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死んだ女のことを教えてくれないか。三箇月前、自宅マンションで何者かによって殺された鹿島亜佐美。突如現れた無礼な男が、彼女のことを私に尋ねる。私は彼女の何を知っていたというのだろう。交わらない会話の先に浮かび上がるのは、人とは思えぬほどの心の昏(くら)がり。極上のベストセラー。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
読み始めは、ケンヤの話し方にムカついて、この本苦手だなぁーと思ったが、貸してくれた人の面目が立たないだろうから、無理して読み進めた。 だけど、1人目2人目と読んでるうちに、ケンヤからの問いかけでズルズルと仮面が剥がれ、押し問答の末に本性が現れていくことに、どんどん引き込まれていった。巧みな文章。 自...続きを読む分の感情さえよく分からないのに、他人のことなんて理解できないよなぁ…。 因みに50歳間近なわたしは、不幸でもないけど、もういつ死んでもいいやと思っている。
舞台化するというので観劇前に履修。 これをどうやって舞台にするのか、愉しみで仕方無い。 タイトルのニュアンス最高でした。 何はともあれ、ワタライケンヤが好き過ぎる。ふふ。
死んだ女のことを聞いてまわる無礼な男。 その男と話しているうちに、自らの矛盾や身勝手さを突き詰められ、しまいには「死ねばいいのに」と言われる。その言葉を言われた当の本人は、自分自身で気づかなかった本音や感情に気づいてしまう。 無礼な男、ワタライケンヤが聞いてまわる人たちは、身勝手な人たちだ。ただ、そ...続きを読むの人たちが持つ身勝手さは、読者である自分自身も持っているものであり、だからこそワタライケンヤの放つ「死ねばいいのに」という言葉が、まるで自分自身に言われているかのように刺さってくる。 しかし、その時に、改めて自分自身を客観的に見ることができ、自分の背負う余計なものに気づくこともできるかもしれない。 気づくだけでは、きっと日常は変わらない。だが、気づく前と気づいた後では、その背負っているものの重さは変わるかもしれない。 本作は正に「憑き物落とし」の本だと感じる。 そして、憑き物を落とされているのは、作中の登場人物ではなく、読者である自分自身だった。
・読んでくうちに、アサミがどういう人だったのか気になって仕方なくなって、ページを捲る手がとまらなかった。アサミが幸せと言った言葉をケンヤは信じたけど、本当に幸せだったかは分からないし、幸せだと自分で思ってても幸せじゃないこともあるしその逆もあるし、幸せってむずいなと思った。 ・周囲の状況の描写がな...続きを読むく、(ミステリーってそういうものなのかな、久々に触れたから分かんないけど)淡々と会話が進んでいくから読みやすかった。 ・決めゼリフがいつ出てくるのかそわそわしながら読んでた。ケンヤ、おれ馬鹿だからっていうくせにめちゃくちゃ論破してて途中から面白かったしカウンセラーになった方がいいよ。魅力的なキャラクター。 辻村深月さんの的確な解説もすごくよかった。たしかにもう「死ねばいいのに」とは言えないな。前向きになる、とは違うんだけど。「強制的な救済」なんて言われてしまうともうそれ以外の言葉が見つからない。
亜沙美が死んだのはショックだったな。そう言ったのだった、私は。ー冒頭から持っていかれた。 初めての京極作品。書店で思わず手に取った、目を引くタイトル。試しにページを捲って書き出しを読んだ瞬間に、これは絶対に面白い!と確信し速攻レジへ。 驚いたのは、その読みやすさ。私の場合、初めての作家さんだとどれだ...続きを読むけ面白くても、文章のクセや世界感を掴むまで始めの数十ページ読むのに時間がかかるのだが、本作は気がついたら100ページ以上あっという間に進んでしまっていた。まるで映画を観ているように自然にのめり込んでいた。 ワタライケンヤの正体には途中から分かってしまったが、そんなのは作者の許容範囲なのだろう。分かった上で、この不思議な物語がどう結論づくのか、どうしてそんな行動をとったのか理解したいと思った。 結局、理解しようと思うことが間違っていたと思った。 事件を捜査する警察や、弁護士、裁判官たちは、生前の被害者のことを知らない。事件を起こす前の犯人を知らない。それを正しく裁くべく理解しようとする。それは結局は自分たちの理解できる感情に当てはめて、理解したつもりになっただけで、本当の動機を理解することなんて出来ないんだと思った。 でもそうして範疇に収めないけば、いつまでたっても罪は裁けないか、問答無用で投獄ということになる。 情状酌量って何だろう、本当の正しさってどういう事なんだろう…とハッとさせられた。
京極夏彦の話題作、「死ねばいいのに」。タイトルが衝撃的だけれど、主人公?のケンヤの素朴な問いかによって登場人物たちが問い詰められていくのと合わせて、読者もえぐられていく、そんな作品。ヤクザ、陰湿的な嫌がらせをする女性、うだつの上がらない男性社員から警察、弁護士まで人間誰しも弱みがあり、素朴な問いかけ...続きを読むに反論することができない。それを超えていたのが、、、。 ライトな小説ながら読ませる力は強力でさすが京極夏彦という感じ。
来年の舞台化に向けて、予習のために読みました。 「京極さんのお話読むの久しぶり〜。ゆっくり読むぞー」と思いつつ、気づいたら読み終わってました。。。 読めば読むほど、つかみどころのない。 むしろ、つかみたくない気になる。 会話してるのに、会話しているのを読んでいるだけなのに、どんどん感情が迷子になり...続きを読むそうなお話。 わかったつもりでわかってない。 知ってるつもりで何も知らない。 ちょっとなんていうか、複雑な気持ちにされる読後感な一冊です。。。
個人的・夏のホラー強化月間…のつもりで読んだんだけど、これもまた違ってました。作者に対する思い込み。これを読もうと思ったのは、ダヴィンチ・プラチナ本だったっけ?氏の著作なら何でも、というファンではないから、何かきっかけがあったけど忘れた。さておき、ノンシリーズの本作、自分の読んだ氏の本の中ではだいぶ...続きを読む好きな方だった。不遜な態度を取る割にビビりな主人公とか、なんだか身につまされるようで…。でもそんな彼から発せられる言葉たちは、実に的を射ていて、本当は自分のことばかりのインタビュイーたちの化けの皮を、見事に剝がしていく。そしてこの連作インタビュー物っていう結構、だいぶ好きだな。恩田陸のQ&Aとか。
目を逸らさずどこまでも真っ直ぐに、教えてよ何で?と問うてくる7人目に、問われるのがつらくなって読み進めづらい気持ち。
素直さの強さ。 まっすぐであることの残酷さ。 ただ、相手が豆腐なだけという可能性もある。 生きづらいよねぇ。でも、がんばろ。
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