渡辺淳一のレビュー一覧

  • エ・アロール それがどうしたの
    銀座にある分譲型高級高齢者福祉施設の所長・来栖が体験する高齢者ならではの性にまつわる数々のエピソードを小説としてまとめ上げた一冊。最後には来栖自身の失恋のエピソードも加わる。
  • 流氷への旅
    あらすじ
    灰色の空と白い氷原に覆われた街・紋別。
    竹内美砂は流氷研究家・紙谷誠吾を知り、強く魅かれていく。彼はかつての恋人を奪い自殺したという友人のことで心を閉ざしていた。一途に燃える美砂の愛の炎は、そのわだかまりを解かすことができるのか。二人は結ばれることになるのか。

    感想
    初めて渡辺淳一さんの...続きを読む
  • 流氷への旅
    北海道と東京との愛の話。
    女性側のすごい片思い。
    ぐいぐいくる。
    相手もこれは気づくだろうレベル。
    そんな中季節に合わせて想いも変化していく。
    もっとドロドロになると思ったが、
    意外と普通にハッピーエンド。
    昔の小説って感じです。
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014
  • 失楽園(下)

    昔読んでもう一度読んでみた。

    経済新聞で掲載されていてその当時、話題となり映画化されたりテレビ化されていました。
    何だかもう一度読んで渡辺淳一のエロチズム満載のこの本、いまのこの世の中で読み直してみると随分身勝手な二人だなぁと思います。
    どうせ死を選ぶなら人知れず死を迎えれば良いのではと思います。
    さらに最期の願いで二人を...続きを読む
  • 孤舟
    2010年に出版された時点から2020年の今日から見ると、背景は大きく変わっている。しかも悪い方向である。でも読むべき価値は十分にある。そして、この本は働きはじめの人に読んでもらいたい。特に会社に社畜となった時点で読んでみるといいと思う。また個人事業主の両親をもつ(自分がそうだった)人にも学ぶべき点...続きを読む
  • シャトウ ルージュ
    結婚して2年、33歳の医者克彦とセックスを嫌う美しい妻月子27歳の物語。妻を愛するためとは私は思えないが、パリ旅行中、契約上の拉致で妻を城に幽閉、拘束された全裸の妻が男たちに調教される様子を覗き見する夫。帰国後は送られた映像を眺めて悶々とする夫。この無謀ともいえる男の策略がもたらす行く末はいかに。4...続きを読む
  • 孤舟
    最近、自分の老後のことが心配になり、そのジャンルの小説を選ぶことが多くなった気がする。この小説の主人公の威一郎は、60歳で定年後もあいかわらず家で妻を顎で使っていたため、妻からあいそをつかされてしまう。
    確かに今まで毎日仕事をしていた人生だったのだから、趣味を見つけろと言われても戸惑うことは予想でき...続きを読む
  • 愛ふたたび
    渡辺淳一氏の作品は医療ものなどが好きで昔よく読んでいたが、最近は恋愛ものが多いので読んでいなかった。これは遺作とも呼べる作品らしいが、文庫のあとがきで林真理子氏が「それほどの傑作ではない」と書かれていたように、そこまで文学としてすばらしいものではないと思う。
    しかしこの話は、主人公の気楽堂という男が...続きを読む
  • 幸せ上手
    心に響くフレーズ
    ① 立派な概念を持った、真剣な人ほど周りを疲れさせる。
    ② 教える上で、まず重要なことは、それを学ぶ楽しさを教えることです。
    ③ 他人の気持ちがわかる人、自分の思いを相手に分かるように伝えられる人、物知り顔に批評するだけでなく、代わりの案を考え、説明できる。それが頭が良く、魅...続きを読む
  • 桐に赤い花が咲く
    都会の片隅で起きた2つの異常な殺人事件!その死体に残された同じ不可解で残忍な刺傷は何を意味するのか…。暗い運命を背負った人間の苦悩を描く著者初の推理。未刊行作品。
  • 鈍感力
    些細な変化にも機敏に対応することが良しとされがちな中で、鈍感であることこそが最後まで生き残る。

    胆力
    包容力
    とも置き換えられるのかな

    人に迷惑をかけている(と思われがちな)鈍感そうな人より、迷惑だと感じている敏感な人の方が実は生きづらい。

    たしかに、おもしろい。
  • 仁術先生
    渡辺淳一(1933~2014)著「仁術先生」、2014.9発行。1972~1973年発表の短編が収録されています。著者40歳前後の作品です。梅毒の男性と女性患者、ヒステリーの美人患者、不能男性の治療などの話です。軽い読み物、可もなし不可もなしといったところでしょうか。失礼しました。
  • 孤舟
    2015年19冊目
    大手広告代理店で役員までなった男が定年になった。
    働いている時は寝に帰るだけの日々。
    定年になって自分がうちにいることになれば妻は喜ぶ事になるだろうと思ったが、妻は妻の世界を作っており、夫がいることでストレスが溜まっていく。
    男にはそんな妻なことがわからない。
    ついに妻は家を出て...続きを読む
  • 仁術先生
    2015年 59冊目

    この物語の舞台は72年後頃
    昭和の時代ではあるが、大学病院での勤務から下町の潰れそうな病院に勤務することになった医師の物語。
    システム化された大学病院より人間との会話がある下町での勤務を楽しむ主人公。
    医学部を出た渡辺淳一らしい医師を主人公とした短編集であるが、結局ネタが男女...続きを読む
  • 孤舟
    第一線で戦ってきたサラリーマン戦士の定年退職後の悲しいドラマ
    妻との会話が定年前でもあるあるすぐて切ないw
    上手な歳のとり方をしたいものだと思う
    まぁ、今時のサラリーマンは会社よりも家庭に傾倒しているのでこの小説のような物語は生まれてこないだろうけど
    定年退職以前に早期離婚のが問題だ
    熟年離婚まで持...続きを読む
  • メトレス 愛人
    *男が妻子を捨て、修子との結婚を決意した時、修子の中の何かが変わった。自立して生きる女にとって自由な愛とは何かを問う問題作*

    1994年モノなので、状況設定はかなり古いです。なのに、男と女の情景はさして変わらないものなのですね…。渡辺淳一氏らしい、情感溢れる描写に引き込まれます。
    特に、「行き詰っ...続きを読む
  • 孤舟
    評価は3.

    内容(BOOKデーターベース)
    大手広告代理店の上席常務執行役員まで務めた大谷威一郎。関連会社の社長ポストを蹴って定年退職した。バラ色の第二の人生を思い描いていたが、待ち受けていたのは夫婦関係と親子関係の危機。そして大きな孤独だった。犬のコタロウが側にいるだけのさみしい日々がつづく。人...続きを読む
  • 愛の流刑地(下)
    タイトルの「愛の流刑地」というのは、なじみのバーのママさんからの手紙に書いてあったことなんだー、と知る。
  • 鈍感力
    ずーーっと前から読む本リストに入ってたので読んでみたけど、僕自身、必要十分に鈍感だなと確認できたのでまあ良かったかな。

    夜寝れなかったり、色々な事が気になっちゃう人はささっと読むと勇気もらえるかもしれないですね。