伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • 火星に住むつもりかい?
    伊坂ワールド前回であるなと感じた。良い意味で。
    伊坂幸太郎が好きなので贔屓目に見ているところはあるかもしれないが、話の持っていき方や伏線回収の仕方など、今回も惹き付けられ面白かった。

    魔女狩りをコンセプトに現代に投影して描かれた「平和警察」という機構は酷く悲惨な制度であると感じたが、よくよく考える...続きを読む
  • ペッパーズ・ゴースト
    誰かから飛沫感染すると未来が見えちゃう("先行上映")謎の能力を持つ中学校の国語教師の檀先生(男)がその能力と昔のトラウマのせいで次から次へと災難に巻き込まれていく話。

    帯に書いてある
    【未来を観て人生を取り戻す】
    まさにそれ!

    猫を虐待して動画配信する「猫を地獄に送る会(ネコジゴ)」のメンバ...続きを読む
  • クジラアタマの王様(新潮文庫)
    めちゃくちゃ面白い!
    内容が小説では表現し難いところもあったが挿絵にセリフのない漫画があり場面を説明してくれている。
    身近に起きる様々な問題に立ち向かう大切さを教えてくれる。
    素晴らしい冒険小説。
  • AX アックス
    蟷螂の斧•••
    かまきりが前足を振り上げて、大きな車に立ち向かうことをいう。手向かいしても問題にもされないことで、みずからの力も顧みずに、強者に刃向かうことにたとえる。

    AX
    檸檬と蜜柑が再登場!!
    恐妻家の超一流の殺し屋 兜(三宅)、妻(茉優)、息子(克巳)
    カップラーメンのビニールを破る音、蓋...続きを読む
  • チルドレン
    登場人物がリンクした 5つの連作短編集。

    それぞれの物語で色んなところに伏線が散りばめられているのだが、それらがだんだん繋がってきて、最終的には一つの長編になるような構成になっている。

    それゆえに、次々とページをめくりたくなるような高揚感がありつつも、メインキャラの陣内を含む登場人物一人ひとりの...続きを読む
  • 死神の精度
    伊坂作品の中でも特に好きなので再読。「死神と藤田」が一番好きで、ラストに痺れる。短編集のような構成になっているのでテンポよくストーリーが展開され推理しながらどんどん読み進められる。
  • 終末のフール
    チェ・ゲバラの名言が印象に残る
    テーマも世界観も好き
    未来が終わるとわかったら、本当に世界はこう変わりそうだと思った
    人に勧めたい作品の一つ
  • 陽気なギャングの日常と襲撃
    小説で声を出して笑ってしまったのは相当久しぶり……もしかしたら初めてかも。
    掛け合いが秀逸です。響野さんのファンになりました。
    「〜地球を回す」の前にこちらを読んでしまったのですが、それでも絶対楽しめるという確信があるので前作も読ませていただきます。
  • サブマリン
    陣内みたいな大人が大好きで。
    実在していたらいいなと思いつつ、フィクションなんだろうなと諦めがつく、小説を読んでよかったと思わせる素敵なキャラクター。だから小説が好き。
  • オー!ファーザー
    550頁もさらっと読める面白さでした。

    1人の母と4人の父親を持つ由紀夫が、不意なカバンすり替え現場を見てしまい事件に巻き込まれ(首をつっこみ?)てゆく。

    定番のくだりと言い回しは、やはり伊坂幸太郎のソレで期待を裏切らなかった。

    とにかく父親たちが個性的で愉快だしそれが面白さに拍車をかけて、で...続きを読む
  • 終末のフール
    今自分がどれほど将来に縋って生きてるのか考えさせられる物語だった
    生きる意味とか希望ってよく聞く言葉だけど、これがないと自分を維持して生き続けていくのはすごく難しいんだろうなぁと
    ひとつひとつのお話が激動なものではないけど、世界が終わることが予告されている不思議な世の中で一人一人がそれぞれのタイミン...続きを読む
  • オー!ファーザー
    全てが伏線で読んでて飽きがこない本!!
    落ち着いた主人公の主観によって本が進んでいくから、お父さんが4人とか、色々な事件が起きてもすっと入ってくる。最後の4人が由紀夫に言った言葉がそれぞれ自分が大切にしてることを伝えたみたいでほんとに良かった。


    速読したい人にはあまり向いていなかった。2時間くら...続きを読む
  • バイバイ、ブラックバード<新装版>
    ほんっとに伊坂さん好き!最後の最後まで伏線回収してくるし、登場人物がまた脇役の1人でさえ魅力的。言葉のチョイス一つとっても素敵。直接表現せずに、行間で描写してくるところがまた良い!私なんかの文章じゃ表しきれないくらい素晴らしい本でした。どこまで好きにさせるの!!
    伊坂さんの作品の中で、上位に入るくら...続きを読む
  • 陽気なギャングは三つ数えろ
    やっぱり面白かった。
    書いてるのは伊坂幸太郎なのだが
    人物がそれを飛び出して生きてるような、
    ってそれが伊坂幸太郎なんだな。
  • 陽気なギャングは三つ数えろ
    伊坂幸太郎さん、ギャングシリーズ3作目の作品。
    後書きにあったが9年振りのギャングシリーズだったらしいのだが、自分は今回3作連続して読んでしまった為なんの違和感もなく読む事ができた。

    相変わらずのテンポの良さが健在で、成瀬、響野、久遠、雪子の4人のキャラが生き生きしている。
    特に響野と久遠は知的で...続きを読む
  • ホワイトラビット(新潮文庫)
    誘拐グループの兎田が妻を人質に取られ立てこもり事件を起こす、というのが話の本筋だが、空き巣グループの3人や過剰防衛で人を殺してしまった母子など、いろんな人のいろんな事情が絡み合って複雑化していくのが面白い。
    時系列は前後して難しいし、少しひねくれた文章なのに説明が丁寧でわかりやすい。淡々と書かれた地...続きを読む
  • 陽気なギャングは三つ数えろ
    陽気なギャング3冊目♪
    毎度ですが、4人の見事な連携に
    笑いあり、スリルあり。
    とても楽しく読めました。
    本来は著者があとがきで語っている
    9年のブランクがあっての物語ですが、
    まとめ読みしても違和感が無かったです。
  • ホワイトラビット(新潮文庫)
    違うミッションを持つ悪人たちが偶然居合わせてしまい想定外のことが起きるお話。
    大好物!
    相変わらず伊坂さんの悪人たちは悪人なのにポップ。悪人にもそうしないといけない仕方ない理由があるんだよね的な感じで憎めない。
    ミスリードされ倒してとても楽しめた。
    タイトルのホワイトラビットは作中の白兎さんが起こし...続きを読む
  • 砂漠
    歳を経るにつれて、頭で考えて行動していくことが増えて恥ずかしいことはしないとかって本当はやりたいことやかっこいいことを馬鹿にするような態度を取る人がいる。

    危なくてまっすぐで自分を進む大学生の姿、
    子供の頃は自由に進めるのに、世間に触れるに連れて失いつつある部分があるように思います。同じ大学生とし...続きを読む
  • サブマリン
    本作を読むのであれば是非「チルドレン」を読んでから読んでもらいたい。読まなくても話は通じるが、読んでからの方がよりキャラクターへの愛着が湧く。

    「悪いことをした人、もしくはする予定の人にはどのような罰を与えてもいいか?」「もしかりに、赤子のヒトラーに出会ったら、その後彼が多くの人間を殺戮するので先...続きを読む