伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • チルドレン
    読み始めてすぐ、「伊坂さん、銀行強盗好きだな〜」と笑ってしまった。

    全編に渡って登場している陣内さんのキャラクター好きだなぁ。テキトーなようでしっかりしていて、テキトーなようで気にかけることもできて、歌とギターが上手くてバンドをやってるからというわけではないけれど、すごくロックを感じる人物像だ。
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  • アヒルと鴨のコインロッカー
    伊坂さんの小説は、時々目を背けたくなるような内容が描かれていることもあるけれど、それよりも、圧倒的に「読んでよかった」と思える読後の爽やかさがある。この話でも、現代と2年前がつながった時の切なさは、一種の心地よさでもあったと私は思う。
    今回も、心に残る表現がたくさん散りばめられていた。読んでよかった...続きを読む
  • AX アックス
    父の家族を想う気持ちが伝わってきた。
    妻をこんなにも理解し、何でもできる人はいない。
    こんな父親に私もなりたい。
  • グラスホッパー
    伊坂さんもしかしてJAZZ好きですか、、¿
    そんでもってチャーリー・パーカー好きだったりしますか、、? ...なんてストーリーとズレたところが気になっちゃったりもしまして。
    いやあ、読み応えありましたね。。
    怒涛の後半は読み入っちゃった。
  • AX アックス
    腕の立つ殺し屋、兜。
    表の顔は、妻に頭が上がらない文房具メーカーの営業マン。
    その恐妻ぶりは半端なものではなく、息子に呆れられるほどだった。

    兜は妻を恐れながらも息子と3人の幸福な生活を続けたいと願い、殺し屋から足を洗うことを望む。
    だが、裏の仕事の仲介業者はそれを許さず、無理に抜ければ兜自身だけ...続きを読む
  • 重力ピエロ
    俺に似て嘘が下手だ、と声をかけるシーンでぼろぼろ泣いてしまった
    「大事なときはいつも兄貴がいた」そんな風に弟に思ってもらえてたかなあとこの兄弟を羨ましく感じた。家族、とくに姉弟に会いたくなった
  • 死神の精度
    短編集でどの話も引き込まれたが、ネタバレになるので書けないが、最後の話で凄く温かいものを感じ一冊が終る構成も良かった!
  • 重力ピエロ
    宮城県民なら馴染みのある地名だったりが出てきて面白いです。
    春が二階から落ちてきた も凄い良いよね。
  • ラッシュライフ
    伊坂幸太郎先生の作品を読むのはこれで3作目。
    群像劇を読むのは初めて!

    群像劇への先入観から、1人の描写が終われば「一方その頃◯◯は...」と同時刻の別の人物を描いていく展開かと思っていたのですが、最後の最後に登場人物たちの描写が始まった日程そのものが実は数日ずつズレていたことが発覚!

    「そうい...続きを読む
  • マリアビートル
    グラスホッパーより、こちらの方が面白かったですね!王子には、イラっとさせられますが、言っている事は正しいんだよなぁと思いました。世の中、勝者側が作った自分達の都合の良い事が正解とさせられているだけで、本当の事なんてまるで違う事多いですしね。正しいと思わせる側に立ちたいとは思わないけど…
  • 火星に住むつもりかい?
    人によって正義は違う。でも大体が善悪の判断ができないから決められた法律や誰かの意見で良さそうなものを正義だとしている。
    危機を伝えるものは広がりやすいというのは人間の生存本能であり当然なのかもしれないけど、もっと周りの情報を注意深く見なきゃいけない。
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)
    ページをめくる手が止められなかった。ないけどありそうなスリリングな展開、ハッピーとは言い切れないけど清々しいラスト。

    勝手に映像化したら誰をキャスティングするか考えて読み進めてたけど、実際のキャストとまるで違っていて、しかも全員ハマり役だった。
  • ホワイトラビット(新潮文庫)
    1日で読破!
    時間がある時は1日で読み終えるから良いよね\(//∇//)\

    いやー騙されたねΣ('◉⌓◉’)
    途中ん?ってなっちゃうところもあったけど、立て籠りの家違うんかい!ってなっちゃった(゚∀゚)

    他にも警察官がお前人殺ししとったんかい!伴ったけど、悲しい背景があったのね(/ _ ; )
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  • マリアビートル
    オーディブルにて。
    個人的にはグラスホッパーより面白かった。
    王子はとてもむかつくけど、頭のいいキャラということもあってなるほどと思うセリフが多かった。
    ーーー世の中には正しいこととされていることは多くあるけど、それが本当に正しいかどうかはわからない。だからこれが正しいと思わせる人が1番強いんだ。大...続きを読む
  • マリアビートル
    檸檬と蜜柑のコンビが好きすぎる。どっちも素直じゃないけどちゃんと相手のことを思っててじんわりきた。
    シールの細工すごい、
    王子どうなったのか気になる。
    木村夫妻初めはイラッときたけど、息子の言葉ちゃんと信じてくれてて良かった。最後のシーンはまじで手が止まらない
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)
    首相爆破殺人事件の被疑者にされてしまった男の逃走劇。
    登場人物みんなのキャラや雰囲気が好きで伏線回収もしっかりある。

    事件の肝心な部分は明かされないけど、そんなこと気にならないぐらい面白いしまとまってる。エピローグまで素敵。映画もまた見たくなった。
  • ラッシュライフ
    結局頼りにするのは父親だという展開に感極まった。父親を誇りに思い、愛犬を愛おしく感じられる本だった。飼い犬なんていないのですが
  • アイネクライネナハトムジーク
    文章はかなり読みやすいが、人物関係と時系列を追いかけるのが少しややこしい。時間を空けて読むとどうしてもわからなくなりかけた。それでも幾度となく起こる伏線回収やその繋がり方は見事だ。私は読み終えてから相関図を書き起こしたが、読みながら書いていくのも、書かずに頭で整理して進めていくにもどちらの楽しみ方も...続きを読む
  • 砂漠
    面白かった!突飛な展開が多いがすごく現実味があった。人物それぞれの筋が通っていて気持ちよく読めた。鳩麦さんの宗教話のくだりが鋭い、自分の言葉にさせて他の人に講釈垂れたい。
    なんてことはない、はずだ。
    俺がこんな大学生活を過ごしているかはよく分からないけど。やっぱり、鳥井は偉い。
  • オー!ファーザー
    個性的な父を4人持つ高校生の由紀夫。
    とんでもない設定だけど、なぜか受け入れられちゃうのが、伊坂幸太郎作品の好きなところ!

    4人の父は、なんやかんや仲良しで、妻と子供をとても大切にしているのが伝わってほっこり。珍しい家庭で育った由紀夫も、母と4人の父の良い所をちょっとずつ引き継ぎながら、いい子に育...続きを読む