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匿名
暗黒女子
名門女子高で、最も美しいカリスマ性のある女子生徒・いつみが死んだ。一週間後に集められたのは、いつみと親しかったはずの文学サークルのメンバー。ところが、彼女たちによる事件の証言は、思いがけない方向へー。果たしていつみの死の真相とは?
Posted by ブクログ
映画は観たことあるものの、原作を読むのは初めて。ずっと読みたいと思っていたので読めてよかった。ジュニア版しかなかったので読んだけど、推奨年齢《小学校高学年〜》って…小学生のうちからこんなの読んでたら性癖歪められそうである(褒め言葉)。
見事な伏線回収。
結末は…もちろんイヤミス。
そりゃ誰だって《主人公》になりたいヨネ。
彼女たちはこれからも《脇役》として《主人公》を崇め、崇拝し、持ち上げながら生きていくのだろうか。
とても面白かった。
Posted by ブクログ
文学部の部長が死に、その死の真相について自分たちの考えや推理を記した小説(手記?)を残された部員たちが持ち寄り、互いに闇鍋を突きながら披露し合う催し。それぞれが披露する推理も犯人もバラバラ。一体、部長の死の真相とは?
というミステリ小説。
五人の手記が三者三様で、文体や語り口も違うから面白かった。まして、書かれている内容が「見方が違うレベル」ではない、大きな齟齬に満ちている。
死の真相とはなにか?
それにしても、女子社会は怖いね。怖いなぁ。
だってほら、その鍋。その鍋、食べちゃったんですね。
Posted by ブクログ
なぜジュニア文庫かというと、たまたま入手したのがジュニア文庫なだけです。
これも一種の叙述トリック何でしょうか。
サークルメンバーによる短編小説5篇のあと、もう一本短編小説と、あるのですが…小説?作文ではなくて?物語ではなく、サークルメンバーの思い出話なので、小説って言われるとなんだかなとは思うのですが、最後のを読むと小説でいいのかな?と思ったりもします。
しかし、最後でひっくり返したなとおもったら、もう一度ひっくり返してくるとは…。やられました。
サークルメンバーの短編小説を読むのは結構きついんですが、最後のための下準備と思えば、なるほどという感じですね。
我慢して最後まで読めれば、スッキリというか、スカッとする感じなんですが、闇が深いので爽やかではないんですよね。
最後で一気に面白くなる話なので、読む方は我慢して読み勧めてほしい。最後で良いと思えるはずなので。