飯間浩明のレビュー一覧

  • 辞書を編む
     三省堂国語辞典の改訂に関わる著者による,辞書編纂の舞台裏。鏡を目指す実例主義・鑑を目指す規範主義という,辞書の特色を決める大方針から,用例採集,新規収録語の取捨選択,既存項目の手入れまで。電子辞書やオンラインのフリー辞書を見据えた辞書の未来も語る。
     本書のメインは中型辞書だけど,辞書を作るのは相...続きを読む
  • 辞書を編む
    三省堂国語辞典の編纂者が、辞書の制作の過程を分りやすく一から記した新書らしい新書。
    三国は、そのとき使われている言葉を平易に記すことをモットーとしているそうで、その精神で言葉を取捨選択し、語釈を書く。恋や愛も同性愛のへ認識がより一般的となった現在では、書き直して行くことになって行く。
  • 辞書を編む
    これは是非『舟を編む』とセットで読んでもらいたい一冊。
    『舟を編む』で辞書編集とは何かを何となく分かったつもりでいたが、これを読んであっ本当にそういう風に辞書は編纂されているのねってことが分かった。そしてもちろん手に入れたくなったのが『三国』。やっぱり電子版じゃなくて紙辞書がいいよね。7版の出版が楽...続きを読む
  • 辞書を編む
    辞書の編纂については考えたこともなかったですが、
    かくも情熱的な思いで作られているんですね、、。
    ちょっと感動しました。

    第6章、ことばだけでできた世界に思いを馳せる部分が殊のほか印象的でした。
  • 辞書を編む
    辞書はどうやって作られるのか。
    ノンフィクションです。
    今、まさに作成途中の様子が描かれています。

    仕事柄、辞書はお友達といっても過言ではありませんが、
    今使っているのは業者さんが見本で置いていったもの。
    愛着も特にありませんでしたが、
    辞書の向こうには人がいるのだと思うと、
    その人の思いを受け止...続きを読む
  • 辞書を編む
    よくよく思い出すと高校時代、学校で購入した辞書が「三国」でした。わからない単語はwikiで調べることが当たり前になってきてきた今日この頃。改めて辞書を開いてみたくなる内容でした。
    「ことばで世界の模型を作る」
    著者の思いを記した6章(最終章)まで一読する価値のある本だとおもいます。
  • 伝わるシンプル文章術
    タイトルから想像していた内容とは違っていたけれど、文章を書く際のひとつの手法として勉強になった。
    「問題、結論、理由、反論への再反論、結論の確認」の書き方を繰り返し教えてくれる。こういった文章による主張が必要な場合、書き方を工夫してみようと思う。

    余談。私が高校生の時に授業で行ったディベートは、デ...続きを読む
  • つまずきやすい日本語
    言葉の定義を詰めていくよりも、他者の言葉の使い方にある程度寛容になる方がいいと書いてあって気楽になった
  • 日本語はこわくない
    社会人になってから、ずっと言葉の使い方を指摘され続け、何が正しく、何が間違っているか、わからなくなってしまった。人によって、正しさが異なると、言ってくれてありがとう!と言いたくなりました。
  • 辞書には載らなかった 不採用語辞典
    まるで三浦しをんさんの「舟を編む」の辞書に漏れた本みたい。
    この本のなにが面白いって、紹介されている言葉の紹介文。
    凄く冷静なツッコミとでも言ったらいいのかな。
    淡々としているが故に面白い。
  • 語彙力がなくても「伝わる」ビジネスメール術
    読みやすいな〜、と思ったら飯間さんでした。
    これだけで解決!とはいかないけど、業務上必ず役に立ちますね。
    取引先じゃなくてコンシューマー向けのメールのノウハウも知りたい。
  • つまずきやすい日本語
    日本語学入門書。
    ことばは伝わらない。だからつまずきを避ける必要がある。ことばは時間、場所、場合によって変わる
    他人の言葉に寛容になる、多義的な言葉は避ける
  • 日本語をもっとつかまえろ!
    第6章作文を書く、詩を書く が1番ためになったし、面白かった!今回も読みやすい。小学校高学年から読める本。
  • 小説の言葉尻をとらえてみた
    『つまずきやすい日本語』で飯間さんを知り、"ことば"の面白さに魅了された。本作ではことばの持つチカラやそれを使う人物や作者の人柄が背景が見えてくることを、小説の中に登場する文章を例に紹介していくもので大変興味深かった。
  • つまずきやすい日本語
    言葉は時と場合によって変化するものである。言葉の変化を『誤用』とすることは、言葉の自然な状態を歪めることにもなる。

    舟を編むの後にこの本を再読し、より一層言葉への理解と想いが深まりました。

    言葉は『通じるためのツール』ではない。不完全だからこそ『通じようとするツール』なのである。
  • 日本語はこわくない
    辞書を編纂する立場である著者が、日本語の使い方に対して非常に寛容なのは面白い。ことばとは変わりゆくものであり、誤った使い方とされたものが定着して正しい使い方になっていくのを、身をもって知っていらっしゃるからなのだなと思った。

    メール文章を丁寧に書こうとするあまりに、いつも謎表現を繰り出してくる部下...続きを読む
  • 小説の言葉尻をとらえてみた
    そんなところまで注目したことなかった!という感覚。読んだことの無い小説もあったのでとても読みたくなった。
  • 日本語をもっとつかまえろ!
    ひらがな、カタカナの呼び名の由来、同音の熟語が多いわけ、「「ミドリ」も「ムラサキ」も、草木の呼び名が色の名前に変わった」あたりは興味深い。
  • 日本語はこわくない
    例えば「感謝いたします」「感謝申し上げます」など違いなど、敬う日本語について勉強になった。以前は「いたします」を漢字で「致します」と平気で丁寧な文書に使っていたのは今では恥ずかしい…。正しい日本語を使える大人でありたい。
  • 小説の言葉尻をとらえてみた
    筋を追っていくだけが小説の楽しみ方ではない。そこで語られた日本語に注目すると、作者が必ずしも意図しない部分で、読者は、ことばの思いがけない面白さに気づくだろう。『三省堂国語辞典』編集委員である著者のガイドによって、物語の世界を旅し、そこに隠れている珍しい日本語、興味深い日本語を「用例採集」してみよう...続きを読む