伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • サブマリン
    私が1番好きな作家・伊坂幸太郎のおそらく22作目。
    これも伊坂さんらしく楽しい作品だった。

    ユニークな登場人物が特徴の伊坂作品だが、今回の陣内は特にそれ。ただ、陣内だけでなく、永瀬さんもなかなかユニークでいい。

    あと、伊坂作品の読後のちょっとした楽しみが参考文献を見ること。そもそも小説なのに参考...続きを読む
  • 陽気なギャングが地球を回す
    親戚が引っ越すからと譲ってくれた本の一部。ギャングかぁ、絵も少し怖いなぁと気が乗らずに読み始めたのですが、あっという間にハマりました。

    ギャングと言っても、人をむやみやたらに傷つけないところに安心。一人一人のキャラクターも魅力的です。きっと大丈夫なのだろうと思いつつ、ハラハラしながら読み進めました...続きを読む
  • オー!ファーザー
    高校生の時に読んだ本
    読んでる分にはこんなに素敵なお父さんたちが居たら毎日楽しいし頼もしいだろうな、と思うけど実際はそうでもなさそう。
    クイズ番組でみんなで手旗信号をして、明日迎えに行くから待ってろよ!と言うシーンでじわっと泣きました。
  • 陽気なギャングは三つ数えろ
    陽気なギャングシリーズ第3弾。
    今作は人の不幸を食い物にする救いようのない悪役との対峙。銀行強盗の正体に勘付いた外道週刊誌記者の脅迫に4人はことごとく弱みをつけ込まれ、今回はついに万事休すと思わせたが、最後はお約束の怒涛の伏線回収による爽快な逆転劇。
    響野が流用した「人生はクローズアップで見ると悲劇...続きを読む
  • 終末のフール
    めっちゃ面白かった。
    SFのような、でもちゃんと人間たちの物語。
    舞台は残酷だけど、クスッと笑えるところもたくさんあって読みやすかったです!
    読後には「人生しんどいこといっぱいあるけど、綺麗じゃなくても良いから大切なものを守りながら泥臭く生きていこう!」と思える素敵な作品でした。
  • 陽気なギャングが地球を回す
    とても痛快な4人の銀行強盗のお話しで一気に読んでしまいました。考えの上の上を、そしてさらに上をいく話のおもしろさに釘付けでした。銀行強盗という恐ろしいものではなく、愉快通過に読めておもしろかったです。
  • 死神の精度
    安易に死を「見送り」にしないところが伊坂幸太郎作品らしくて好きなところでもあった。
    千葉のクールだけど、人間となんだかんだ関わるどこか陽気な感じとかが魅力的。
    おそらく「可」なんだけど、死んだところまで描かれないところが読者にその後を想像させる余白を持たせていて好き。
    「恋愛で死神」と「死神対老女」...続きを読む
  • 陽気なギャングの日常と襲撃
    陽気なギャングシリーズ第2弾。前半は4人が表の顔で過ごす日常に起こった怪事件の短編集、後半は裏の顔で銀行を襲撃した後に遭遇した誘拐犯を巡るドタバタ劇。
    前作に引き続き、4人の軽快な会話がストーリーに爽快感をもたらしてくれる。
    4人の個性が前作以上に際立っており、いい具合にポンコツぶりを振り撒き、周囲...続きを読む
  • ラッシュライフ
    画廊と画家
    毎度お馴染み泥棒黒澤
    絵の上手な河原崎、神高橋、幹部塚本
    京子、青山別々夫婦
    リストラされた豊田と犬

    どんなつながりがあるかさっぱりわからない話がどんどんつながってくる。
    さらにどの登場人物も魅力的。
    やっぱり伊坂はおもろいなって思った。星5だね。

    豊田も犬を大事にするいいやつだし、...続きを読む
  • 陽気なギャングが地球を回す
    好きです。この登場人物が。
    なんだか会ったことのあるような、既視感がある、なんだか愛着をもってしまう面子。
    描写はそれほどないのに、それぞれの顔を思いながら読んでしまう。
    悪いことしてるのにそれぞれに幸せになってもらいたくなる、陽気なギャングたちがとても好きです。
  • 砂漠
    「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである」仙台を舞台に描かれた5人の大学生の群像劇は卒業式にて学長が述べたこの言葉を噛み締めて終わる。社会という砂漠に出る前の、4年間というモラトリアムが輝きに満ち溢れ、思い返しては余韻に浸ることを表しているのだろう。大学3年生の2月にこの本を読...続きを読む
  • ペッパーズ・ゴースト
    野球、殺し屋?、特殊能力といった伊坂作品で頻繁に出てくる要素が盛りだくさんで楽しめたが、高校生の頃と違い今は伊坂作品を全部読んでいるわけではないので、他作品とどれぐらい関連しているのかが分からないのがもどかしい。
    「考えろ」が口癖のお兄さんがいる男性がちらっと出てきたときは懐かしくなった。

    作中人...続きを読む
  • 火星に住むつもりかい?
    好きな伊坂作品の中でもおそらく最上位グループのお気に入り。3度めの再読。怖い世界での半ばやけくそ、人間臭く、出来ること限定のヒーロー。昆虫のうんちくとリンクした話も面白い
  • アイネクライネナハトムジーク
    ミッキーマウスは顔色ひとつ変えず、手を振り続けている
    どの仕事も大変な部分があって、向いていないかもと思う部分がある
  • クジラアタマの王様(新潮文庫)
    本当は読みたい伊坂先生の別の本を求めて本屋へ、、、
    しかし見つけられず目に入ったこの本を購入!
    読み進めるとタイトルの意味が後半でやっとわかった。
    そしてクジラアタマの王様=ハシビロコウのことなんだと初めて知る知識もゲット。

    ところどころ絵もついていて最初はなんの絵かわからなかったけど、主人公達の...続きを読む
  • フーガはユーガ
    めちゃめちや面白かった。伊坂幸太郎せんせいに出てくる登場人物はみんな愛せる。

    最期悲しすぎる展開だったけど、未来に繋がる新しい双子が私に希望をもたらしてくれた。
  • ラッシュライフ
    豊田が今の自分と重なる点が多かったから、爽やかにお話が終わってくれて嬉しかった。人生の豊かさを、他人に決められるのなんて真っ平ごめん。自分で切り開いていこうって思った。老犬も最後まで無事で良かった!
    あと、伊坂小説にわかなので記憶があやふやなんだけど、未来が見えるカカシってオーデュボンの祈りに登場し...続きを読む
  • 死神の浮力
    死神の精度とは違い、同じ人に1週間密着した物語。
    サイコパスの無情さ、その標的にされた家族の恐怖や怒り、悲しみが伝わってきて辛いが、千葉が加わることで絶望の中に小さな光が見えてくる。
    たった1週間をこんなに濃く描けるのは天才。
    死神のお仕事をもっと見たくなる。
  • 死神の精度
    死を暗すぎずに描いていて、読んだ後の爽快感がすきだった。各章で繋がりがあったのも面白かったし、奥入瀬渓流に行って、自分がどう感じるか知りたいと思った。
  • ガソリン生活
    久しぶりの伊坂作品。我が家の目の前の道路が出てきて、楽しさ倍増。長男・良夫が運転する車(緑デミオ)に「助けてほしい!」と女性が飛び乗って来た。なんと、超有名女優で引退した荒木翠だった。そして降ろした直後に翠が交通事故で亡くなっていた。同乗していた不倫相手とともに。その写真を撮っていたのは記者の玉田。...続きを読む