっていくのが切ない「救助よろ」や...続きを読む