飯間浩明のレビュー一覧

  • つまずきやすい日本語
    「ことばって、伝わらないですよね。」

    人と人とがことばでうまく伝え、かつ受け止めるために、ことばのつまずきについてまとめられた説明文。

     言葉に対して柔軟に受け止める姿勢が、つまずきを減らすために大切だと感じた。ことばは時や場所の変化と一緒にかわっていくもの。使われたことばが正しいか誤っているか...続きを読む
  • 知っておくと役立つ街の変な日本語
    変だと感じる言葉を、排斥せずに、なぜそのような「変」になったのかを探る。簡単なようでひどく難しいことだ。変とは、おかしな、ということだけではなく、変化の意でもあるのだから。そうして見てみる言葉は、今までと違うものをもたらしてくれるだろう。なにより変な言葉を探すのはとても楽しそうだ。
  • ことばハンター 国語辞典はこうつくる
    子ども向けに、簡潔かつ分かりやすく辞書編纂の仕事を伝えている良書だと思う。大人が読んでも面白いし、感心する。
    これからの国語辞書を、コミュニケーションの拠り所としていきたいという筆者の考えはとても素敵だ。
    私も個人的に受験科目の現代文とはコミュニケーションの科目であると考えている。そのことと共通する...続きを読む
  • つまずきやすい日本語
    辞書編纂者が書いた本で、とても読みやすかった。
    コミュニケーションという言葉が氾濫するこの頃、なぜうまくコミュニケーションとれないか、という部分の答えが出てると思う。
    「脳内辞書は人それぞれ」「読書とは、自分とは違うことばを使う多くの書き手と触れ合う営みです。他人のことばを理解し、誤解を防ぐために、...続きを読む
  • ことばハンター 国語辞典はこうつくる
    三省堂国語辞典の飯間さんが「国語辞典はこう作る」という話と、そんな飯間さんがどうやってできたのかを書いた本。
    子供のころから言葉が好きだったというエピソードの数々を読んで我が子にそっくりなのでほっこりしました。
    ツイッターでの発言などをみてある程度理解していたつもりでしたが改めて本人の口からこう聞く...続きを読む
  • つまずきやすい日本語
    さすが飯間さんと思わせる、丁寧で分かりやすい内容の本でした。
    冒頭で読者にこの本の目的がタイトル通り「つまずき」を解消することであり「間違い(=正解がある)」を正すことではない、としています。「言葉には正しい・誤りがある」というありがちな誤解をまず指摘しているのは重要なところだと思いました。
    そして...続きを読む
  • つまずきやすい日本語
    国語辞典編纂者の著者が、ことばはつまずく、ことばは誤解をうむ、ことばは時と場合に応じて変わっていく、意思を伝え合うことは「正誤」ではなく、うまく伝え、うまく受け止めることだ、ということを、平易に説くもの。よかったです。
  • ことばハンター 国語辞典はこうつくる
    著者は三省堂国語辞典の編集委員。
    子どもに分かりやすく辞書編集の仕事と言葉の変化、分かりやすく説明することについて書いている。
  • ことばハンター 国語辞典はこうつくる
    おもしろくて一気読みだった。飯間先生の人柄が出ててよみやすくおもしろい。辞書を作るって地道で大変だなぁ。飯間先生の文は、子どもの本に向いているかも。新解さんと並ぶといいなぁ。児童書だけど。春の辞書の売り場に並ぶといいかなぁ。
    辞書や事典を読む子って、ときどき出会いますが、自分を変だと思っている子がい...続きを読む
  • 辞書を編む
    『三省堂国語辞典』の編集委員が書いた一冊。国語辞典を編集するプロセスに合わせて章を立て、それぞれ実例を挙げながら解説する。昨年12月に出版された『三省堂国語辞典第7版』の編集作業と並行して書かれただけあって、臨場感たっぷりだ。
    著者によれば、辞書の編集とは、1.編集方針を立て、2.用例を採集し、3....続きを読む
  • 辞書を編む
    三省堂国語辞書の編纂委員が書いた「辞書を編む」は面白かった。用例採集は面白かった。カメラを持って町に出て、用例を採集するなんて。知らなかったなあ。この辞書を買ってみようかな。iPhone版もあるようだし。
  • 辞書を編む
    そもそも「辞書の違い」って知ってますか?
    この本を読むまでは、収録数の違いくらいだと思っていたけど、辞書ごとに「編集方針」があるそうな。著者は「三省堂国語辞典」の編集委員ということで、三省堂国語辞典のできるまでが克明に書かれている。ちなみに、こちらの辞書は「中学生にでも分かる説明」をモットーにしてい...続きを読む
  • 三省堂国語辞典のひみつ おまけ付き
    読もう!と思ってもなかなか小説以外の本は途中で挫折してしまったり(新書など)するのに、
    これはそんなこともなく、次はどんなことが書いてあるのだ!?と小説のように先が気になってあっという間に読んでしまった。

    「舟を編む」を読んでいたから用例採集がどういうものかイメージしながら読むことができたような気...続きを読む
  • ことばから誤解が生まれる 「伝わらない日本語」見本帳
    誤解の例がいちいち楽しくて面白かった
    文章には普段から気をつけているつもりだが、うっかり分かりづらく書くこともあるので、手元に置いてたまに読み返したい。
    修飾詞の係りや助詞の使い方など日本語はめんどくさいなぁと改めて思った。
    指示語がなにを指すか分かるようにするのは著者の責任というのはドキッとした。...続きを読む
  • 辞書を編む
     新聞やテレビから街中まで、ことばを「採集」して、一冊の辞書にまとめあげる辞書編纂者のドキュメンタリー。

     昆虫や草花を集めるようにして、集めた宝物のことば達から選りすぐる。その宝物を磨くように、すんなり腑に落ちる語釈を長い時間かけて考え、現代で使われている「生きたことば」だけの辞書に仕上げていく...続きを読む
  • 辞書を編む
    三省堂国語辞典の編纂に関わる飯間氏が、その改訂の過程を、丁寧に著した本。
    言葉に向き合う飯間氏の真摯さがひしひしと伝わってくる良著です。

    いわゆる誤用も、「誤り」とばっさり切り捨てるのではなく、日本語の変化、派生の仕方の一つととらえるなど、「今の」日本語の姿を的確にとらえようとする姿勢がよくわ...続きを読む
  • 辞書を編む
     飯間浩明 著「辞書を編む」を読みました。

     著者は、「三省堂国語辞典」の辞書編纂者。2013年末に発売予定の第7版の改訂作業をめぐる知られざるエピソードを通じて辞書の魅力を伝えてくれる。

     たまたま新聞で紹介されていたので、手にとってみたのですが、読み出したら止まりませんでした。

     辞書の改...続きを読む
  • 辞書を編む
     辞典編纂の内側を知れる本。予想を超える地道な作業。
    以前「新解さんのなぞ」という本を読み、この辞書のマニアックな語釈が話題になったが、三省堂の辞書も「中学生にも理解できる」視点で工夫されたものになっているとのこと。新解さんでは、「右」は時計の文字盤の1~5のある側、と定義されていて、「左」は右の逆...続きを読む
  • 辞書を編む
    著者は『三省堂国語辞典』の編纂に携わっており、その編纂過程における話が記されている。
    第1章「編集方針」、第2章「用例採集」、第3章「取捨選択」、第4章「語釈」、第5章「手入れ」、第6章「これからの国語辞典」の全6章構成。
    国語辞典は様々な出版社から刊行されており、購入の際には非常に困っていた。特色...続きを読む
  • 辞書を編む
    辞書の改訂は世の中で使われている言葉を採取し、追加すべき言葉を厳選する一方で、辞書の編集方針に基づいて載せる必要なしとなったものを削除し、言葉の語釈を吟味し時には改める作業である。

    それはまさにアップルの最近のCMにある「一つ一つの『イエス』の背後には千の『ノー』が存在する」世界である。それぞれの...続きを読む