レビューを拝見して知った本です。ありがとうございます。
ラストがすごくハラハラさせられるサスペンスで一気読みでした。
柏原麻由子は自分を高校三年生だと思っていますが、実際は41歳の主婦です。
20年前、閤田幹成による通り魔殺人で両親を殺されています。
その後交通事故に遭い、加害者である長岡光治と
...続きを読む縁があり結婚しています。
しかし麻由子は事故が原因で記憶障害を発症してしまっています。
それで、すぐに自分が結婚していることも夫のことも何もかも忘れてしまうのです。
その麻由子が「自宅で閤田を刺し殺した」と自分で警察に電話をかけて逮捕され、留置所にこう留されます。
以下、途中までネタバレありますのでお気をつけください。
夫の光治は「自分だけを信じるんだ」と麻由子にメモを残します。
そこに米森久江という麻由子を娘のように可愛がる老婦人が「麻由子は無実だ。あの子がそんなことをするはずがない。弁護士をつける」と言い出し「夫が麻由子に暴力をふるっていた」と言い出します。
麻由子は夫に電話をかけさせられたことを思い出します。
それで今度は麻由子の介護に疲れた夫の金銭目的の犯行が疑われ、久江が光治に襲われて光治が指名手配されます。それで麻由子は釈放されますが、そこから物語は麻由子の記憶がないということがネックになり麻由子は真犯人に狙われるというどんどん怖い展開になります。
一体、真犯人は光治なのか…。
それとも他に誰かいるのか…。
麻由子は誰を信じるのか。
本当にハラハラする展開で怖かったです。
ミステリーというよりはサスペンスかと思います。
最後は怖いだけでなく泣かされるオチもあります。