中原尚哉のレビュー一覧

  • 巨獣めざめる (上)
    木星から小惑星帯に氷を運ぶカンタベリー号。途中救難信号を受けて救助に向かったカンタベリー号に仕掛けられた罠。副長ホールデン、ナオミ、エイモス、アレックス取り残された4人。火星の攻撃の可能性を示唆したホールデンの声明から起きる火星と小惑星帯の対立。月の大富豪の娘ジュリーの失踪事件を捜査中の小惑星ケレス...続きを読む
  • 巨獣めざめる (下)
    エロスを襲った悲劇。謎の細菌に襲われたエロス。感染していく住人。住人を監禁する偽の警官隊と戦うホールデン、ミラー。本格化する火星と地球の戦争。大企業プロトジェンの発見した地球外生命体の残した最近の謎。フレッド・ジョンソンと協力してプロジェトンの研究施設を襲撃するホールデン、ミラー。プロジェトンの副社...続きを読む
  • クリプトノミコン1 チューリング
    オタクと天才と脳筋マッチョの大冒険。
    こんなにわくわくする冒険譚はひさしぶり、いや初めてかも。
    4巻まで一気読みでした。
  • マーダーボット・ダイアリー 上
    2024/04/23 読み終わった
    岡田斗司夫さんが「SFはプロジェクトへイルメアリーとこの作品は読んどけ」と言っていたので。

    近未来、星間航行やサイボーグ化、コネクテッドが生活に必須になっている頃。ロボット?である保険会社の警備ユニットが顧客である人間との交わりを通して成長?していく話、かな。
    ...続きを読む
  • 第六ポンプ
    全体的に資源を際限なく使いまくり成長し切った世界の後、様々な物質や資源が枯渇した世界を描くお話が多く占めるSF短編集になります。

    全話通して救われないような展開が多いですが、そういうのが好みの方には刺さります。(僕は大好物です)

    中でも好きだった作品は以下
    ・「砂と灰の人々」 
    ・「カロリーマン...続きを読む
  • 逃亡テレメトリー
     弊機の心の台詞を読んでいるだけで至福に浸れる今日この頃。三作目にしても翻訳の秀逸さは健在です。今回は前作よりボリュームがかなり少なく、推理パートが多い比較的地味な話でしたが、ネットワークへのアクセスが制限されるなどの縛りがある中で、工夫や屁理屈(笑)を凝らして事件を解決に導いていく展開が面白かった...続きを読む
  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来
    小説の部分だけ読んでも十分楽しめた。
    テクノロジーの部分についての説明もしっかりとされていて理解しやすい内容になっていた。
  • 妄想感染体 上
    タイトルに惹かれて購入。分かり易い翻訳と短い章の積み重ねで、500ページ超のボリュームでもサクサク読み進められる。太陽系から100光年彼方の宇宙船内、搭乗員3人+AIロボットだけの閉鎖空間での恐怖は、あのSFホラー映画の傑作「エイリアン」を思い起こさせる。冒頭からスリリングな展開で、感染したカニバリ...続きを読む
  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来
    感想
    ・最初の話題で感じたのは、やはりビッグデータから平均解を出して提案するので、個性がなくなる世界みたいなことになりかねないと思った。

    5話目は日本での話だが、アイドル、ラーメン、探偵って安直で笑えた。

    最終話はユートピアのようでもあり、ディストピアのようでもある。いつの時代も自分は何をしたい...続きを読む
  • ネットワーク・エフェクト
    ART復活を信じて読み進みながら弊機1.0・2.0・3号で混乱というかドタバタが楽しい
    「I」を弊機とした翻訳はとても凄い
    弊機の性格に覚えがあると感じていたがHHGGマーヴィンだとやっと思い出した
  • ネットワーク・エフェクト
     好きぃ……!/// 長編になっても相変わらずマイペースな弊機の、けれど他者とのコミュニケーションを重ねるにつれて確実に「人間くさく」なっていく様子が愛しく、なんとも言えない面白みがあります。今作は設定がかなり入り組んでいて、ネットワーク関係の話も専門性が高くなっているため、理解するのが難しくはあり...続きを読む
  • マーダーボット・ダイアリー 下
    上巻に続きドラマ鑑賞を続けながら弊機の縦横無尽の活躍を堪能
    SFとしての設定というより弊機の立ち振舞の楽しさで読み切った
  • マーダーボット・ダイアリー 上
    高尚ではなさそうだが何故か役立つドラマ鑑賞に没入したがる弊機を始めとするボット・ARTの性格・行動が楽しい
    最近本を読み切るの時間が掛かっていたが、これはスイスイと読み進んだ
    ミリタリ系SFと思わせるカバーにちょっと...と思っていたが『バーナード嬢7』絶賛を信じて大正解
  • 第六ポンプ
    ディストピア物のSF短篇集(SF9篇+SFではない『やわらかく』の1篇を収録)。

    人口、民族対立、エネルギー、化学物質、水、食料や食品添加物など、貧富の差や環境問題を下敷きにした退廃的未来を描いています。しかし、最後は希望が持てる終わり方が多いので、想像していたよりかは読後感は悪くないです。
    とは...続きを読む
  • アポロ18号の殺人 下
    実際の宇宙飛行士が書いているので、登場人物の行動や扱う物、発言、周りの機材などリアルで細く書かれているのが面白かった。

    ストーリーが普通な気がするが、そのリアルゆえに再度読むならより深く知識をつけて読んでみたい。
  • 最後の宇宙飛行士
    最高!

    ラーマとエイリアンのベストミックス。

    冒頭の柔らかい壁とか布製エアロックとかに惹き込まれ、深夜までの一気読み。

    途中の中だるみさえ我慢すれば、タイトルに記される主役と謎解き係の女性博士が後半大活躍。男性陣がほぼ全滅の中、エンディングのどんでん返しが素晴らしく(博士の冷静な判断は女性なら...続きを読む
  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来
    昨秋文藝春秋さんから頂いた本。
    分厚いのでつい後回しになって、ようやく読み終わった。
    AIによる明るい未来、がコンセプトかな。

    未来1 恋占い
    未来2 仮面の神
    未来3 金雀と銀雀
    未来4 コンタクトレス・ラブ
    未来5 アイドル召喚!
    未来6 ゴーストドライバー
    未来7 人類殺戮計画
    未来8 大転...続きを読む
  • 黄金の人工太陽 巨大宇宙SF傑作選
    スペースオペラな短編集

    時空の一時的困惑 
    禅と宇宙船修理技術 
    甲板員、ノヴァ・ブレード、大いに歌われた経典
    晴眼の時計職人
    無限の愛
    見知らぬ神々
    悠久の世界の七不思議
    俺たちは宇宙地質学者、なのに
    黄金の人工太陽
    明日、太陽を見て
    子どもたちを連れて過去を再訪し、レトロな移動遊園地へ行ってみ...続きを読む
  • 第六ポンプ
    文明が衰退・滅亡した後のオルタナティブな文明を描いたお話がつまった短編集。
    荒廃した世界の過酷な境遇の中で主人公たちがそれぞれの矜恃、それぞれの希望を見出していくところに「SF的美しさ」が存在している。
    挿入される造語に初めは戸惑うが、読み進めるにつれて造語に馴染みそれと共にその世界にも馴染んでいく...続きを読む
  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来
    あらゆる欲が過剰供給になり満たされる作者の言う「豊饒時代」が到来したら本当に人類はどうなるのだろう?ソ連みたいに全く働かずダラダラ過ごす人はたくさん出てくるのかなー。マズローの欲求五段階仮説にて最上位の高尚な欲を目指す未来を作者は予想して、作者の言う豊饒時代を描いた一編のあるSF映画スタートレックの...続きを読む