渡辺淳一のレビュー一覧

  • 遠き落日 上
    真の野口英世の人生を綴った伝記。尊敬する人物だっただけに、彼の意外な生き様には驚いたが、逆に人間味があって、とても興味が持てた。
  • 化身 上巻
    別れるようで、別れないという渡辺淳一いわゆる恋愛話ですね~。上巻は、箱根の秘めたる逢引が面白いです。
  • 流氷への旅
    自然の情景が目に浮かぶようで印象深かったです。また、いい意味で主人公の人間臭さが現れていたので共感しやすかったです。
  • 鈍感力
    おおらかな人と結婚しよう。おおらかな子供に育つのかな。
    だいたい歳をとっても元気な人はひとのはなしをきいてない。だからストレスがかからない。やっぱ適当が大事だな。

    相手の言うことをさほど真剣に聞かない。いつも血管が開いていて血液がサラサラ流れて健康。
    なにごとにも神経質にならず、いい意味で鈍感であ...続きを読む
  • 鈍感力
    私にとってこの本はとても幸せに生きるために大事な事をかかれている本だと思います。
    これが出来ない人が苦労して生きています。
    少しでも幸せに近づく為の大事なポイントだと思うので、ぜひ沢山の人に読んでもらいたいです。
  • 仁術先生
    ほっこりする短編集。単行本化されていなかったものを、おそらく渡辺さんが亡くなったことなども影響して文庫にしたのだろう。
    渡辺さんでなくても書けそうな話ではあるが、とはいえ渡辺さんが書くからこそ単なるいい話では終わらずリアルさも出てくるわけで、あらためて、偉大な作家さんだったなあ、と思うのです。
  • 鈍感力
    上司の小言にはハイハイって応えれば良いんだーーーー!
    ちょっと最近、上司に悩んでいたので随分気持ちが楽になりました。夢中になって読んでしまった。

    恋愛とか子育てに関しては時代に合ってない所もあるけど、人間関係に困っている人は必読。
  • 流氷への旅
    紙谷は不器用だし、美砂は嫉妬深いけれど、久しぶりに続きが読みたいと思った話だった。
    読んでいくうちに私も紙谷が好きになってしまった。
    現代のようにすぐ連絡がとれるのとは違う良さもある。
  • 失楽園(下)
    死を引き立て役にして雰囲気を弄んでいるうちに、気づくと死に絡まり陥っていく哀れな2人。どっぷり浸かっているようで最後まで冷めた視線も残っている久木と、死を幸福な夢と思い込む凛子、少し男女の違いがある。阿部定、有島武郎。太く短い恋。幸せの絶頂の死。仕事も家庭も社会も捨てるしかなく、現実離れした大人の純...続きを読む
  • 失楽園(上)

    不倫もの。日経新聞連載だったらしく「おじさんの妄想する不倫」って感じで、ぎりぎり読める官能小説。「女体の神秘を思う」「女は「やめて」と叫びながらも諦めたように…◯◯は熱く燃え…」こういう小説があるから女性の身体と性をいいように誤解する人がいるのでは…勝手に久木がムラムラしてやってるだけじゃないか、...続きを読む
  • 鈍感力
    昔流行語大賞を取った有名な本です。2010年の本なので10年以上前ですね。鈍感力の定義として、「嫌なことがあってもそこにとらわれることなく、前向きに前を向いて歩いていこうという力」というのは納得です。でもそれを説明する例え話が今だとセクハラ、モラハラ、パワハラになりそうな言葉ばかりで読んでてちょっと...続きを読む
  • 遠き落日 下
    野口英世のイメージがガラリと変わった。
    そもそも、知ったフリをしていただけと分かったのだが。

    ここまで研究に明け暮れ、地位や名声を追い求め、生きて生き抜いて、一生を終えるとは。そのパワフルさに圧倒された。この世は野口英世が生きるに値する世界だったのではないか。
  • 別れぬ理由

    夫婦とは?

    夫婦は、所詮他人です。だからこそ互いを気遣い時に、喧嘩をする。
    作品中で、夫婦が浮気してもやっぱり相手に取られたくない。怒るのは愛する証 愛していなければ怒らない。熟年離婚は、些か現実離れしている。生活力もそうだが、心の安心感がない。
    失って初めてわかるのかも知れない。
  • 鈍感力
    医学的知見をさりげなく交えながら、鈍感であることが人生を豊かにすることを説いた本。
    読む前は、小説家的独善な内容かと思い込んでいたが、全然違った。
    意外と面白かった。
  • 鈍感力

    一見、ネガティブワードの鈍感力。
    現代では、シャープ、クレバー、敏感といった人が持てはやされがちです。
    一方で他人の目や言動を気にしすぎて人間関係などで苦しんでいる人も多いのも事実。

    あまり周りを気にしすぎず、包容力をもって、ちょっと鈍感なくらいな包容力を持っていた方が、人生楽しく健康に生き...続きを読む
  • 孤舟
    定年退職した威一郎の生活を描いた小説。定年後、家にずっといるので妻とうまくいかず、出て行かれてしまう。その間にデートクラブの女性と知り合い、少しは気が紛らわせ、自分のことを自分でできるようにもなった。妻が戻ってくるといなくなった間に自分が変わったことに気づかされ、今後の生活を見直すことになる。
  • 白き狩人
    二番町先生はまさにサイコパス。この時代からサイコパスを主人公にした小説があったとは。衝撃的。
    医療制度の問題点や女のマウンティングへの指摘は本質ついてると思う。
    作者は男なのに、どうしてこんな作品が書けるのか。医師だから?患者を取材もしくは観察しているのか。少し不気味。
    ここまで書いて気づいたけど、...続きを読む
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014
  • 遠き落日 上
    野口英世の伝記
    幼き頃の火傷で左手が不具に。しかし、その不遇の境遇をバネに勉学に勤しみ単身私費で渡米し幾多の苦労を乗り越え大学助手までに至る。

    千円札の偉い人程度しか知らなかった。
    勉学、語学、忍耐力が人並み外れて優秀だった一方で、金遣いが荒くエゴイストであり、友人には是非ともなりたくないような人...続きを読む
  • 愛の流刑地(上)
     以前に失楽園を読んだことがあるからある程度想像していたことではあるが、ポルノ小説を読んでいるかのような感じの描写が続く。かといって退屈するわけではなく、決して若いとは言えない主人公たちの不倫愛を一気に読ませてくれる。