仁術先生

仁術先生

495円 (税込)

2pt

3.4

【渡辺淳一文学賞創設記念電子化!】東京下町の個人病院に勤務することになった円乗寺優先生。堅苦しい大学病院から逃れてやって来た。専門は外科だが、内科、婦人科、何でも診ることとなる。酒好きな先生は、ある晩近くの寿司屋に入ったが、店の青年が自分の患者であることに気づく。彼は他人には言えない病気の持ち主だった――人情味あふれる仁術先生の診察と活躍を描く異色のメディカル・ユーモア小説。

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仁術先生 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年10月20日

    ほっこりする短編集。単行本化されていなかったものを、おそらく渡辺さんが亡くなったことなども影響して文庫にしたのだろう。
    渡辺さんでなくても書けそうな話ではあるが、とはいえ渡辺さんが書くからこそ単なるいい話では終わらずリアルさも出てくるわけで、あらためて、偉大な作家さんだったなあ、と思うのです。

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    Posted by ブクログ 2016年03月24日

    時代背景が古いが面白い。大学病院のDrが小さな町の開業医となった。いろいろな病気で悩んでいる人に、病気を看るだけでなく、その人の人間的な部分を基本に診療やアドバイスしているので、温かみがあって読んでいても心が温まる話が多かったです。短編なので、サクサク読めました。

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    Posted by ブクログ 2016年03月11日

    大学病院を辞め東京下町に移ってきた円城寺先生と、下町の患者たちの人情味溢れる日々の往診の話。
    浅田次郎とか好きな人なら気にいるだろうな、な世界観を背景に、「エロ」と医学の知識を絶妙なバランスで絡めて話が展開するあたりがこの作者の技術力なんだろうなあ。男女の性がテーマの話ばかりなのに、変ないやらしさが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年11月06日

    久しぶりに渡辺淳一さんの本を読みました。自分の知らない医学の世界に入っていけるこの種の題材は大好きです。
    地位や名声よりも目の前の患者さんにどれだけ素直に向き合うかをそのまま表現したような内容でした。
    自分の仕事に照らして、こうありたいと思える話に心が洗われました。また渡辺さんの本を読んでみたくなり...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年01月26日

    渡辺淳一(1933~2014)著「仁術先生」、2014.9発行。1972~1973年発表の短編が収録されています。著者40歳前後の作品です。梅毒の男性と女性患者、ヒステリーの美人患者、不能男性の治療などの話です。軽い読み物、可もなし不可もなしといったところでしょうか。失礼しました。

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    Posted by ブクログ 2018年10月28日

    2015年 59冊目

    この物語の舞台は72年後頃
    昭和の時代ではあるが、大学病院での勤務から下町の潰れそうな病院に勤務することになった医師の物語。
    システム化された大学病院より人間との会話がある下町での勤務を楽しむ主人公。
    医学部を出た渡辺淳一らしい医師を主人公とした短編集であるが、結局ネタが男女...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年01月10日

    狭い路の左右に家が密集し、それらはせいぜい2階建てで、夕暮れどきなど開け放たれた窓から三味の音が流れてきたりする。大学病院の地位も肩書きも捨て、下町の風情が色濃く残る小さな診療所に赴任した仁術先生。権威一点張りの大学病院にはない人情の機微に触れながら人として生きていくことの意味を考えさせられる。下町...続きを読む

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