秋吉理香子のレビュー一覧

  • サイレンス
    新潟の島出身のアイドルになりたかった女、深雪が、アイドルのマネージャーとして働きつつ同業界の男と付き合い、結婚するために実家に連れて行くのだが、というの流れのやや薄いのサスペンス。その男は、おそらく殺されて雪に埋もれているんだろうけど、深雪は地元の男と結婚して子をなし、幸せに生きているので、これはこ...続きを読む
  • 月夜行路
    子供2人の4人家族で専業主婦をしているが、夫の浮気?言う事の聞かない子供達の世話で疲れ果ててしまう。夜中にかかってきた電話で夫は家を出て行ってしまう。堪忍袋の尾が切れた妻は、そのお店に乗り込みに行くはずが、同じビルの飲み屋に来てしまう。そこで知り合ったママと一緒に昔の恋人に会いに行く旅行で色々な事件...続きを読む
  • 暗黒女子
    ミッション系名門女子高の理事長の娘が復活させた
    文学サロン、一人の女王に傅くメンバーという構図
    で最後の定期朗読会が行われた
    全員で女王「いつみ」の死を語る小説を朗読する会
    であり、全員が「いつみの死」になんらかの責任・
    関与を小説中に記述するのだが、事実を多方向から
    語るとなぜか明確な矛盾があり、...続きを読む
  • 監禁
    ママは仕事で一人育児中、ゴミ出しに少し出た時に拉致られた。残された子は?そもそも誰が僕を拉致った?
    逃げられない恐怖の中、子供のために脱走をはかるパパには実は。
    2度びっくり。ゾクゾクする人間の怖さ。
    今ある幸せを感じることができる締めくくりで
    家族を大事に、今を大事にしようと思えた。
  • 監禁
    えぇ〜まさかの結末
    非常に不気味な作品だったけど、ストーリーの展開は興味深く一気に読める作品
    でも後を引く作品…怖い
  • サイレンス
    表紙の女の人が不気味で…
    誘われるように本が手元に…(^◇^;)

    うちは、田舎ってのがないので、古い因習とか縁がないけど、息苦しさは何となく分かる。(おじいちゃんの代ぐらいに、勘当かなんかされて、実家とは切れてるような話を聞いたが…詳細不明…)
    でも、ええとこもあるんやろな。知らんけど^^;

    ...続きを読む
  • 聖母
    不妊治療の末に授かった子供を
    大事に大事に、行き過ぎな程愛する母親。
    自分のエゴを満たすためにではなく
    子供を愛するが故の行動だけれど
    本当にその子供にとって
    それは必要なのか、考えてしまった。

    読みながら騙されまいと思ったものの
    思い切り騙された。
    描いていた情景が変わる驚きを味わえて
    楽しかっ...続きを読む
  • 暗黒女子
    久しぶりのイヤミス。
    どんでん返し系とても大好きなので面白かったです。

    みんないつみに憧れてるし、尊敬している。
    けど本当はいつみに弱みを握られてるから一緒にいるという…
    「美しく、うら若き罪人たち。」
    文学サークルの全員が罪を抱えている、それを利用していつみにとって完璧な世界を作り上げる、女の子...続きを読む
  • 猫ミス!
    猫を題材にした物語を8人の作家が持ち寄った短編集。

    個人的に猫好きじゃし作家の1人が芦沢央だったから手に取った。心温まる話や胸糞悪い話や切ない話など、それぞれの作家の個性が滲み出て、どの物語も読みやすくて面白かった!
  • 終活中毒
    タイトルに惹かれて手に取った作品
    4つの短編集で、4作ともなる程そうきたかのどんでん返しでずっとワクワクしながら読みました。
    初めて読んだ作家さんだけど、別な作品も読んでみたいです。

  • ガラスの殺意
    記憶障害の女性にかけられた殺人容疑。死んだのは父母を亡きものにした通り魔だった…
    交通事故によっておった脳障害。記憶はもって20分。そんな状態で復讐はできるのか最初から疑問。色々と出てくる人達怪しい… 途中から忘れていく麻由子が子供みたいに思えてくる
  • 終活中毒
    終活にまつわる四遍の短編集。
    どれも面白かったけど、お笑いの死神と最後の終活が特に良くて泣けました。
  • 終活中毒
    「小説家の終活」が一番好き。
    途中から、この先どうなるの?とハラハラしながらの結末は、清々しい爽快感が感じられて読後が良かった。タイトルから、もっと重くてドロっとした内容を想像してたけど、どの話も、オチに「そうなるか〜」という意外性が効いていて、サクッと楽しめる本だった。
  • 哀愁しんでれら もう一人のシンデレラ
    咲良・孝太・カオリそれぞれの視点で話が進んでいく様子はそれぞれの裏の顔が表現されていて嫌な雰囲気が全面に出ていた。
    個人的にはこの展開が好きなので楽しめたが他の方のレビューにもある通り、それぞれの登場人物がもう少し掘り下げられると心情の変化などもっとスムーズに受け入れられた気がする。孝太とカオリは元...続きを読む
  • 監禁
    育児に専念するため退職する看護師の由紀恵の最終勤務日。娘と共に自宅にいた夫が何者かに拉致された。急に夫と連絡が取れなくなり気を揉みながらも夜勤をこなしていく由紀恵パートは看護師という仕事を見つめ直すハートウォーミングな展開。看護師さん頭が下がります。一方監禁された夫が犯人から逃れようとするパートは暴...続きを読む
  • 絶対正義
    4人の生活圏にどんどん入ってきて誰もが自然に行っている『悪』の行為を見つけては大騒ぎする範子。
    確かに法的には間違っていないが・・・

    本文の展開も秀逸で4人で範子殺害至った状況がそれぞれの状況で明らかになり、招待状の謎もしっかりと明かされる。ホラーチックな終結かと予想していたが、現実感のあるイヤミ...続きを読む
  • 聖母
    作者の巧みな誘導ですっかり登場人物の関係性を錯誤してしまう。読み返してみると確かに別の取り方もでき分かる分かる。
    読んでいて保奈美が蓼科犯人説に拘っているのか、それが どのように結末に繋がっていくのか最後になって全てがあかされる。
    起こしてしまった事件は残念ではあるがタイトルと結末がしっかりと繋がる...続きを読む
  • 婚活中毒

    タイトルに魅了

    「婚約中毒」のタイトルに惹かれ読み始め、あっという間に読了しました。4つの短編どれも面白かったですが、特に「リケジョの婚活」は、実際にテレビで見たことのあるような婚活番組の設定で先が気になり、読む手が止まりませんでした。「代理婚活」は、嘘がばれるのでは無いかとハラハラし、どれも想像を超えるラストに大...続きを読む
  • 暗黒女子
    視点を変えた独白が続いていく。視点が変わると、ましてそこに都合のいい解釈やストーリーが加わると、全然違う絵面になるのが面白い。
  • 暗黒女子
    あるお嬢様学校の文学サロン、その部長であるいつみが転落死をしてしまった。

    文学サロンでは恒例行事として、闇鍋会というものを行なっている。
    今回、文学サロンのメンバーは、それぞれ いつみの死を題材とした自作小説を持ち寄り、闇鍋会で朗読することとなる。
    それぞれの小説の中で、それぞれの人間関係が徐々に...続きを読む