竹内薫のレビュー一覧

  • WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か
    この素晴らしき生命というもの。

    ノーベル賞受賞者による生物学の本。親しみのわく語り口で、少年時代の思い出を楽しく読んでいるうちに、自分も一度は考えた「生きているとは?」「生命とは?」という問いを一緒に解きほぐしていくことができる。中学1年生で頬の内側の細胞を観察したことを思い出した。あの時、自分の...続きを読む
  • 竹内薫の「科学の名著」案内  文系でも面白い! 世の中の見方が変わる90冊!
    科学の名著の魅力をわかりやすく伝えてくれる良書。

    相対性理論やニュートリノ、核融合についてちょっとわかった気になれる。

    環境問題に関する項目にページ数が多く割かれており、また熱量も感じるが、確かに危機感をおぼえないといけない段階なんだというのがわかる。
    ただ、だからといって経済をないがしろもでき...続きを読む
  • WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か
    ノーベル生理学・医学賞を受賞した生物学者ポール・ナースさんの書籍。

    細胞とは何か、遺伝子とは何か、進化とはどういことか、そして、今私たちが「生きている」と思っているものの基本的な仕組みがどうなっているのかを、非常にわかりやすい柔らかい言葉で書いてありました。

    そして、それを踏まえて「WHAT I...続きを読む
  • すごい物理学入門
    新聞のコラムとして投稿した記事をまとめたもの。平易な文章で宇宙や量子力学の最前線を紹介してくれている。前著のすごい物理学講義を読んだ後だからか、大まかな内容だなと感じたけど初手としてはその魅力に触れる意味で最適かなと。

    最終講義が秀逸。著者の学問の意味、自然科学と人文学の垣根を超えたシンクロなんか...続きを読む
  • WHOLE BRAIN(ホール・ブレイン) 心が軽くなる「脳」の動かし方
    神経解剖学者のジル・ボルト・テイラーさんの最新刊。
    彼女が37歳の時に脳出血を起こし、それから8年のリハビリを経て復活し、その体験を語ったTEDの講演が世界中の賞賛を得たことで有名な方。

    原題は「WHOLE BRAIN LIVING」。
    邦題は「ホール・ブレイン 心が軽くなる「脳」の動かし方」

    ...続きを読む
  • WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か
    メモ:「細胞」「遺伝子」「自然淘汰による進化」「化学としての生命」「情報としての生命」。

    生命とは①生殖し、遺伝システムを持ち、システムが動的(変動可能)な、②(細胞などで)物理的に区切られた、③化学的・物理的・情報的な機械的構造をもつもの。
  • すごい物理学講義
    物理学史の総まとめ
    ウィットに富む



    二十世紀初頭、合理的知性を充分に備えたあらゆる人びとにとって(要するに、アルベルト・アインシュタインただ一人にとって)、これはきわめて自然な推論だった。
  • ペンローズのねじれた四次元〈増補新版〉 時空はいかにして生まれたのか
    ペンローズの宇宙論
    「共形サイクリック(循環)宇宙論」(略してCCC)
    Conformal Cyclic Cosmology

    宇宙そのものが循環する


  • シュレディンガーの哲学する猫
    面白かった。哲学の入門書的な性格のものなので、こればかり読んでてもどうかと思うのだが、改めて手に入れたいなと思う。
    ウィトゲンシュタインのところで、言葉は、それぞれがその意味を存しているのであって、そこに一般的な概念を重ね合わせようとするからわからなくなる、というくだりは成程!と結構腑に落ちた。
  • 超圧縮 地球生物全史
    世界的ベストセラーとなったユヴァル・ノア・ハラリ著「サピエンス全史」「ホモ・デウス」を思い出す。

    何かのサイトで紹介されていた本書、気になり購入し、台風14号の影響による大雨で外出も出来ない休日を利用して読んでみました。

    地球に生命が誕生してから38億年の歴史が約300Pに集約されていました。
    ...続きを読む
  • 謎解きアドベンチャー カオル少年と物理の塔
    物理学への導入という意味で、小学生にも興味を持たせる内容かな、と思う。

    実際の理論はそれぞれ難しいけれど、
    それと身近なものを結びつけて
    解説してくれている
  • わが子をAIの奴隷にしないために(新潮新書)
    第四次産業革命が進行中の現代を俯瞰して、将来を担う若者たちの教育システムをどうするべきなのかについて、著者が強調しているのは、従来の記憶型の詰め込み教育ではダメだという点だ.AIが進化すると意識を取得する段階に達することが予測されるが、現状ではまだ先の事と言われている.年配者がAI先進者の若者と互角...続きを読む
  • WHOLE BRAIN(ホール・ブレイン) 心が軽くなる「脳」の動かし方
    人間の脳を大きく4つに分類し、それぞれの機能、特徴も、それぞれどう使えば良いかをまとめた本。
    とても面白かった。人間は感じる事が出来る考える生き物ではなく、考える事が出来る感じる生き物である。キャラ1の考える左脳、キャラ2の感じる左脳、キャラ3の感じる右脳、キャラ4の考える右脳があり、それぞれが連携...続きを読む
  • 体感する数学
    数学の幅広い分野が、日常と結びつけて誰でも読めるように書かれていた。ポアンカレ予想がなぜ宇宙の形を予測できるのかがわかった。しかし、例が具体すぎてあまりピンとこないものもあった。
  • すごい物理学講義
    古代から21世紀にいたる、宇宙の真理に迫る営みを、見通し良く、格調高く、崇高さすら読者に覚えさせるような文学的イメージも駆使して書かれている。ただ、量子力学の一応の成立よりあとの話は、やっぱりとっつきにくく、難しい。選ばれた物理学者(と、それを志す者)だけしか、その雰囲気を味わうことすら許されない高...続きを読む
  • すごい物理学入門
    カルロ・ロヴェッリといえば、ベストセラー「時間は存在しない」の天才物理学者
    個人的には「科学とは何か」に次いで2冊目

    こちらは「世界一わかりやすく美しい『七つの講義』」が売り文句
    対象者は一応(ワタクシのような)初心者向け

    ついつい備忘録を書きたくなるが、本書はそんなことより圧倒的な何か大切...続きを読む
  • WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か
    タイトルで思わず手に取ってしまった本。語り口も柔らかく、内容も初心者向けでよい。タイトルへの答えも著者としての回答をきちんとしている。良い本です。
    章で分けて説明していくのもわかりやすい。生命とはなにかは明確な答えのでないとてもむずかしい問題なんだなと改めて思う。コンピュータやシステムが難しいと言わ...続きを読む
  • WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か
    シュレディンガーの著書『生命とは何か』のオマージュという事だが、原作を読んでいないので、関係性が分からず。ただ、そのテーマを考える時、シュレディンガーが生命の秩序を保つ上で「遺伝」の重要性を指摘する他方、著者のポール・ナースは、ノーベル賞受賞者であるハーマン・マラーの定義「進化する能力を有するもの」...続きを読む
  • わが子をAIの奴隷にしないために(新潮新書)
    今まで読んだAIの本で、一番面白かった。
    このテの本を読む時は、
    「分からないだろうな」と想定して読んでます。
    もちろん今回も分からない事は多かった。
    でも、面白かった。
    なんというか、
    人間的で笑、スピード感がありました。
  • WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か
    生物の目的は「自分を永続させること」にあり、その方法は「生殖」し「遺伝子を残すこと」。つまり生物としての人間が人生でやるべき唯一のことは、遺伝子を残すことだと解釈しました。一方で、生物は自然淘汰によって進化し、その進化は「生き残れなかったものたち」のおかげでもある、とも書かれていました。自分が後世に...続きを読む