京極夏彦のレビュー一覧
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今作は塔子さんが主軸。当時の女性の置かれた役割や家父長制についての煩悶は、未だ共感できてしまうもの。塔子さんの悩みと、弔堂の選書が照らしてくれる進んでいく道には涙してしまった。
松岡國男さんの辛さも、時代を超えるもの。死とは、そして死者はどこへ行くのか。それを考えることはどう生きるかにつながる。國男...続きを読むPosted by ブクログ -
今回は榎さんお休みで、木場修が活躍(^^)♪これ読むと、京極堂シリーズの新作が読みたくなって仕方がなかったんだけど、最近はこれで満足している自分がいる(^o^;)栞菜ちゃんの財布は見つかったのかしら?おまけマンガも楽しい♪Posted by ブクログ
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自分にとって人生の指針となるただ一冊の本を売ってくれる書店。だがその本屋は街に馴染みすぎて皆面前で通り過ぎてしまう。
歴史の偉人たちが弔堂で本と出会い…の流れが面白い。竹久夢二の話が私は好き。
私が弔堂を訪れたら一体どんな本を勧められるだろうか。Posted by ブクログ -
かる〜く読めます(笑)
かなりビロウな話だらけなのでお気をつけください(食事中 厳禁!)
やっちゃってる爺婆が大活躍。
京極夏彦氏がちょいちょい挟む小ネタに大爆笑でした。(必殺シリーズファンファーレ、ビオランテの沢口靖子)
嫌いじゃないです。と言うか好き。Posted by ブクログ -
京極夏彦さんは京極堂シリーズ(は途中まで)、今昔百鬼拾遺のシリーズなどを読んできましたが、この書楼弔堂シリーズも前から読んでみたかったんです。
江戸の町の書楼弔堂の亭主は「ただ一冊、大切な本を見つけられればその方の仕合わせ」と云っている本屋です。
しほるという小童がひとりいます。
高遠という弔堂...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトルから興味深かったのですが、まさかこんなに面白いとは! 読みながら、声を出して笑ってしまいました。民話にはひどい話があるのは知っていたのですが、「語る人のウケ狙いで作られた」という京極氏の言葉に膝を打ちました。それまで、「なんだこの意味不明なオチ」と思っていた民話が、俄然魅力的に感じました。Posted by ブクログ
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民話マニアが珠玉(?)の面白ひどい話を持ち寄って語る本。とんでもない屁や糞が飛び交いふざけた省略や付け足しは勿論、教訓もへったくれも無いという凄まじさ。なのに抜群に面白い。珍奇な話、変な話、謎の話が好きな人はぜひ読んで欲しい本です。日本の民話すごい。Posted by ブクログ
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面白かったー!
明治20年代の東京。異様な本屋、書楼弔堂には無数の本が集められおり、己の一冊を求めて迷える人々が訪れる。
そこの主人は迷いを晴らし、その人のための本を紹介する。
まるで京極先生の説教を間近で聞いているような贅沢な気分になる本だった。Posted by ブクログ