伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • 晴れた日は謎を追って がまくら市事件
    がまくら市という架空の町を舞台に、様々な事件に遭遇する作品集です。
    5つのお話が収録されておりますが、どれもとても興味深い内容でした。

    1.弓投げの崖を見てはいけない
    5年目の結婚記念日のプレゼントを買いに行った帰りに若者たちの不注意で事故に遭い、しかも証拠を消す為に殺そうとするなんて…。
    犯人た...続きを読む
  • 逆ソクラテス
    ちょうど読み終わったところです。
    爽やかな感動に包まれています。
    読んで良かった。素直にそう思える作品。
    ドンコルレオーネごっこのくだりが特に好きです。
  • 終末のフール
    8年前に隕石が衝突すると発表された5年後の世界。舞台は仙台の「ヒルズタウン」、老若男女の死を目前にした日常が描かれる。

    何の為に生きているのか。そんなことをふと気づかせてくれる作品であり、同時に人は誰かを頼らずには生きていけないと改めて感じた。
    決定された"終末"を前に、繋がりを信じて生きていく人...続きを読む
  • 逆ソクラテス
    すごく面白かった!!
    小学生の頃の周りの環境って本当に大事だよなと共感。私が小学生の頃は、人から言われたらその通りにしさえすれば上手くいくという先生からの決めつけに疑問を持ちながらも流されて行った気がします。この本に出てくるように疑問を持って何か行動を起こせるって素敵だなと思いました。
    1度苦手意識...続きを読む
  • 死神の精度
    チルドレンとはまた違った作風の短編集かな?

    死神の千葉さんと6人の人生。
    全員「見送り」にしてほしかったのが正直なところだけど、それは真面目な千葉さんには無理な話なわけで…

    最後の美容院のストーリーは「うん、やっぱり伊坂さんだなぁ」と思わずにはいられなかった。藤木一恵さんの歌、聴いてみたいなぁ♪
  • 逆ソクラテス
    面白かったーーーーー伊坂幸太郎さん大好き!

    大人になった今の自分にも必要なことだな〜と思うことがたくさんあって、小中学生のもっと多感な時期に読めていたら今とまた違った人生があったのかも、などと。

    逆ワシントンがすごく良かった。良かったー本当に。
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)
    「おまえ、オズワルドにされるぞ」
    首相を爆殺した殺人犯に仕立て上げられた青柳が、
    人間にとって最大の武器、「習慣と信頼」をたよりに
    600ページ以上に渡ってひたすら逃げまくる。
    第5回(2008年)本屋大賞受賞作品。

    森の声が聞こえる森田森吾をはじめ、非常に魅力的な登場人物が多く、その言動は今まで...続きを読む
  • アイネクライネナハトムジーク
    伊坂幸太郎作品、ほっこりしててめちゃ好き。
    それでいてウィットにも人生訓にも富んでいる。

    男女の恋愛もカラッとしていて、重い話題は他人に語らせるなどして軽くする。

    だから読んでいて重たい気分にはならない。

    ただ人物相関が複雑で、それぞれ複数人の主観で短編連作集になってるんだけど、それらが絡まり...続きを読む
  • グラスホッパー
    最高だった
    小説とはこういうものなのかもしれない
    複雑なトリック、精神的異常性のある犯人
    そうではなく興奮、焦り、昂揚
    人が轢かれる時の情景
    それを味わい深くさせてくれるのが
    小説なのかもしれない
    生きているように生きたい
  • 逆ソクラテス
    それぞれの短編ごとでも十分に面白い話だったが、この本ではオムニバス的な書き方が特に良かった。時系列を変えて、登場人物が再登場している場面もあり、それぞれの短編での繋がりを示唆する伏線が散りばめられていた。そういった驚きを与えてくれる面白さをありつつ、短編はどれも心に訴えかける内容で面白かった。
  • 重力ピエロ
    とにかく良かった。家族は、他のどの関係性とも違うのか、私は良くわかる気がした。
    ただ謎を解いている感じではない、心に残る文章がたくさんあったのと、この伊坂幸太郎先生という人の書く文章が本当に好きだと思った。
    同郷だからかな、今は仙台に住んでいないから、広瀬川、青葉山のあの橋、それだけで涙が出る。

    ...続きを読む
  • チルドレン
     伊坂幸太郎、アンソロジー以外でちゃんと読んだのは『グラスホッパー』以来。
     これは温まる話だった。陣内さんが周りの人を翻弄(まったく嫌な感じはしない)していく様がワクワクする。5つの短篇だけどどこか繋がっていて伏線が回収されていくのが気持ちよかった。

     陣内さん再登場の『サブマリン』も読みたい!
  • 砂漠
    クリスマスのエピソードがすごく暖かかった。
    友達に恵まれてよかったと誇らしげに東堂に話す西嶋ほんとすき
  • マリアビートル
    うわ〜〜!うわ〜!!すごいわくわくしながら頁をめくった1冊だった!
    前作『グラスホッパー』もさすが伊坂幸太郎な1冊だったけど今作はもうなんかレベちにおもしろかった…(相変わらずの語彙力)
    続編めちゃめちゃおもしろ〜!となったのは中山七里の御子柴弁護士シリーズ以来。
    殺し屋シリーズ、シリーズものとは言...続きを読む
  • チルドレン
    時間軸設定としてはおそらく、1990年・2002年の二つの世界を行き来しつつ、
    キーパーソンである『陣内』の周囲に起こる出来事を、
    異なる4つの目で観測された物語。

    陣内はどこか通常の人とは違う一種独特な倫理・道徳観を持っていて、
    突飛な行動の数々でいつも周りの人間を驚かせています。
    これは恐らく...続きを読む
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)
    再読。犯人にされた青柳の逃走劇。久しぶりに読みました。これは、映画を先に見てるのでそっちの印象が強い。結末を知っていてもドキドキ、ハラハラの展開は面白い。最後もとてもいい。
  • フーガはユーガ
    伊坂作品の定番の様な、胸糞の悪くなる悪役に翻弄され、ささやかに抵抗する双子が主人公の物語。
    途中で、この先の展開が読めなくなってきたが、そこからが本筋といえる。一つずつ伏線を回収しながら、少年ジャンプの様な?バトルシーンを経て完結。
    シーソーモンスターを読んだ次にこの作品を読んだ感じ、こっちの方が伊...続きを読む
  • 火星に住むつもりかい?
    視点が移り変わるたびに様々な事実が明らかになっていき、後半は息を吐く暇もなく一気に読んでしまいました
    多田君と佐藤君が良い関係に戻れていたら嬉しいなあ

    あと文庫版の解説が非常に良かったです
    「たしかに!」と思って自分で自分が怖くなりました
  • 死神の精度
    誰しもに必ず訪れる死という現実に切なさもあり、暖かさも感じた。短編集だけど繋がりもあって、千葉さんと人間の程よい距離感が文から読み取れて、改めて伊坂さんの良さを感じた。
  • 777 トリプルセブン
    この世界観の虜になります。そして、自分のことが好き(大事)になれる小説。

    正直、めちゃくちゃ面白かったです。
    この架空の世界がクセになりそうです。また、個性豊かな殺し屋が出てきてハマりました。特に主人公の七尾(天道虫)の不幸体質がいい味を出しています。

    色々なキャラ視点での物語が進む感じ、カメラ...続きを読む