【感想・ネタバレ】仁術先生のレビュー

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Posted by ブクログ

ほっこりする短編集。単行本化されていなかったものを、おそらく渡辺さんが亡くなったことなども影響して文庫にしたのだろう。
渡辺さんでなくても書けそうな話ではあるが、とはいえ渡辺さんが書くからこそ単なるいい話では終わらずリアルさも出てくるわけで、あらためて、偉大な作家さんだったなあ、と思うのです。

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2022年10月20日

Posted by ブクログ

時代背景が古いが面白い。大学病院のDrが小さな町の開業医となった。いろいろな病気で悩んでいる人に、病気を看るだけでなく、その人の人間的な部分を基本に診療やアドバイスしているので、温かみがあって読んでいても心が温まる話が多かったです。短編なので、サクサク読めました。

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2016年03月24日

Posted by ブクログ

大学病院を辞め東京下町に移ってきた円城寺先生と、下町の患者たちの人情味溢れる日々の往診の話。
浅田次郎とか好きな人なら気にいるだろうな、な世界観を背景に、「エロ」と医学の知識を絶妙なバランスで絡めて話が展開するあたりがこの作者の技術力なんだろうなあ。男女の性がテーマの話ばかりなのに、変ないやらしさがなく読めるのが凄い。

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2016年03月11日

Posted by ブクログ

久しぶりに渡辺淳一さんの本を読みました。自分の知らない医学の世界に入っていけるこの種の題材は大好きです。
地位や名声よりも目の前の患者さんにどれだけ素直に向き合うかをそのまま表現したような内容でした。
自分の仕事に照らして、こうありたいと思える話に心が洗われました。また渡辺さんの本を読んでみたくなりました。

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2014年11月06日

Posted by ブクログ

渡辺淳一(1933~2014)著「仁術先生」、2014.9発行。1972~1973年発表の短編が収録されています。著者40歳前後の作品です。梅毒の男性と女性患者、ヒステリーの美人患者、不能男性の治療などの話です。軽い読み物、可もなし不可もなしといったところでしょうか。失礼しました。

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2019年01月26日

Posted by ブクログ

2015年 59冊目

この物語の舞台は72年後頃
昭和の時代ではあるが、大学病院での勤務から下町の潰れそうな病院に勤務することになった医師の物語。
システム化された大学病院より人間との会話がある下町での勤務を楽しむ主人公。
医学部を出た渡辺淳一らしい医師を主人公とした短編集であるが、結局ネタが男女の関係にいくのも渡辺淳一か。
羽田から福岡での飛行機の中で読んでしまいましたが、楽しい娯楽小説でした。

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2018年10月28日

Posted by ブクログ

狭い路の左右に家が密集し、それらはせいぜい2階建てで、夕暮れどきなど開け放たれた窓から三味の音が流れてきたりする。大学病院の地位も肩書きも捨て、下町の風情が色濃く残る小さな診療所に赴任した仁術先生。権威一点張りの大学病院にはない人情の機微に触れながら人として生きていくことの意味を考えさせられる。下町の小さな小さな出来事。どの物語にも思いやりがあり人肌の温もりがある。心がほんのり暖まった。

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2015年01月10日

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