中原尚哉のレビュー一覧
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J・J・アダムズ編纂というのがそもそものウリの短編集シリーズであるのに、訳者だったり(本書)作者だけ(「スタートボタンを押してください」)がクレジットされるのは当ブログの大いなる欠陥であるが、日本の読書界においてアンソロジストなるものが認知されてないという文化の欠落を物語る。
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さて第三話。第一話で敵対していたグレイクリス社の陰謀の証拠を掴むために、弊機が惑星ミルーへ向かうところから始まる。
警備ユニットであることを隠しながら、色んなシステムをハッキングし、周囲を監視するとともに自分の痕跡は消しながら行動する姿は、そこらのスパイも顔負け。
密航した貨物船で一緒に来た調査隊の...続きを読むPosted by ブクログ -
「本の雑誌が選ぶ文庫2020年度ベストテン」の第4位。
この手の本はあまり読まないのだけど、この時のレビューに惹かれてずっと「読みたい」に入れていた。なかなか中古本屋に出て来ず、2年近く掛かってようやく入手。
大量殺人を犯した過去ゆえに“マーダーボット”と自称する人型警備ユニットが主人公。
自分の...続きを読むPosted by ブクログ -
アメリカから見た戦時中の日本って、こういう怖さがあったのかと客観視できた気がします。
日本が戦争に勝った世界線で、アメリカが勝利する設定のコンテンツがあるという設定が面白いです。Posted by ブクログ -
本屋でジャケ買い。
星は4.5相当
実際のアポロ計画は17号で終了。
ソ連が軌道上に高精細のカメラを積んだ偵察衛星を打ち上げる情報を察知したアメリカは地質調査目的で打ち上げるはずだったアポロ18号を初めて軍事目的で打ち上げることとする。
併せて、月面を無人で探査する無人車も活動しているため、...続きを読むPosted by ブクログ -
ジャケ買い。
星は4.5相当。
トラブルがあったが、月まで行ったアポロ18号。
まだまだ、前途多難。
冒頭の伏線も回収し、最後の最後まで行きつく暇を与えない、
作者、第1作でこんなに秀逸な小説を仕上げたら二作目以降が大変かも。Posted by ブクログ -
解説を読んで驚愕。弊機って「彼女」なのか?!
っていうか性別なんかいらないじゃん。警備ユニットなんだからさー。
何はともあれ、次の作品が読みたい。Posted by ブクログ -
新たな切り口のAIロボットもの。原題にダイアリーとあって日記形式のモノローグでいちいち「弊機」「弊社」と語る格式ばった口調に最初のうちは違和感しかないのが、愚痴めいたユーモアに加えて本人の意に反して次第に人間味を増していく様子に引き込まれていく。Posted by ブクログ
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コミュ障のマーダーボットが人間たちと共に戦い過ごす中で少しずつ心を開き、人間らしさを獲得していく。このキャラは日本人には特にウケるのではないだろうか。
普段SFを読み慣れてない(というか自分の想像力が足りないだけ…)せいか、戦闘シーンや攻殻の電脳戦のような描写は絵が浮かびにくく、読むのに苦戦した。漫...続きを読むPosted by ブクログ -
下巻に入り弊機が少しずつ、人間的な感情を持ち始めてきたような印象を受けて、期待している流れとは少し違うかなと思った。
マーダーボットはあくまで人間の持つ独特の感情面には影響されずに独自の批判的な視点を持ち続けてほしいと思うのです。
ありきたりな親子間や男女間に起こる感情とはまったく切り離されて、科学...続きを読むPosted by ブクログ -
今回もウジウジすねたりイジケたり忙しい弊機。いろんな勢力所属の人達が入り乱れたうえに、さらに本人(本機?)も二人目が登場してくるこんがらかった状態で、複雑な展開。表紙の女のコ(アマナ?)はもっと活躍するのかと思いきや、そこまででもなかったのが物足りなかったけど、そこは思考スピードが違うから仕方ないの...続きを読むPosted by ブクログ
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プリザベーション連合のステーションで起きた殺人事件の調査する'弊機'。シリーズ3作目にもなると独特のワードにも慣れてより楽しめた。併録の超短編2作もそれぞれ'弊機'を味わえる。'弊機'大好き。Posted by ブクログ
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2022-04-21
今回の弊機さんは、殺人事件を追うミステリー。
どれくらいミステリーか解説するとネタバレになるほどミステリー。いやあ、こう来るとは。
そして、併録の短編2篇も味わい深い。過去の話と、弊機を外から見た話。こういうと陳腐だけど、愛だねえPosted by ブクログ