秋吉理香子のレビュー一覧

  • 終活中毒
    著者の作品は「息子のボーイフレンド」に続いて二作目。
    想像してたのと違ったけどどれも面白かった。

    四人の終活を描いた短編集。
    *SDGsな終活
    *最後の終活
    *小説家の終活
    *お笑いの死神

    温かな読後感の「最後の終活」が特に一番好きでしたが、「SDGsな終活」みたいな毒を含んだのもおもしろい。
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  • 婚活中毒
    山本文緒さんの『恋愛中毒』のように、婚活に溺れる人々の話かと思っていましたが、読んでみたらそんなことはなく、ひとつひとつの短編がしっかりミステリでした。最後まで結末が分からず、続きが気になって一気読みしてしまいました…。どれもこれも本当にあってもおかしくなさそうで、人間不信になりそうな話ばかりだった...続きを読む
  • 婚活中毒
    面白くて一気読み。

    婚活を巡っての攻防戦を巧みに描く。コロナが明けたとはいってもいつでも人とつながれるということは、選び選ばれる関係性もより残酷な実情が浮き彫りになっているのだろうか。世の中でありきたりな幸せを築くのにも様々な戦略が必要。しかし、思った通りにはいかないのが婚活。お互いに人生を掛けて...続きを読む
  • 婚活中毒
    執念深く、したたかな女性たち。
    怖い、でも、魅力的。
    ゾワっとしつつもドロドロはしすぎない、ライトなイヤミス。
    面白くて駆け足で読んでしまった。
  • 無人島ロワイヤル
    読みやすいタッチだったからそんな殺し合いじゃないかと思いながら読んだけど、ドキドキした!
    終わり方、私は大好き。
  • 月夜行路
    主婦の沢辻涼子は、中学と高校になる子どもの世話とすれ違いで会話もない夫との生活に孤独感を募らせていた。
    その矢先、久しぶりに帰ったきた夫の浮気を疑い、後をつけて家を飛び出し、BARのママ・野宮ルナと出会う。
    愚痴をこぼしたところ、涼子の心の中まで見抜いていて、自分が抱える報われなさの正体が元彼である...続きを読む
  • 無人島ロワイヤル
    フォロワーのジジさんのレビューを拝見して気になった本作『無人島ロワイヤル』の概要と感想になります。

    とあるバーの常連たちの何気ない「無人島に何を持っていく」という会話から始まり、バーのマスターが所有する無人島へ実際に旅立つ御一行。綺麗な砂浜とヤシの実等に囲まれた楽園での時間を満喫できるかと思いきや...続きを読む
  • 月夜行路
    エンタメ小説として
    読みやすく、
    一気に短時間で読めた。

    専業主婦が元彼を探す旅をする。
    偶然知り合った文学好きなママと。

    展開は、あくまでも
    エンタメとしての面白さで
    全てが上手く出来過ぎなんだけど、
    それはそれで
    読んでいて
    気持ちよく、ストレスなく楽しめた。

    もしかしたら、
    ドラマにして...続きを読む
  • 特選 THE どんでん返し
    神様が良かった。
    そういうのも神様というのか…という驚きと
    リアルな感じが読む手を進めた。

    五篇入っているのでハマらないものもあるけど
    お得感はあるかなと言った感じ。
  • 無人島ロワイヤル
    バーのマスターが持っている無人島へ常連達が集まった。持って行っていいアイテムは3個だけ!実は金持ちマスターの策略にハマった者達が生き残りを賭けてバトルを始める。最後の最後でこうなるとは…最後に残ったのが、まさかの…最後のオチに笑えた。
  • 月夜行路
    青い鳥ならぬ昔別れた彼氏を探して大阪の地を巡り、家に戻るロードムービー。
    銀座のクラブのママとの旅は心中事件、強盗殺人事件を解決するミステリーでもあり、大阪の文学名所旧跡巡りでもあって、文学作品が事件解決に繋がるという二重のお楽しみ。最後の哀しい真実もわかって良かったと思え、都合良すぎる気もしないで...続きを読む
  • 監禁
    2023/11/5

    我が子を夫に任せて夜勤に出たら夫と連絡がつかない。喘息の娘は無事なの?と心配する由紀恵と、監禁されている夫。

    あれ?肩透かし?と思ったらもう一度展開が来てびっくり。

    家の戸締りは大事。
  • 暗黒女子
    久しぶりのイヤミス。
    何通りの動機と犯人像とに先が気になり一気読み。
    表面はみんな人思いのいい生徒なのに、全員嫌な人だった。イヤミスにありがちだけど、面白かった。
  • 無人島ロワイヤル
    バトルロワイヤル➕無人島サバイバルという面白い掛け合わせ。
    ミステリ要素はあまりなく、純粋に閉鎖空間バトルロワイヤルものとして面白い。
    意外な人物が最後まで生き残ったが、もうひと展開欲しかったのも事実
  • 月夜行路
    良い意味で想像してたのと全然違う物語だった。日々鬱屈した思いを抱える中年主婦、涼子は大好きだった初恋の彼に会いに行こうと思いたつ。ひょんなことから涼子と意気投合した銀座のバーのママ、ルナはその初恋探しの道中に同行する。主婦の元彼をめぐる恋愛模様かと思いきや、大阪ロードノベル+文学聖地巡礼+ライトミス...続きを読む
  • 眠れる美女
    ジゼルの続編です。魅力的な登場人物は健在でバレエの描写も素晴らしいです。演目になぞらえたミステリー要素も良かったです。
  • 監禁
    主人公の職場での活躍や育児との両立で家庭でイライラがしてしまう気持ちがすごく伝わります。そこからの意外な展開はさすがです。ラストにかけてまた一悶着あるかハラハラしてましたがあっさり終わって少し拍子抜けでした。仕事の場面で何度か泣きそうになりました。
  • 月夜行路
    今作はハートフルなミステリー。
    謎解きの合間に、文学好きのママの豆知識が披露されるのが興味深かった。
    文学碑巡りしたくなってしまう。
    後半、昔の恋人の和人に会いに行くあたりからがよかった。
    ミステリーそのものというより、ママの人柄に惹かれて一気に読み終えた。
  • 終活中毒
    人生の終わりの短編集。「SDGsな終活」はイヤミスだけど、それ以外はほっこり的な。「お笑いの死神」は泣ける系で良かった。
  • 放課後に死者は戻る
    ジャンル的には学園ファンタジーでしょうか。タイトルからホラーと勘違いして購入しましたが読んでみると面白かったです。ラストは感動してしまいました。後味の悪い話を想像していましたが読み終わるとハッピーエンドで良かったなと思えました。